2024.9.3こんばんは🌃
4年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰
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2020.9.3 こんばんは。今日は湿度が高く蒸し暑いですね。先日から読み始めた佐藤愛子さんの「人間の煩悩」幻冬舎新書780円を読み終えました📚以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜〜〜
『人生は苦しいのが当たり前』
「楽しくなければ人生じゃない」と私は思ってないの。「人生は苦しいのが当たり前」と思っているの。苦しいから手負いの猪のようにガムシャラに生きただけ。それが人の目には「楽しそう」に見えるだけ。(冬子の兵法 愛子の忍法)
『順風満帆な人生なんてない』
多くの人は「順風満帆」を何よりの幸せだと思っている。つまずきのない、順調平穏な人生に憧れる。しかしこの世にはそんな人生なんてないのだ。蹉跌があってこそ生きることに意味があるのだ。
(死ぬための生き方)
『失敗なくして強さは身につかず』
精神の強さというものは一朝一夕で身につけくものではない。怒り泣き諦め辛抱しながら、苦しい現実と何とか折り合いをつけて生きていく。その経験の中で培われるものなのだ。(老兵の進軍ラッパ)
『傷つかず、傷つけもしない人生はつまらない』
「一度も傷つかず、傷つけもしなかった人生なんて、おならみたいなもんだわ」(花は六十)
「自分の思い通りに生きようとすると、必ず誰かを傷つけなければならないものなのよ。傷つける事の出来ない人は、諦めて妥協する。そのどっちかよ、人生は」
(幸福の絵)
『お金と人生』
もし庭に金の成る木が植わっているとしたら、ここ掘れワンワンと犬が吠えて庭隅から金銀財宝が出て来たとしたら、なんて面白くない退屈な人生だろうと思う。働かなくても金のある生活が、どうして幸せだろうか。金を手にする事の面白さは、努力する事によって手に入る点にあるのだと私は思っている。資産家の金が利が利を産んで増えていく事は、少しも「幸福」なんぞではない。損したり得したり、泣いたり笑ったりしながら増えていく金でなくてはつまらない。(何がおかしい)
『元気の源』
神様は私達人間に「忘れる」と「馴れる」という有難い能力を与えて下さった。神は私に様々な試練を課されたが、その代わりに人一倍多い「忘れる、馴れる」の能力を授けられた。私が数々の試練に耐えてこられたのは、そのお陰である。私はそう考えて神に感謝している。友達は「そんなのはただのノーテンキって事じゃないの」ていうけれど。そうだ、「ふざける」事も神様が「おまけ」として与えて下さった才能かもしれない。忘れて、ふざけて、馴れる…。「なるほど、それが生きるテクニックですか」テクニックだなんて、そんな生優しいものではない。それは力だ。元気を出す源泉である。人生が過酷で有れば有るほど、それは増幅される。それを私は身をもって知ったのである。(まだ生きている)
〜〜〜〜〜〜以上引用終わり。
本書では数々の文学賞受賞されている佐藤愛子さんが、書かれた多数の過去の作品の中から「これはいい」と思える文章を抜粋して一冊の本に纏めたものです。テーマ毎に、以下の章で編集されています。
第一章 人間とは
第二章 人生とは
第三章 男と女とは
第四章 子供とは
第五章 あの世とは
第六章 長寿とは
90年以上の人生経験から人間の本質を突いた素敵な作品です。
人生は「何故自分だけがこんな目に遭うのか?」と思う事の連続で、あらゆる煩悩に苛まれるが、どうすればこれらの悩みから解放されうるのか?佐藤愛子さんは「逃げずに受け止める事が道を拓く」と喝破されています。
興味ある方は是非お読みください🍀@
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