今日はいい天気。さ、こぶ茶。支度しろよ?
ロッコブは、涙をふっ飛ばそうと、パチッとこぶ茶の写真を撮った。
もう、写真は怖くないロッコブ。
こぶ茶は、何かパチッと言った気がしたが、
気にしなくて、ロッコブの目をまじまじと見ていた。
支度って??
1人でさみしかっただろ?
今から、あーちゃん家へ行くぞ。
あーちゃん。…。善左井君のミ〜オのいる家だナ?
そう、もーちゃん達もな。
うーちゃん…。なつかしいナ…。
小さい時はあいつも一緒に遊んでたナ。
今日は、いい天気。ナ。こぶ茶!!
ごそごそ。善左井家に帰ったこぶ茶とロッコブは簡単に用意をしてしまった。
よし。できたな!ガラッ。ドアが急に開いた。あーちゃんだった。
よし、おまえがこぶ茶だな?
オレの背中に乗れ。サッ。ほらっ。
よーちよち。のったナ。ほーら。車だぞー。
あのぉ。オレ。そーゆー年じゃねーんだけど。
あ、そ。そーか?
あははは。あーちゃん。
ひょっこと、笑い転げたミーオが現れた。
オッ。おまえがミ〜オか?
なんでわかったの?キョトンとするミ〜オは、さりげなくすみれの花の押し花の入った、
ビニール袋を片手で、こぶ茶に差し出した。
へ?
こぶ茶は、そのさりげなさに、ふと自分がわからなくなって、
ここはどこなんだろうとなりかけた。
こぶ茶…。お…おれ…。すみれの花…好きなんだ。
こぶ茶は…どう思う?
ミ〜オはキョトンとしている。