稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」ポプラ社1500円+税 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2023.1.21こんばんは🏙
フェイスブック📚読書記録から転載します🎹🎼
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2022.7.17 お疲れ様です🌃
今日は暑くなりましたね。
稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」ポプラ社1500円+税を読み終えました📚2022年読書記録73冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜〜〜
最初は「よくある話」だったのだ。退職して時間ができたから、まだ元気なうちに、ずっとやりたくてもできなかった事に挑戦したい。その「やりたい事」の一つが、ピアノを習う事でありました。いわゆる「大人のピアノ」ってやつですね。問題はここからであった。次第に私とピアノの付き合いは常軌を逸した事になってきたのだ。毎日2時間、3時間の練習は当たり前。弾くだけじゃなくて聴く音楽もクラシックピアノ一色となり。つまりは、寝ても覚めてもピアノの事ばかり。明らかに我が貴重な残りの人生の相当部分をピアノに吸い取られている。
はっきり言いましょう。私はとんでもない鉱脈を見つけてしまったのだ。
来る日も来る日も、大作家が作った冗談かと思うほど美しい曲を、これまた冗談としか思えない酷い演奏で「ひえ〜」とか「無理!」てか叫びつつ何十回も繰り返す。
何しろ目標が無ければ挫折も無い。急がなければ諦める事も無い。少なくともやる事だけは山のようにある。そして美しい曲はちゃんと目の前にある。どこへも逃げていかない。なるほど人生にはこのような事が存在したのだ。目標が無くとも、どこにも向かって以下いなくとも、今この瞬間を無意味に努力する事そのものが楽しいなんていう世界があったのだ。なるほど私にとってピアノとは、老い方のレッスンなのかもしれない。どれだけ衰えてもダメになっても、以下この瞬間を楽しみながら努力する事ができるかどうかが試されているのだ。ただ目の前の事を精一杯やる事を幸せと思う事ができるのか?もしそれができたなら、これから先、長い人生の下り坂がどれほど続こうと、何を恐れる事があるだろう。というわけで、今日もいそいそとピアノに向かう私であります。何しろこれには私の老後がかかっている。そう老後とは、案外思いがけない楽しみや希望に満ちた時間なのかもしれない、いやそうであってほしいと念じながら今日もベートーヴェン弾いてます。この本には、そんな私とピアノとの笑いあり、涙ありの出会いと格闘の軌跡を書きました。私と同様に老いの冒険へ漕ぎ出そうとしている全ての方に捧げたいと思います。〜〜〜〜〜
以上引用終わり。
稲垣えみ子さんは、1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒業。朝日新聞社で、論説委員、編集委員を務め、2016年に50歳で退社。以来、夫なし、子なし、冷蔵庫なし。ガス契約なしの「楽しく閉じていく生活」を模索中。多数の著書があります。
50歳で早期退職し、53歳からピアノを習いはじめ、今ではショパン、ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルト、バッハ、ラフマニノフなどのピアノ曲を演奏出来るようになって、毎日ピアノ練習を楽しまれています。
本書では、稲垣さんが、ピアノを習い始めたきっかけや、その後のイケメンの若いピアニスト先生から教わったピアノ演奏に関する大切な心構えや、練習法など、具体的に記載しています。
chapter1 40年ぶりのピアノ
chapter2 弾きたい曲を弾いてみる
chapter3 動かぬ体、働かぬ脳
chapter4 ああ発表会
chapter5 老後とピアノ
私も55歳からピアノを習い始めたおじさんですが、とても共感する内容でした。
イケメン先生のレッスンでの言葉も素敵です。
「先生は演奏する時、自分がこんなに上手く弾けるんだという事を見せたいわけじゃない、そうじゃなくて、こんなに素晴らしい曲の事を知って欲しい、わかって欲しいという気持ちで弾く」などなど。興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄
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