矢部宏治さんの「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」講談社現代新書 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2024.3.9おはよう御座います😃
1年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰
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2023.3.9 こんにちは😃今日も暖かくなりましたね。都心部で23度になるようです🌸
矢部宏治さんの「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」講談社現代新書840円+税を読み終えました📚2023年読書記録21冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜〜〜
「戦後日本」に存在する「ウラの掟」
私達が暮らす「戦後日本」という国には、国民はもちろん、首相でさえもよくわかっていない「ウラの掟」が数多く存在し、社会全体の構造を大きく歪めてしまっています。更に残念な事に、そういう掟のほとんどは、実は日米両政府の間ではなく、米軍と日本のエリート官僚の間で直接結ばれた、占領期以来の軍事上の密約を起源としているのです。これまで明らかにされてこなかった「日米間の隠された法的関係」についての、全体像に触れて頂ければと思います。

本書を書き上げた後、2017年5/3の憲法記念日に、突如、安倍首相から改憲案が提起された。
現在の憲法9条2項は残しつつ、自衛隊の存在を憲法(おそらく9条3項)に明記するという「加憲案」です。もちろん自衛隊と憲法9条2項(戦力の不保持)の間に存在する深刻な矛盾はいずれ解決しなければなりません。
けれどもオモテの条文だけを見て、「ウラの掟」(安保法体系と密約法体系)の知らずに憲法に手を触れる事がいかに危険ですあるか。
一言で言うと憲法9条は、元々占領中に国連憲章(国連軍)とセットで書かれたものだったのですが、本書で説明したダレスのトリックによって1952年の独立後は、日米安保条約とセットで存在しているものだからです。
その中で米軍は、オモテの条文には書かれていない、
①「日本の国土を自由に軍事利用出来る権利(基地権)」
②「戦時には自衛隊を自由に指揮出来る権利(指揮権)」
と言う、信じられない程大きな権利を密約によって持っています。
そしてその歪んだ法的関係を構造的に支えているのが、
③「日米合同委員会」
④「最高裁(砂川判決)」と言う二つの聖域化された、アンタッチャブルな機関です。
この①から④迄の4つの問題を解決しないまま、憲法で自衛隊を容認してしまうと、その先に待っているのは、朝鮮戦争の最中に生まれた「米軍による日本の軍事利用体制」の完成です。
では、いったいどうすれば日本は今後、歪んだ構造をただして、自ら主権を持ち、憲法によって国民の人権が守られる、本当の意味での平和国家に生まれ変わる事が出来るのか。
今、全ての人が、全てのポジショントークをやめて、遠く離れた場所(沖縄、福島、自衛隊の最前線)で大きな矛盾に苦しむ人達の声に真摯に耳を傾け、あくまで事実に基づいて根本的な議論を行う時に来ていると私は考えます。
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以上引用終わり。
矢部宏治さんは、1960年兵庫県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。博報堂マーケティング部を経て1987年より書籍情報社代表。多数の著書があります。
本書では、2010年6月の鳩山内閣の崩壊と、その9ヶ月後に起こった福島原発事故をきっかけに著者が始めた、約7年にわたる「大きな謎を解く旅」の全体像を、わかりやすく解説した著作です。
矢部さんは、「日米の軍事的な関係についての闇は、確かに深かった。しかしそれは、自分達があまりに無知だったから深かっただけで、わかってみると案外単純な話でもあった」「あとはきちんとした政権を作ってアメリカと交渉するだけだ。もちろん容易な事では無いが」と述べています。
現在の日本がなぜアメリカの言いなりになっているのかの歴史的背景や経緯を詳しく解説しています。
興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄