静岡市葵区の静岡浅間神社から鯨ヶ池(くじらがいけ)付近までを南北に連なるのが賤機山(しずはたやま)だ。“静岡”の由来となった市民に愛される里山でもある。

 

※グーグルマップから拝借

 

賤機山の麓には臨済寺(今川氏の菩提寺)をはじめ歴史ある寺院が点在しており、併設する墓地なんかは子どもたちにとって格好の肝試しスポットでもあります。

※現代っ子たちは肝試しやってるか知らんけど

 

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あれは私が小学校1年生の時だったと思います。父の運転するクルマに乗って賤機山周辺の道路を走っていました。昔から山が好きだった私は、いつもどおり車窓から賤機山の景色を眺めていました。

 

山の中にある墓地に目を移すと不思議な光景が飛び込んできました。

 

※イメージ図

 

ずらっと立ち並ぶ墓石のちょうど真ん中の墓石に真っ赤な穴が開いていたのです。

 

私「お墓に赤い穴が開いてるよ!!!!」

 

家族「ほぉ~ん??見えんぞ??」

 

この出来事の後にも妖精を見たりUFOを見たり、TR-3B(当時は知らなかった。後年判明)を見たりと様々な体験をしてきたが、私と同席していた人間が何故か見えていないということが多々あった。視力の問題なのか、能力的な問題なのか今でもよくわかりません…。

 

さて、話を戻そう。お墓の真っ赤な穴を眺めていたのは恐らく10秒以上はあったと思う。残像効果ではないか?と思う人もいるだろうがそうではないのだ。真っ赤な穴はピンポイントで1つの墓石に開いていた。残像であれば視界に揺ら揺ら点々と残るものなので見え方が全く違うのだ。

 

車で帰宅後、私はひとり自転車を走らせ墓地に向かいました。麓に自転車を停めて大急ぎで例の墓石の前までやってきましたが、既に真っ赤な穴は無く、ただ普通の墓石が聳えているだけでした。

 

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その後学校でこの話をすると、同級生男子1名も同じものを目撃していたことがわかりました。ただ、彼はあまり積極的にはこの話をしたくないようでした。というのも、その真っ赤な穴に何かが吸い込まれていくのを見たと言うのです。そして、彼は穴が閉じるところまでの一部始終を見たのだそうです。

 

私もその話を聞いたら恐ろしくなってしまい、以後この話は親友にもしていませんでしたし、ついこの間まで思い出すこともありませんでした。

 

※キテレツ大百科 第305話「霊界探検!みんなであの世へ行きました」

 

今回のタイトルですが、キテレツの第305話にインスパイアされたものです。この話は、お墓参りに行ったブタゴリラがお墓に開いた真っ赤な穴に吸い込まれてあの世に行ってしまうというものです。キテレツが冥府刀という次元?空間?を切り裂く物騒な刀を作成し、再度お墓に真っ赤な穴を開けてブタゴリラ救出へ向かうという物語でした。

 

お墓に真っ赤な穴で、異次元に吸い込まれるっていうキテレツと全く同じ体験だったのでタイトルをパクらせてもらいました。

 

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山という神々精霊が住まう場所にお墓という非日常空間が合わさると、時として人智を超越した現象が起きるようです。事実、賤機山は標高171mという誰でも登れる低山にも関わらず、過去に何人も行方不明者を出しています。

 

皆さん、お墓参りや先祖供養はちゃんとしていますか?ぞんざいに扱っていると次あの世の入り口を見るのはあなたかもしれませんよ。

 

 


※関タクスゼイアン