「フランチャイズ」とは、本部と呼ばれる「フランチャイザー」と加盟店(フランチャイジー)が契約を結び、加盟金(ロイヤリティ)を支払うことで商標の使用権や商品&サービスの販売権を得られるシステム。
※マイナビサイトより引用

この話は便宜上、人名や組織団体名等、架空の名称を使用しています。取材で得た話を元にしたフィクションです。

主な登場人物、団体組織(全て仮名)
佐藤さん、地方都市の個人塾経営者
河田さん、士岩塾約10教室を展開する加盟校(オーナー)
士岩塾、業界に新規参入してきたフランチャイズ形式の予備校型塾



東京のセミナーで河田さんの講演を聞き、佐藤さんは強く興味を引かれたそうです。

河田さんも自塾を開いていた方らしいのですが、士岩塾を始めると面白いように生徒が集まり、複数教室の展開が面白くなってしまって自塾の方はやめてしまったのだとか。

佐藤さんが興味を持ったのは
テキストを使わない
加盟金が安い
ロイヤリティの比率が低い
教室長が直接指導をしないで済む
という点だったそうです。

テキストを使わない
塾は大抵教材会社に依頼して名入れなどしたオリジナルテキストを使います。
士岩塾は市販の参考書を使うのでテキストは不要になります。

加盟金が安い
職種や本部によって加盟金はまちまちですが、千万単位も珍しくないフランチャイズ業で、当時200万円未満だった加盟金は破格の安さだったようです。

ロイヤリティの比率が低い
これもまた様々な比率がありますが、16%のロイヤリティは事業を継続させるにはとても有難い設定だったようです。

教室長が直接指導をしないで済む
生徒には1人に対して1人の講師をつけます。教室長は講師の管理ができれば良いのです。

他にも全国的に名前が知られ始めたので宣伝がしやすいという利点もありました。

これなら借金しないで始められそうだと佐藤さんは考えたそうです。

前向きな気持ちで河田さんにもっと詳しい話を聞きたいと申し出たところ、本部の創業社長に会ってみますかと誘いを受けたそうです。


画像と記事の内容は無関係です。