将来のことを考える者は富み、

目先のことだけを考える者は貧する。

将来のことを考える者は

100年後のために松杉の苗を植える。

まして春に植えて秋に実る者は

なおのことだ。

それゆえ富有だ。

目先のことだけを考える者は、

春に植えて秋に実るものをも

なお遠いといって植えない。

ただ目の前の利益に迷って、

蒔かないで取り、

植えないで刈り取ることばかりに

目をつける。

それゆえ貧窮する。

蒔いて取り、植えて刈る者は

年々尽きることがない。

ゆえに無尽蔵というのだ。

(二宮尊徳『二宮翁夜話』より)




ワンドの2は到達。
一定のものを手にしている状態。

正位置では
そこから新たな目的に向かい、
逆位置では
手にしたものを失う、
あるいは
手にしたが虚しさを感じている状態。

いきなりゴールではなく、
そこからどう発展させていくか
ということ。
あるいは持っている能力を
どう生かすか。

そしてワンドの3、
模索へと続く。

行動を起こせるか起こせないかを
正逆で判断する。