仏教で説かれる

四苦八苦のひとつ、

求不得苦(ぐふとくく)。

欲しいと思っても得られない

苦しみという意味。


インド占星術では

11ハウスが得ることを

意味するハウス。

その次のハウスが

解脱や寄付、損失を意味する12ハウス。


この獲得のハウスと

どう付き合うかで

悟りを得る=執着をなくすか、

間違った使い方をして損失し

苦しみを味わうかということになる。


私の11ハウスの支配星は

あまり良い状態ではないので

得ることに難あり。

そのため欲にまみれたら

とても苦しむことになる。

しかし得ることや

見返りを期待しなければ、

その先の解脱に進める。


インド占星術では

あるハウスの数だけ進めたハウスが

そのハウスの本質となるため11ハウスは、

障害や労働、奉仕を意味する

6ハウスの6ハウス目、

12ハウスの12ハウス目となる。


欲が苦しみを生む結果になるか、

欲や争いを離れた行いに目覚めるかが

11ハウスの課題。



哲学者ショーペンハウアーは

欲望から悪意が生まれる

メカニズムを以下のように言っている。


「欲望はすべて満たされることはない。

しかも満たされない心を持った人々は、

しばしば、他人に対する悪意で

自分の心を満たそうとする」


「人間は幸福を目指すが、

幸福は一時的なものであり、

実在するのは苦悩にほかならない。

なぜなら、幸福は達成された瞬間に

なくなってしまうからだ」


①欲望は満たされないことから生じる。

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②欲望が満たされるのは一瞬だから

    満たされない欲望は苦悩を生む。

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③強い生への意志の持ち主は

    強い欲望を持つ。

    従って苦悩も大きい。

                                 ⇩

④そうした人は、他人の苦悩を見て

     心を慰める。

                                 ⇩

⑤そのうち、他人の苦悩にしか

    喜びを感じなくなる。

                                 ⇩

                                悪意


この理論から6ハウスと11ハウスの

関係が見えてきそう。


11ハウスから見て6ハウスは

8ハウス目(苦悩)になるから、

欲とうまく付き合えないと

敵意や悪意から抜け出せなくなる。


生きるためには

ある程度の欲は必要だけど

悪意に変わるような欲は持たないでね。