物理学者アインシュタインは言いました。
「科学なき宗教は盲目であり、
宗教なき科学は不具である」と。
かつてのキリスト教圏の科学は
いかに聖書が正しいかを
証明するためのものであった。
しかしコペルニクスが
「地動説」をとなえ、
ガリレオ・ガリレイが
それを証明し「天動説」を覆す。
(なぜかガリレオだけが
宗教裁判にかけられる…)
ダーウィンが「進化論」を発表し、
人間は猿から進化したとなえ、
人間は神が土の塵で形作ったもの、
というのは嘘ということが判明。
アインシュタインはこの事実に触れ、
神は人格的な存在ではないと思うように。
ではアインシュタインにとって
神とは何なのか?
彼にとっての神は自然法則である。
彼は哲学者スピノザの
神は宇宙の秩序であり、
調和を保つための法則、
という考え方に影響を受け、
神=自然と考えるように。
物が下へ落ちること、
日が東から西へ動くこと、
それは宇宙創造時に
誰かが決めたルール。
それを解き明かすことが
科学者の役目であると考えていた。
アインシュタインは
科学的真理と宗教的真理を融合した
合理的な神を信仰していた。
宗教とは幸福に生きるための
考え方や方法論である、と。
科学を何に使うか、
その目的を教えてくれるのが
宗教の役目だ、と。
(しかしアインシュタインの
相対性理論は原爆を作り出してしまった…)
何かひとつのことを盲目的に
信じることは危険なこともある。
物事にはいくつもの側面がある。
互いに補いながら成り立っている。