今週はインドではポンガルと言うお祭りがありました。
この祭りは冬至の終わりを告げるお祭り。
そして、冬の収穫祭でもあるのだそう。
お祭りは数日に渡って続き、
職場や学校は休みになるそうですが、
ヨガの練習はいつも通りです。
一日め:
人々は古い服などの持ち物を捨て、それを燃やすために、たき火を組み立てて点灯します。
家はきれいに掃除され、塗装され、お祝いの外観を与えるために装飾されています。お祭りの始まりを記念して新しい服を着る日です。
近所ではインド人の女の子たちや、マダム達が一張羅の新しいドレスやサリーを着てオシャレをしてお寺などにお出かけしています。
本当に、キレイでかわいいのです。
2日め:新米を牛乳と生黒砂糖で煮たポンガルという甘いおかゆ料理が用意され、家族や友人とお祝いをする日です。
色付きの米粉を使用して、コラムと言われる絵を書き花や幾何学模様で家、廊下やドアの前の入り口スペースを飾ります。
うちの近所のコラム写真集。
主婦の方が手描きするのですが、素人とは思えない力作ばかり!
3日め: 家畜に感謝する日。
牛をお花や色粉で飾ります。牛に花輪をかけます。
真ん中はウチのマンションの下のチョウさん(アシュタンガヨガ神戸の誠也さんのアシスタントさん)
と
上の階の京都のバーディー主宰の、のだゆみ先生。
そして、4日めは女性に感謝をする日なのだそう❤️
3日目のお祭りの日にマイソール郊外のシッダリンガプラと言う村で、デコレーションされた牛が焚き火の上をジャンプする儀式があると言うので見物に行って参りました。
一頭めの牛は、悠々と火の上を歩いていると思ったら、その後暑さに耐えきれなくなったのかルートを外れて川にジャンプイン。
そりゃー、川があったら入りますよね。
私が牛でもぜったい入る。(動画参照)
積み藁に火が入った瞬間人々は熱狂的に歓喜し、その上を何頭もの牛や家畜が火渡します。
牛だけではなく、牛飼いも牛と一緒にボーボーと燃え盛る火の上を渡ります。
日本にも柴灯護摩と言う、野外で大規模な護摩を炊き、その後を山伏などの修験者が歩くという儀式があるのですが、インドでその原点を見たような気がしました。
 ※さいとうごま【柴灯護摩(採灯護摩)】 修験道独自の護摩儀礼。 野外に護摩木や藁(わら)などを積み上げ,そこへ仏菩薩を招き点火する。 その火により修験者の煩悩を焼き尽くすとともに,天下国家安穏,家内安全,五穀豊穣などを祈願する。(wiki)
高野山でも春に高野の火祭りというイベントで柴灯護摩をやっています。
こちらは金剛峯寺よりお借りした写真。
ポンガルの儀式は柴灯護摩よりも、もっとプリミティブで、シンプルな感じでしたが、きっと自然に感謝を捧げて、火の力を借りて厄祓いし、五穀豊穣などを祈るという骨子の部分は同じように思います。
翌日のマイソールの地方紙にもこの模様がレポートされました。
以下はWebサイトの記事の写真と、日本語訳。
昨夜、マイソール近くのシッダリンガプラで行われるMakara Sankrantiという祭典の一環として、装飾された牛と羊が小さな干し草の山の火を飛び越えてジャンプしました。
村のイーシュワラ寺院の前で行われた「火縄跳び」は古くからの伝統です。
村人のプルショタムは、牛と一緒に火を飛び越えようとして火傷を負い、現在私立病院で治療を受けています。(翻訳おわり。)
…やっぱりケガ人でたんですね。
祭りは昨日で終わった様子ですが、自宅近くの牛は祭りが終わっても黄色いまんまでのんびりと
朝日を浴びていました。