昨夕、空の低い位置に月が浮かんでいた。

満月に見えたのだが月齢は16.7…。
十五夜からは二日過ぎていたが結構明るい…。

今、大河ドラマは紫式部が主人公だ。
平安中期…西暦1000年頃。

最近は藤原道長との逢瀬が何度か描かれていた。

夜更けに、二人だけで屋外で会うシーンがあったが、もちろん電気などない…。

やんごとなき人といえど…密会は廃屋みたいな所。
…小さな灯明皿の火もない設定だ。

月明かりが唯一の光である…。

満月の明るさを調べてみると、室内なら5ワット程度…。蛍光灯器具等についている豆球の明るさだ…。

結構暗い…が昔の人には充分だったのか…。

暗闇…クルマの騒音も、テレビもスマホもない世界…。

ヒトは月明かりと静寂の中で生きてきた。

今の世の賤しきヒトのワタシでは…想像するのも…いと難(かた)し…ではある。