学生の時に違うクラスの同級生と仲良くなった。
不思議なくらいウマが合って、お互いの誕生日には共に過ごした。オシャレをしてチョット背伸びをしたレストランで食事をし、夜は東京か横浜のホテルで、時には旅に出て夜通しお喋りに華を咲かせた。
プレゼントはいつも花束。毎年相手のことを思い作ってもらう花束に、贈る側のときもウキウキした。
それは、お互いのパートナーがいる時も変わらず続いた。
彼女はとても綺麗な人であるのだが、実に豪快に食す。そして、遊びも本気。成績もトップクラスというスーパーウーマンだった。
私と知り合った頃、すでに彼女にはお母さんがいなかった。彼女と私が出会ったのはお母さんが亡くなって間も無くのことだった。私と出会う少し前に不慮の事故で亡くなったのだ。
お母さんの命日には一緒にお墓参りに行ったりご仏壇にお花を供えたりした。
今でも百合の花を目にすると彼女のお母さんの事を思い出す。そして、いつも彼女の幸せを願っているので安心してねと心の中で話しかける
「その白き 高貴な姿 麗しく
天の神から 贈られし花」