遊びをせんとや生まれけん 「遊びをせんとや生まれけん」。 平安時代の末期の編まれた『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)の一節です。 <遊ぶために生まれてきたのかい?>てな感じ。 「遊びをせんとや生まれけん。」 <遊ぶために生まれてきたのかい?> 「戯れせんとや生まれけん。」 <遊び転げちゃうために生まれてきたのかい?> 「遊ぶ子犬の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。」 <遊んでいる子犬の声を聞くと、わたし、体が震えちゃうほどうれしいな> あ、ちがった。 『梁塵秘抄』では「遊ぶ子犬」じゃなく、「遊ぶこども」になっているのです。