Intel Pentium・・・良く、パソコンに、Intel insideと書かれたシールが貼られている機種が、
多いと思いますが、1993年に第一世代が発売になっています。
私が、パソコンを使うようになったのが1995年以降ですから、この頃は、
第二世代に移行した頃だったようです。
コンピュータと云う言葉に、なんだか遠い存在のものを手に入れる・・・そんな気持ちでした。
正に、明日からなんでも出来るぞう・・・的な感覚でした。
では、パソコンの頭脳はどんなものか、今、手元にあるPentiumを紹介してみたいと思います・・・
Intel Pentium 75MHz・・・
NECの「キャンビー」の脳みそである。
ベースクロックは50MHz
それを1.5倍することで75MHz・・・
その後、キャンビーは幾多の改造をされてしまうことになる。
この他に66MHzがベースクロックの物もあったが結構お高い機種に使われていた。
問題は、ベースクロックが低いといくら上位のプロセッサーに換装しても、演算スピードが、
思った様にアップしない事になる。快適さの影には、思わぬ罠が潜んでいることにマダ気づいていなかった。
Intel Pentium 120MHz・・・に、換装・・・車のエンジン出力をアップする感覚・・・
キャンビーが、ミツバチから、
スズメバチになったような感じ・・・
Intel Pentium 166MHz OVER DRIVE・・・66MHz用・・・どうする!
丁度、ターボ・チャージャーが話題になった頃だと思う。ここまでは、キャンビーの
ベースクロックが、50MHz・・・世の中既に、66MHzが主流・・・
ここで、当時のパソコン事情を・・・
国内では、富士通がIBM互換機、NECは独自の路線、アーティストはマック・・・
が、主だったパソコンメーカーだったような気がする。
なぜ、NECだったのか・・・当時のパソコンでテレビが写る唯一のパソコンだったから・・・
ここでも、ビデオデッキの選択ミスの繰り返し・・・最初がベーター・・・消えてしまった。
当然、パソコンの中身を知る由もなく、ただ、NECだから・・・結局、NECもIBM互換になって、
Cバスの各種カードはキャンビー以外使いようがなくなってしまった。
当然、キャンビーが50MHzである以上、どんなに頑張っても見かけだけ速い状態・・・
問題のベースクロックは何処が決定しているのか?・・・マザーボードであった。
では、改造は出来ないのか?・・・それが、あったんです。
一部の回路をショートさせてしまうことで、66MHzになってしまうポイントが・・・
改造品は、保証が効かなくなるなんて、説明書に書いてありますが、外部機器を使う場合、
初期仕様にないボードを差し込むわけですから、その時点で、保証が効かなくなります。
なんで、ハンダゴテで、回路をショートさせることに決定・・・
ハンダごて一本で66MHzになり、無事、オーバードライブを換装・・・
ベンチマークテストで、改造の結果が実証されましたが、弱点も出てきました。
グラフィックボードがテレビキャプチャーカードのため、かなり低い値になってしまいました。
テレビを取るか、画像の表示能力を取るか・・・後は、予算の関係となります。
8MBのメモリが、6万5千円・・・そんな時代でした・・・