先日
隣県に住む仲良しのママ友の
とある陣中見舞いに行ってきました
前日にゴディバ屋さんで良さげなチョコの
詰め合わせを買い
当日の朝に道の駅で良さげなイチゴも買い
カーナビをセットして
準備完了レッツゴー
行った事のない地方へ2時間のドライブを
1人でブンブンと楽しみながら無事に到着
小京都のような素敵な町だわ〜♡︎ʾʾ
運転しながら街並みを眺めていると
信号の脇に立っている
インドの修行僧サドゥがふと目に入った
インドのサドゥ
ママ友はいろいろと活動中で忙しいだろう
から 邪魔をしないように
差し入れと応援のお手紙を事務所に預け
近くにあった大きくて立派な神社で
ママ友の挑戦の成功祈願をして
そしてご両親が営んでいるという
料亭に向かい
お店の温かいおもてなしに感動しながら
美味しいうなぎを食べて 
その後も街を散策してまわり
お茶も飲んで
一人で楽しい時間を過ごしました
そろそろ帰ろっかな
車に乗って帰り道
来る時にも通った大きい交差点に入ると
…！
数時間前に見たサドゥが
信号脇にまだ立っている
私は右折レーンに入り
そして信号が赤になり止まった
サドゥは歩行者の信号が青になった瞬間に
足を引きずりながら交差点に入ってきて
右折レーンに止まっている先頭の車に
近寄り 運転席に向かって深々と頭を下げ
コンコンと窓を叩き何か言っていた
何か言われた車はもちろん反応せず
ジリジリと前に動いて逃げる
次は左の直進レーンの車に頭を下げて
また同じように何か言ってる
その車もジリジリと前に進み逃げる
サドゥはそんな反応も想定内と言わん
ばかりに
右折レーンと直進レーンの間に立ち
すぐにその後ろの右の車
そして左の車と物乞いを続けていく
みんな自分の番が来たら
少しずつジリジリと前に進み逃げる
当たり前だ
このご時世にマスクもしていない
窓を開けて返事をする人はいないだろう
よく見てみると
いろんな古いコートを何層にも重ね着した
斬新なコーディネート
足は裸足で
ボブマーリーを彷彿とさせる
自然発生のナチュラルドレッドヘアー
まるで山から降りてきた仙人
マレーシアではよく見た光景だけれど
令和の日本にまだこんな事があるのかと
衝撃を受けた
仙人は
右の車 左の車という順番でやってくる
…もうすぐ右の4台目の私の番だ
5年間のマレーシア生活ですっかり
喜捨体質になってしまっていた私は
咄嗟にバッグの中のお財布に
手を伸ばそうとしていた
そして
ファミマのいちごフェアのスイーツを
3個大人買いする予定をやめて
こっちに回そうと一瞬考えた
…いやちょっと待て私
ここは日本だ マレーシアじゃない
こんなに目立つサドゥ仙人
この町の行政はおそらく
この人の事は把握していて
食事などの何らかの保護は受けているはず
車道に出るという危険な行為をしてまで
物乞いを続けているという事は
お金をもらってお酒を買う事が
目的なのかもしれない
どちらにしろお金を渡すような
状況ではない
どうしよう もうすぐ私の番だ
無視をするのは心が痛む
お腹が空いているのかもしれないし
いざとなったら
旅のお供に買っておいた 手元にある
このエンゼルパイを差し出してもいい
前の左の車がコンコンと窓を叩かれ
ジリジリと逃げ
そしてついに次の後ろ右側
私の番がやってきた…！
…なんと仙人は私をチラッと見ると
私の車をとばして
隣の車の窓をコンコンと叩き
次に私の真後ろの車へと近づいていった
な、なぜに…
6台続いた右左右左の法則を破ってまで
私を避ける理由とは一体…？！
私の何がいけなかったというのか
来たら2センチだけ窓を開け
隙間から差し出そうと
窓スイッチに置いた右手の人差し指と
左手に持ったエンゼルパイがとても悲しい
私を避けた後はちゃんと法則が復活し
後ろは右から左へ声をかけられていた
そして信号が変わり
仙人は山へと歩道へと戻っていった
…
私だけがとばされた
そんなに冷たそうな人間に見えるん
だろうか
ジリジリと逃げなかったのは
私の車だけだったはず
サドゥ 見る目ないなあ…
修行が足らんよ
そんな事があったものの
お天気も良く
初めての街をたくさん堪能して
ママ友にも応援の気持ちが伝わり
とても喜んでくれて
とても思い出深い
初めての町への一人旅となったのでした
名物メロンパン🍈
読んでいただきありがとうございます