ノルウェイの森

監督:トラン・アン・ユン

原作:村上春樹

出演:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、桐島れいか、高良健吾、ほか


高校時代、親友のキズキを自殺で失ったワタナベは、誰も彼を知る人のない東京で学生生活を送っていたが、ある日キズキの恋人・ナオコと再会する。二人は時々会って散歩や食事をする。

ナオコ20歳の誕生日に二人は一夜を共にするが、その後ナオコは姿を消す。彼女は療養のため山奥にいた。ワタナベは度々会いに行くが、ナオコは自ら命を絶ってしまう。

様々な葛藤がありながら、ワタナベは大学の同級生・ミドリを愛し、ナオコとともに療養していたレイコもまた縛られていた過去から開放されつつあり、それぞれ幸せになろうと決意する。


原作を読んでから何年も経っているので、読み返してみないと何とも言えないけれど。

こんな暗かったっけ?

という印象。原作ではレイコさんがカラッとして明るく、暗いストーリーの中での救いになっていた気がした。好きだったレイコさんのキャラが描かれていないのは個人的には残念だった。

でも、暗いな〜と思いながら面白かった。解釈は人それぞれにお任せするけれど(春樹さんお得意の?)独特の世界観を感じる映画だった。

物語の舞台は、1960年代終わり〜70年代にかけて。主人公たちのレトロなファッションや髪型が男女ともにとても似合っていてかわいかった。水原希子、好きだな〜原作のミドリのイメージにかなり近かった。

レイコ役の霧島れいかは、ドライブ マイ カーにも出ていて春樹作品の似合う雰囲気のある女優さんだなと思った。