昨日は高校時代の同窓生数人が集まって 卒業年に撮った8ミリフィルムの鑑賞会があった

ワタシは朝ランの後シャワーを浴び…
トレーニングがてら片道30キロをチャリで飛ばして会場に行った

友人達とは近くに居ながら長く会う機会がなかった…

少し遅れて最後に会場に着いたワタシは ワープしてきたタイムトラベラーのような気持ちで彼らの顔を確認する…

用意された8ミリの上映時間は短い…
放課後の素手でのソフトボール遊び…
夏休みの海水浴…
担任の笑顔や 50代で亡くなった友の若きクロール姿が無音の映像の中で動いている…

集まった面々を改めて見渡す…
高校卒業時から50年近く それぞれの人生をそれぞれの立場で生きて抜いてきた…

その長い時間がイッキに流れ過ぎた気持ちになる…

そして今は…人生の終盤の入り口と言われる位置に自分達が立っている事に改めて気づく…

人生は長く短い…時間は相対性理論に沿って緩急をつけながら流れる…
残りの時を皆どう過ごすのか…

2時間程のなかで 一人一人近況などを報告する…
リタイヤ後に始まった新たな生活…病気や子や孫の話が多い …伴侶を亡くした友も笑顔で語る…

時は残酷であり…優しい…

気持ちは過去と現在と未来をワープしまくる…

ワタシは走る仲間を増やしたくてチャリでやって来た…と気づく
しかし…返ってくる言葉はみな二の足を踏むどころか 別次元の話を聞くように笑う…無理もない…

上映会が終わり次の再会を約束する…
がそれがいつになるかは定かではない…

帰りの自転車の準備をしている時 ふと一人取り残されている気がした

定められた寿命までのカウントダウンの鐘の音が次第に速く大きくなる気がした…

サヨナラの後…
その鐘の音を振り切るように ワタシはチャリを飛ばして帰路についた…

帰宅後…先程の集まりを振り返る

もっと自転車やマラソン…それにトライアスロンの楽しさや間口の広さ…入り易さを伝えられなかったか…

70歳からトライアスロンを始めた御仁もいるのだ

リタイヤすると知らず気力が失せる話はよく聞く…

人生100年…まだまだ人生は長い…楽しい事に満ち溢れている…

違う景色もまた面白い…たまには一緒に走ろう…と言いたかった

ココロと言葉は空回りしていた…
…と  いささかの後悔の念が胸に漂い続けた…