私には拷問部屋だった。
オペが終わり回復室へ戻ってきた。
家族と対面し、会話してそして帰って行った。
私は朝までぐっすりとねて過ごしたかった。
だって回復室だから。回復しないとね。
時刻を確認して目を閉じた。
何時間たったのだろうか?
痛みが襲ってきて目が覚めた。
窓がない、部屋の電気は消えている。
もう朝かな?
明け方にしてはあまりに騒々しい。
時計を見た。
まだ・・5分しかたってなかった
全然時間が進んでない
隣のベットに外国人がいる。
パニックを起こしているらしい。
しばらくすると落ちついてきたみたい。
「部屋に戻っていいって英語でなんて言うの?」
「○○ドクターは英語上手でカッコいいよね」
そんな看護師達の会話が聞こえてきた。
ナースコールを押して、
痛みを止めを再度求める。
高熱もでた。
水枕ももらう。
酸素マスクしてるから喉がカラカラで、何度もうがいをさせてもらう。
そして水分禁止らしいが、ちょっぴり内緒で水を飲みこむ。
睡眠薬も求める。
朝まで爆睡出来るような強い眠剤が欲しい。と
すると
「薬はドクターの指示がないと出せない。ドクターに連絡を取ったが、既に帰ってしまって携帯も捕まらないの」
「睡眠導入剤ならすぐにだせるけど、早く飲むと、早く目覚めるから夜10時になったら眠剤飲みましょう」
そう言われて
「じゃあ 夜10時まで我慢する」と言った。
「足が動かせるならつま先についてる機械は外せます。」
と言ったので
膝は立てたり伸ばしたり出来たので、速攻外して貰った。
「酸素マスクは8時まで」(もしかしたら朝の8時と言う事だったのかも・・)
と言われたので、時計とにらめっこしながら20時になったので自分で外した。
少し楽になった。
「横向きになってもいい」
そう言われた。
もともと横向きで寝ているので、腹筋使って横になろうと何度もチャレンジした。
・・・腹筋使って横向きを維持するのも、これまたしんどい。
どんな体勢も維持することが、とってもつらい。とにかく痛い。
痛い
痛すぎる~。
辛い
同じ体勢がつらい。
氷枕もあっという間に水枕。
首が傾く。でも自分で元に戻せない。
1分間が1時間に感じる。
一人耐える。
とにかく耐える。
痛み止めは点滴で落とす。
痛みどめのボタンを20分間おきに押して貰う。
心配になって看護師さんに確認する。
「その痛みどめ何回使えるの?」
「何度でも使えるから大丈夫」
多少安心。
しかし痛みどめの効果が、だんだん薄れてる。
「それ麻薬?」と確認したら頷いた。
「モルヒネ?」と再度質問
また看護婦さんは頷いた。
モルヒネでこれ?
朝が遠い・・・・
まだまだ続く「長い夜」へ