村上春樹さんの「騎士団長殺し 第一部 下」新潮文庫 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

 

2024.5.10 おはよう御座います💐
2年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰
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2022.5.10 お疲れ様です🌃
先日の続きで、村上春樹さんの「騎士団長殺し 第一部 下」新潮文庫550円+税を読み終えました📚2022年読書記録45冊目。以下本書から一部引用します。
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「それは言うなれば深い海底で生じる地震のようなものです。目には見えない世界で、日の光の届かない世界で、つまり内なる無意識の領域で大きな変動が起こります。それが地上に伝わって連鎖反応を起こし、結果的に我々の目に見える形をとります。私は芸術家ではありませんが、そのようなプロセスの原理はおおよそ理解できます。ビジネス上の優れたアイデアもだいたいそれと似たような段階を経て生まれてくるからです。卓越したアイデアとは多くの場合、暗闇の中から根拠もなく現れてくる思念のことです。」
澄んだ泉の深い底をじっと覗き込むと、そこに発光しているかたまりのようなものが見えることがある。よくよく覗き込まないと見えない。しかもそのかたまりはすぐに揺らいで形を失ってしまう。真剣に覗き込めば覗き込むほど、それは目の錯覚かもしれないという疑いが生まれる。でもそこには間違いなく何か光っているものがある。沢山の人をモデルにして絵を描いていると、時々そういう「発光」を感じさせる人々がいる。数から言えばごく少数だ。でもその少女は、そしてまた免色も、その数少ない人々のうちの一人だった。〜〜〜〜以上引用終わり。
本書は、村上春樹さんの長篇小説の文庫本第2巻です。第1巻に続き、主人公が暮らす小田原の山荘を舞台に、繰り広げられる多様な人物と暗喩が織りなす物語は、読む者を、引き込んでいきます。
不思議の国のアリス、上田秋成「春雨物語」、闇で蠢めく歴史の記憶、キャンバスの前に佇む美しい少女…。深淵な村上春樹ワールドを満喫できます。興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄