マレーシアの学生達は

日本の文房具が大好き


高学年になればなるほど

その傾向は強くなり

長女のペンケースの中身にはいつも熱い視線が注がれていた


グリップ部分がゲル素材でできている

書きやすいボールペンを長女が使っていた時

クラスメートが使ってみたいというので貸したところ


なんてアメージングなペンなんだキラキラ


と彼らは驚き


「お金を払うからぜひ日本で注文してくれない?お願い 」


ノープロブレムと長女は快く引き受け

そのボールペンを5本注文


しばらくして日本から届き

待ちわびていた男の子達に渡しお金ももらった


長女は1本だけ持ち帰ってきた


これはボールペンを一番楽しみにしていた

英語と中国語を話す中華系マレーシア人の男の子の分


そして彼はいないという



やしの木



前日の体育の時間の事サッカー



マレー系マレーシア人の体育の先生は

授業中やる気のない態度の彼を注意した


叱られて逆ギレした彼は


「おろか者めがおばけ


と中国語でボソッと呟いた


マレー系やインド系の人達には

中国語は通じないからわからない



しかしここはマレーシア

常に事件は起きるやしの木



実はマレー系の体育の先生の奥さんは

中華系マレーシア人で

先生は中国語がわかっていたのである

いつも言われていたのかもしれない(・ε・)


彼は直ちに職員室に連行され

先生を侮辱した罪で1週間の停学をくらい

学校から姿を消した


1週間後


何事もなかったかのように

爽やかに現れた彼は


長女から無事に

アメージングなペンを受け取り大喜びしていたとの事



日本に帰国し

お店でイケてるボールペンを見る度に

この話を思い出すのでした


サブちゃん