1122 いいふうふ

監督:今泉力哉

原作:渡辺ペコ

出演:高畑充希、岡田将生、西野七瀬、高良健吾、

吉野北人、中田クルミ、成田凌、風吹ジュン、ほか


WEBデザイナーの一子と、文具メーカー勤務のニ也(おとや)は、仕事を通じて知り合い、共通の友人の結婚式での再会をきっかけに結婚。

夫婦仲は良いのだが、ある日一子がセックスを拒み、外でしてもいいと言ったことから、二也は生け花教室で知り合った美月と不倫関係に。

その関係は、一子から示された条件のもとに公認である。

美月は、同じ会社で知り合い、かつてストーカーから救ってくれた志郎と結婚し、一男を育てている。

家事も、発達障害のある息子の育児も、占いに盲信する実母の相手もすべてに向き合わない夫との関係は冷え切っている。

はじめはセックスくらいと思っていた公認不倫だが、徐々に一子の中にモヤモヤが積もり、夫がしているならと、自身は風俗に行ってみることに。

ただ、最初は一線は超えなかった。

お互いの誕生日を大切にしていたはずが、ニ也の誕生日に美月と会うことを知った一子は、風俗サロン「花園」の礼とセックスする。

その日二也は美月に関係を経ち夫婦を再構築するとみ宣言するが、局部を剣山で刺される。

お互いの大切さに気づいた一子とニ也。怪我は治ったが美月にされたことがトラウマになったことで最後までできない。

ある日、秘密にしていた礼との関係がばれ、ニ也は嫌悪感から家を出る。

しばらく時間が必要だったが、夫婦をやり直すとこを決意、同時に子どもをつくろうと試みるが、半年後に離婚。

一子は不妊治療に盲信。そうなってしまったのは、いつしか夫婦でいることがしんどくなっていた、でも夫婦を続けたるために子どもが必要だと考えてしまった。

それを理解し合い、二人は離婚。

離婚後も大切に思い合う二人は、二人の家でもう一度生活を始める。

夫婦ではない、でも、今がとても幸せ。


前半は公認不倫、女が風俗に通う、剣山で刺されるなど、衝撃の展開から、後半になるに連れて夫婦のあり方を考えさせられる、とても面白い作品だった。

不妊治療まで扱っているところがなかなか深かった。

モデルにした病院は、私も通ったあそこかしら?

工場的とか、ベルトコンベア的な、という表現が出てきたのが印象的だった。

おいしい給食season2のヒロイン役の土村芳が、一子の友人役で出ていたが、全く印象が違って(髪型も違っていたけれど)いて、いい意味で全く分からなかった。