私は奥さんに訴えられた事を彼に言いました。

両親には到底言えない、友達に相談しても多分いいアドバイスは聞けない…。私には彼しか頼れる人はいませんでした。

その後。彼は妻と喧嘩になり、別居を始めました。

私には計算済みでした。

ひとつの家族をばらばらにしてしまうことが、どれだけ大変なことかを考えずに…。

彼はひとり暮らしを始めて自由になり、ふたりで喜びました。

しかし、会える時間が増えて互いを深く知ると、こんなはずじゃなかったなんて思ったり。

それでも、80%くらいは幸せだったのかな。

私の不貞裁判が後半に差し掛かったとき、彼の離婚調停が始まりました。

財産分与やら慰謝料やら、妻からの請求に彼は頭の中が忙しくなり、性格が荒っぽくなってきました。

私が今まで知っている、頼りになる男性はどこかに行ってしまったかの様でした。

自分の不貞裁判で頭がいっぱいで、彼は彼の考えることがあって、ふたり喧嘩ばかり。

これからたくさんの試練が待っている予感がしました。