もう一つ韓国旅行の話
まだヨン様ブームも来ていない
27歳の時
旅行会社の2泊3日のパックではなく
航空券とホテルだけ自分で取り
ソウルに1泊2日で
観光しに行きました
空港で
応答せよ1988に出てくるような
元気で明るい韓国のおばちゃま達が
たくさんの荷物を抱えて
チェックイン前のロビーにいた
大きな風呂敷包みを何個か持っていて
「あなたソウルに行くんでしょう?」
と日本語で声をかけられ
荷物の重量制限に引っかかるため
自分の荷物をひとつだけ
あなたのものとして
飛行機に預けてくれないか
という
お手伝いしたいのは山々だけれども
一番引き受けてはいけないパターン
純粋に困っているのだろうけど
何かあったら大変な事になってしまうため
丁重にお断りした
誰にでも声をかけている訳ではなく
ちゃんと選んでいるようだった
そして金浦空港に到着して
パスポートに入国のスタンプを押された時
日付の部分がはっきり写っておらず
入国審査官の人がスタンプの上から
ボールペンで入国の日付を書き足した
後でこれが大問題になる事を
知らない私は
ソウルで買い物や汗蒸幕を
るんるんと楽しみ
あっという間に2日が終わり
帰りの空港へ向かいました
出国のブースでパスポートを出した時
審査官が出国のスタンプを押そうとして
むむ!これは何だ?
とボールペンで書かれた日付を指さす
日付を書き足した人のサインなどが無く
ただ日付のみが書かれているため
私が勝手に書いて工作してるのだと
思われたようで
英語で 「入国の時に審査官が書いた」
と言ったけどなんか信用してない雰囲気
確かに、私じゃないという証拠がない
するともう1人怖い審査官が現れ
パスポートをパラパラとチェックし
ちょっとこっちに来てと
向こうにある小部屋に連行された
ソファーとテーブルのある
応接室のような部屋で
怖いおじさんがパスポートを見ながら
韓国語で何やら聞いてくるけれども
分からず
すみません、韓国語が分からないので
英語か日本語でお願いできますか?
と英語で言ってみても
怪訝そうな顔をされる
言われている事がわからず
英語でわからないと
繰り返すばかりの私に
うーん…と困った顔をして出て行き
しばらくして日本語を話す男性の係員を
連れてきてくれた
そこでやっと説明ができ
私が自分で日付を書き変えたのではない
という事をわかってもらえて
それを怖いおじさんに通訳してくれて
無事に釈放されました
あの小部屋に連行されてしまう日本人は
そう多くはないと思う
当時多くの人が利用していた
旅行会社のパック旅行ではなく
たまたまこの時が個人でのフリー旅行
しかも1泊2日だったため
そこも確認され
その時点でもう韓国への短い出入国を
短期間に4回繰り返しており
すでに香ばしい
韓国では何かと引っかかる顔なのも加わり
その上の日付改ざん疑惑で
怪しさがハイレベルだったと思われる
けれども工作員ではない
ただの韓国好きの善良な
日本の一般市民
大好きな韓国で貴重な体験ができた
という事にして
きれいにまとめて終わります
笑