#32 サムイェ・ゴンパ(チベット自治区・山南市・扎囊県)
中国語 桑耶寺(Sāngyèsì)
拝観日 2022年2月3日(木)
サムイェ・ゴンパは言い伝えによると、吐蕃王朝の王であったティソン・デツェン(在位:755~797または798年)によって、762年にお寺の建設が始まり775年に完成したという。
お寺が完成すると、ティソン・デツェン王は唐王朝やインドやホータン王国から僧を招きお寺に住まわせ、お経の翻訳、仏法で国を治めようとした(いわば鎮護国家の思想か?)。このことから、“仏教”と“仏法”と“それを講じる僧”が揃った地位の高いお寺として崇められた。
またティソン・デツェン王は、チベットに密教ををもたらしたパトマサンバヴァ(中国語名:蓮花生/Liánhuāshēng)をインドからこのお寺へと招き入れたことでも有名だ。
尚、パトマサンバヴァがいつチベットへはいったのか?インド側の記録とチベット側の記録が不一致であり、正確な時間はわからない。中国版Wikipediaの百度百科によれば「学会の説から、チベット入りはどんなに早くとも766年であろう」という。
では行ってみましょう!
2月3日、沢当飯店での朝食。写真はチベット人の主食の「ツァンパ」だ。
ガイドさんが「ツァンパ」の作り方と食べ方を教えてくれた。はじめて食べたツァンパは「味がイマイチで、飲み込みにくい、不味い」と感じた。でも、癖になる味で、その後のホテルの朝食はツァンパを食べるようになった。今となっては恋しい。
朝9時。ホテルを出発だ。2月の朝9時とは言えどもまだ薄暗い。
ガイドさんが教えてくれた。一見普通の山に見えるが、これがチベット人創世神話の舞台となる山だ。ここに猴子洞(こうしどう/Hóuzidòng)というチベット人発祥の洞窟がある。
車はサムイェ・ゴンパへと向かいます。まだ朝が開けていません。
空が明るくなってきました。
ガイドさんが車を止めさせ、峠で一旦休憩。東の空から太陽が上がってくる。
うまくGPSが拾えないもののこの峠の標高は3775mだ。富士山の山頂とほぼ同じ。
峠を下っていきます。遠くに見えるのは朝霧でしょうか?
仏塔がみえました。そして街へと入っていきます。
サムイェ・ゴンパに到着だ。これはサムイェ・ゴンパの「山門」。
サムイェ・ゴンパの拝観チケット。表面の絵柄は角度によって絵が変わる仕掛けとなっている。
チケットの裏面だ。拝観料は40元。
境内へと入った。正面に見えるのは、朝日に照らされた本堂。
本堂は、チベット・漢族・インドなどの様式を取り入れた建物の造りとなっているという。
参拝者がお香を焚いています。
サムイェ・ゴンパの本堂はやはり写真は撮ることできません。
サムイェ・ゴンパの本殿のなかだが、廊下部分は写真を撮っても良い。
格子状の窓から赤色の仏塔が見えます。
こちらの格子状の窓よりは黒色の仏塔が見えます。
軒下みたいなところだが、一部に壁画が描かれている。
太陽がオレンジの布に当たり、廊下を赤く照らしている。
本堂から出てきました。
緑色の仏塔に登れるそうです。行ってみます。
緑色の仏教に収められているパトマサンバヴァの像。
緑色の仏塔から本殿を眺める。このサムイェ・ゴンパは立体曼荼羅の世界を創り出しているという。
緑色の仏塔の北側にあるのは、宿坊だろうか?
香炉台の奥に聳え立つ建物はタンカ台だ。
拝観を終えて境内の外へでます。境内を囲む塀。この塀も曼荼羅の世界を創り出している。
山門の外へとでききました。参道となっています。
つづいてはゴンカル・チューデ(貢嘎曲徳寺)へと向かいます。
つづく。