Blogを見ていただき有難う御座います!
商社にて20年勤務し、営業、海外勤務を経て現在企画の仕事をしております。これまでの活動で得た経験や感想をブログにして参ります。
皆様のお役に立てられたら嬉しく思います
さて、こんなことがあると思います。
新しく取扱うメーカーの社内説明会があり、
社内でもエース級の営業マンが一通り話を聞いたのち、
「品質対応に難がある、これでは売れないね」
という発言をしました。
さて、
これを新人2年目の若手が隣で聴いていましたが、果たして若手はこのメーカーの製品を売りに行くでしょうか。
恐らく
「こんなすごい人がそう言っているんだから、きっと売れないんだろう」
と思い、売り込みに行かないのではないでしょうか。
このように、自分より優秀と思う人ができないと言うと
自分でやってないのにできないと思いやらなくなる現象は
学習性無力感(英語:Learned helplessness)
と呼ばれ、
ポジティブ心理学であるマーティン・セリグマン氏が提唱した心理学の概念として認知されています。
また、セリグマン氏は以下の実験も行っています。
雑種犬2匹をそれぞれを同じつくりの箱に入れて、両脇をパネルで置いて身動きが出来ないようにしました。
そして、両者ともに無害だけれど不快な電気ショックを周期的に与えられました。
一方の犬が入っている箱には犬自身が電流を止めることが出来るスイッチが置かれており、もう一方の箱にはどんなに犬が電気ショックでもだえても電流を止めることが出来ない状況にしました
一定時間この状態を進めた後、次にこの2匹の犬を別の箱に移し、その箱では最初の箱と同様に電気ショックが流れるけれども、低い柵で囲った向こう側には全く電気ショックが流れない環境でした。
さて、この環境下電気ショックを流すと
2匹はそれぞれどのような行動を起こすでしょうか?
結果は・・・
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
自分で電気ショックを止める事が出来ない環境に置かれた犬はいつでも逃げられる状況に居るにも関わらず萎縮してただじっと電気ショックを耐えていたとのことです
このように長期にわたって ストレス の回避困難な環境に置かれた動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象も 学習性無力感の症状です。
今だと倫理的に出来ない実験ですが、
と当時の心理学の様相を一変させたと言います。
私達も様々な体験を通じて、知らず知らずのうちにあきらめてしまっていることがあると思います。
企画は社員の成長のため、この状態から無理なく脱却できる方法も見つけていかなくてはなりません。
なかなかに大変です・・・。