「フランチャイズ」とは、本部と呼ばれる「フランチャイザー」と加盟店(フランチャイジー)が契約を結び、加盟金(ロイヤリティ)を支払うことで商標の使用権や商品&サービスの販売権を得られるシステム。
※マイナビサイトより引用

この話は便宜上、人名や組織団体名等、架空の名称を使用しています。取材で得た話を元にしたフィクションです。

主な登場人物、組織団体(全て仮名)
佐藤さん、地方都市の個人塾経営者、士岩塾のフランチャイズに加盟
河田さん、士岩塾約10教室を展開する加盟校(オーナー)
士岩塾、業界に新規参入してきたフランチャイズ形式の予備校型塾
小森さん、士岩塾の本部運営会社の創業社長
松山さん、士岩塾のフランチャイズ加盟等の世話役
梅木さん、士岩塾の教務担当。使用する参考書の選定や組み合わせを決める。
株式会社ビイバア。、士岩塾のフランチャイズ本部運営会社



あらすじ
地方都市で個人塾を開いていた佐藤さんが、東京に本部があるフランチャイズ形式の士岩塾に加盟した。
教室を全国展開する本部のネームバリューと教務の梅木さんが組み立てた参考書の組み合わせコースに加え、佐藤さんの指導力により合格実績もしっかりと出すことができた。生徒数は順調に伸びていった。
佐藤さんはいよいよ2教室めを作る準備に取り掛かった。

佐藤さんの自塾は同じ市内に3箇所展開していました。
アルバイトの講師を育てて指導を任せながら、ご自分で各教室を回って全ての生徒とコミュニケーションを取っていました。

士岩塾は当時全国の大きな駅に1教室できているところでした。
まずは県庁所在地、次は準ずる大きな市町村の駅、本部直営の大教室は都心の学生街にありました。

佐藤さんは自塾がある県庁所在地に1教室めを作りました。
教室を作るにはフランチャイズ加盟担当の松山さんの許可が必要でした。
同じ県内に作りたい市があったのですが、松山さんに問い合わせた時には既に他の新規オーナーが抑えてしまっていたそうです。

それならば県外の場所を探してみよう、と隣接する県の大きな駅近くを調べました。

人口が多い県は大きな駅がいくつもあるから可能性があるし、人口が少ない県は県庁所在地がまだ空いているところもある、河田さんも全国あちらこちらの都道府県に教室を展開していました。

運転が苦にならない佐藤さんは、クルマの移動で行ける範囲に絞って次の候補地を絞っていきました。



画像と記事の内容は無関係です。