岩波明さん監修「大人の発達障害。職場で、家庭で、周囲ができるアドバイスとサポート」NHK出版 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2024.3.31こんにちは🍃溜めていた本を読んでいます。
岩波明さん監修「大人の発達障害。職場で、家庭で、周囲ができるアドバイスとサポート」NHK出版1200円+税を読み終えました📚2024年読書記録53冊目。
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発達障害は大人になって急に発症するものではありません。生きづらさを感じている人には周囲のサポートが大切です。
私達の思考や行動は全て脳が司っていますが、生まれながらに大多数の人とは違う「脳機能の偏り」をもつ人々がいます。このような脳の特性は「発達障害」と呼ばれています。
本書は、比較的軽症の発達障害の当事者に対して、周囲の人がどのようにサポートをすれば良いのかを、具体的にんかりやすく解説したものです。
大人になってから気づく比較的軽症の発達障害の場合、知的障害を伴う事は僅かで、当事者の殆どは自立している社会人です。むしろ学生時代は成績が良くて高学歴の人も多く、中には弁護士や医師、銀行の支店長、企業の経営者なども少なくありません。社交性とフットワークの軽さから営業マンとして結果を出している人や、高い集中力や優れた発想力を活かして芸術家やクリエイター、起業家として活躍している人もいます。
しかし、発達障害の特性によるトラブルが続発し、社会生活に適応できずに悩んでいる人も多くいます。例えば「忘れ物家多い、ケアレスミスが多い」「融通が利かない、“場の空気“が読めない」などのトラブル家よく見られます。
一般には社会生活に支障を来すよなトラブルですが、生まれながらの脳の特性から生じているものなので、本人の努力で治すことは出来ません。
発達障害の人は、そうでない人が当たり前に出来るようなことが、非常に困難です。どんなに努力しても上手く出来るようにならないことがありますし、聴覚や視覚などにおいても、独特の感覚を持っています。それらを知らないままでいるのは、当事者にとっても周囲の人にとっても、良い結果を生みません。目に見えない特性だからこそ、両者が発達障害についての正しい知識を持つ事が非常に大切なのです。
発達障害の人の「生きづらさ」を軽減するには、本人が自身の特性をよく理解し、それに合わせた対策をとる事が第一です。専門家のアドバイスを素直に聞き入れて実行出来る人は、社会生活にも適応しやすい傾向があります。
そして、本人の対策と同じくらい重要なのが、周囲の人のサポートです。
例えば、「仕事の指示は文字で具体的に伝える」「仕事は分割して1つずつ指示をする」などの工夫で、特性によるトラブルを減らす事は可能です。
周囲が理解や対応次第で、本人の生きづらさが軽減され、本来持っている能力を活かす事が出来るのです。
職場でも家庭でも“暗黙のルール“があるものですが、「絶対にそうしなければならない」ルールはそれほど多くはないはずです。考え方の枠を柔軟に広げ、試行錯誤を繰り返しながら、誰もが気持ちよく社会生活を送る事が出来るよう歩み寄って欲しいと思います。そのために、本書がお役に立てば幸いです。
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岩波明さんは、昭和大学医学部精神医学講座教授。
1985年東京大学医学部卒業。精神科医。医学博士。2012年昭和大学医学部精神医学講座主任教授、2015年より同大学附属烏山病院院長を兼務。専門は精神生理学、特に発達障害の診断、治療。
本書では、精神科医の岩波明さんが、大人の発達障害(ADHD,ASD)の特性から起こる“困りごと“の事例と、職場や家庭で周囲の人がアドバイスやサポートできる事を、イラスト入りでわかりやすく解説しています。
はじめに
第1章 大人の発達障害とは〜ADHD,ASDについて知ろう
第2章 職場でよくある15の困りごと&周囲のサポート法
第3章 家庭でよくある7つの困りごと&周囲のサポート法
大人の発達障害(ADHD,ASD)公的支援一覧
興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄
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