騒々しい回復室


回復室にはベットが3つ。

私は壁側のナースステーションからみて一番奥に寝かせられた。

ベットの間はカーテンで仕切られている。

入口のドアは開いていて、部屋の外は電気がついている。

ナースステーションの声は筒ぬけ。


申し送りの声もきこえてくる

「○さん ○癌末期で○室に入りました」

「○さん ○の件でクレームです」

そんな申し送りなんて聞きたくない。こっちがドキドキするよしょぼん

ちなみに私の申し送りも聞こえた。

「Leeさん回復室で寝んね中です」と。


寝てませんよ~!!!

眠れません。

うるさいです。

少し静かにして欲しいです。

・・・とココロで叫ぶ。


だって、だって 看護師さんの休憩室からも声が聞こえる。

「だれがサンタやる?」

「年越しシフト最悪~」

「忘年会は・・・」


せめてドア閉めて話して欲しい。


はたまた、その隣の部屋からは、新人研修。

お経のような、テキストを読み上げている声がずっと続く。


極めつけ!

となりにいるお婆さん。

気が付いたら パニックを起こした外国人は部屋に戻り、代わりに車いすのお婆さんが、隣にやってきた。


この婆さんがうるさいのなんのって。

とっても元気で、付っきりの看護婦さんに

「あんたの田舎はどこなのかい?」

などど大きな通る声でしゃべる。

これまたその看護婦が

「どこでしょう 当ててみて~」とでかい声で返答。

「アイスクリームが食べたい」とか「買い物行きたい」とか好き放題。

しまいに歌まで口ずさむ。

・・・・・あり得る?

なんでこの部屋にいるの?


婆さんも強烈だけど付き添い看護婦の態度は????


ここは確か回復室!


20センチとなりに 私が寝てるのに。

訴えてやる。

この無神経な付き添い看護婦は一体誰だ。

顔は見れない。

覚えておこう。この訛りと声を。




バタバタと看護師さん達の足跡立てて走る音。


頭にガンガン響くよ。


参った

ホントに。


大声で叫びたい。

叫んでみた

「うるさい」って

叫んだつもりだが、息きれぎれで、ちっちゃい声しかでなかった。

誰の耳にも届かない。




ここはストレス拷問室