「少年時代」は井上陽水の代表曲の一つであり、非常に人気の高い曲です。

私も大好きで、初めてライブで聴いた時は美しすぎて涙が出ました。

聞き手の心に少年時代を蘇らせるような哀愁漂う曲ですよね。

 

しかし歌詞をよく見ると結構意味不明です。

「風あざみ」、「宵かがり」が陽水さんの造語なのは有名ですが、

その他の「誰のあこがれにさまよう」「夢はつまり思い出のあとさき」

「長い冬が窓を閉じて」など文章の意味としては分かりますが、全体のつながりで見たら

意味がよく分かりません。

 

そこで私は結構考えて考察しました。どんだけ暇なんだって感じですが(笑)

私なりの考察なのでそこら辺はご了承くださいニヤリ

歌詞は5パート?(音楽知識がないので何と呼んだらいいかわからないw)に分かれてるので

1パートづつ見ていきます。

 

 1パート目 現在(秋)

♩夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう

夏が過ぎた秋、男が今まで歩んできた道を思い返している。

自分が少年時代に憧れていた生き方ができていないなあと。

←「誰のあこがれにさまよう」誰の、ということは自分の憧れではないということです。

「俺はいま誰の憧れをさまよってんねん!」と自虐的な意味合いかと思います。

♩青空に残された 私の心は夏模様

遠い昔に体験したワクワクした思い出を辿る。

←「青空に残された私の心、は夏模様」なので、現在の心ではなく、

 遠い昔の心が夏模様なのです。秋の空は高いので遠く離れた昔(少年時代)にあります。

 

 2パート目 少年時代前半

♩夢が覚め 夜の中

少年時代の始まり。記憶の始まり。

←幼児期はまだ記憶は曖昧であまりありません。幼児期を脱して少年になりました。

♩長い冬が 窓を閉じて 呼びかけたままで

しかしまだ大人への窓は閉じている。大人にはまだ程遠い幼い子供

←冬は夏の次の季節です(秋は移行期間)。夏が少年時代だとすると冬は大人時代です。

 その大人時代が控えてるけど、まだその窓は閉じられているので大人には程遠い感じです。

♩夢はつまり思い出のあとさき

思い出(少年時代)の前後は夢である

←さき(幼児期 記憶がないので夢)が終わり少年時代の始まり

 

 3パート目 少年時代最盛期(8月夏まつり)

♩夏まつり 宵かがり 胸の高鳴りに合わせて

夏祭りの情景。胸が高鳴るほどワクワクしている。

♩8月は夢花火 私の心は夏模様

この時間は儚くて美しい。私の心にはこのワクワクが刻まれた。

 

 4パート目 少年時代後半(秋)

♩目が覚めて 夢のあと

夢のように楽しかった夏まつりが終わり、自分の将来を考えるようになる

♩長い影が 夜に伸びて 星屑の空へ

大人への窓が開き、そこは真っ暗でまだ何も見えないけど憧れを抱いて大人へと向かっていく

←秋は影が長くなるので季節は秋です。大人への移行期間に入りました。

まだ見えない将来(夜)に憧れ(星屑)を持って進んで行ってます。

♩夢はつまり思い出のあとさき

思い出(少年時代)の前後は夢である

←少年時代が終わり、あと(大人 夢見る将来)の始まり

 

 5パート目 現在(秋)

♩夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう

 1パートと同じ

♩8月は夢花火 私の心は夏模様

少年時代の夏まつりは儚くて美しい。思い出したら私の心はワクワクする

←1パートの現在の心は夏模様ではありません。

 でも少年時代を思い出すことで現在の心は夏模様になりました。

 

以上が私の考察です。

 

この曲は映画「少年時代」の主題歌です。

二人の少年の友情(出会いと別れ)が描かれています。

この曲の8月の夏まつりが二人が過ごした時間で、

それを通じて子供だった少年が大人になって行く様子を歌っているのかと思います。

 

あと現在パートは季節が秋です。

大人時代の最盛期を終えてこれまでの人生を思い返しているのかと思います。前半では少しネガティブな感情だったのが、楽しい思い出を思い返して

少しポジティブな感情になっているのかなあと思います。

 

色々な解釈ができる奥深い曲ですね。

みなさんはどのように考察しますか?照れ