受験が終わった2017年組母と後輩に何をアドバイスするかという話になった時に、

「絶対英検はとるのをすすめる」

「特に文系ならば、2級じゃなく準1級を確実にとりたいところ」

「できれば良スコアで」

という話になりました。

 

どのくらいのスコアなら優遇されるかなど詳しく知りたい方はパスナビの

『英語外部検定利用入試』特集

とかで検索してみてくださいね。

 

英検は中学受験前からとってるよーという方もいらっしゃるでしょう。

ただ、大学受験で英語外部検定を使うには、出願の時期からさかのぼって2年前の試験が有効とするところがほとんど。早く取り終わったから大丈夫というものではありません。

 

そして、20年の共通テストに導入するといわれていた英語民間試験の実施はグダグダになり見送られたものの、英語外部検定熱は高まったし導入する私大も多い。

そんな訳で、かつては高校卒業レベルといわれた2級も、今やみんながとりすぎて所持していてても普通扱い。

準1級ですらスコアによってはあまりメリットが得られない大学もでてきました。

(国公立推薦とかのレベルになると1級所持者を合格体験記でよくみかけます)

なので文系で英検利用を考えていらっしゃる方なら準一はやはりめざしたいところ。

 

ただ、今までお子さんが英検を受けてきた方なら感じると思いますが…なんか壁があるんですよね。2級と準1級の間に…なので対策しないで受けると結構厳しい結果になります。特に単語のクセの強さ。

 

さきほども言ったように、だいたいの大学では出願からさかのぼって2年有効…というところが多いので、我が家は高1の3回目の英検に狙いをさだめてとりました。(理科大とか一部の大学では高2にあたる4月から有効とかになっているので注意。募集要項を確認しましょう)

その当時は準1なら満点換算みたいなところが多かったんですが、今は所持者が多いのでそれだと差がつかないこともあり、CSEスコアで細かく判断されたりもします。

 

例をあげると立教は

2021年入試 スコア2300で100%換算

だったのが

2023年入試 スコア2450で100%換算

と変化しています。

 

準1をとるならギリギリで合格じゃなく、高いスコアだとよりより安心だよ!とお伝えしたい。

(ちなみに息子のスコアは2443だったので100%にはたりませんでした。まぁ段階的に点数があるので97%くらいはもらえたんじゃないかと思いますが)

余裕があるなら、準1を高1の3学期以降にとって、高スコアをめざして受けなおすということもあり(うちは息子が面倒くさがり&やる気なしなのでやりませんでした)

 

スコアっていうのはこのCEFR表にある英検のところのスコアですね。

 

 

今はS‐CBTも普及し。

昔は年にマックス3回しか受けられませんでしたが、今はお金を気にしなければ1年間のうちに何度もうけられるようになりました。しかも日程も自分で選べるので、自分の都合である程度選んでうけられることは可能。

 

英検S-CBTは同一検定回内(例:第1回検定の場合:4月~7月実施)で同じ級を最大2回受験することが可能です。 さらに英検(従来型)と併願することで同一検定回内に同じ級を3回、年間で最大9回受験することができ、受験機会が広がります。(英検HPより)

 

まぁ、実際9回うけるとなるとえらいことだし、うけたいところの会場はうまっていたりするので現実的ではないし、その分の受験料を対策にまわした方がいいんじゃないか的なものもよぎりますが…。

 

英検準1級って結構くせのある単語が必要なので、わざわざ対策するには高3は模試なんかも忙しい。

できれば高2までにとっておくと気持ちの余裕もでてくるかなと思います。ただ高2は子どもが学校生活で責任ある学年なので忙しいだの何だの言い訳つけてやるやる詐欺であと数点で受からない悲劇起こりがち。

 

悩ましいのは、高1の第三回以前に2級をすでに取得していた場合。

英検という資格は消えませんが、2年間有効の枠からははずれてしまうので入試用には使えない。そこで入試用には準1級をとるつもりだったけれど、これまた子どものやるやる詐欺によりなかなかとれなくて、結局高3になって使えるものがないみたいな時。

その場合は

・準1級だけ受ける →不合格でも級じゃなくてCSEスコアでもみてくれるところにする

・2級と準1級ダブル受験 →2級の合格をとりなおして確実に。スコアもよい方を提出できる。運が良ければ準1もゲット

・2級だけとりなおす →準1までが思ったよりハードルが高かった、もう時間はさけない。2級を確実に

…という選択になってきます。

今は英検もなかなか受験料が高いから悩ましいですが、本番の受験料に比べたら…ねぇ(笑)

 

ダブル受験に関しては2017年組で試した方がいまして。(2級は既にもっていて準1は数回チャレンジ)

結果見事ダブル合格。2級は上位1パーセントの成績優秀者の中に入っていたけれど、スコア的には同時にうけた準1級の方が良かったといっておりました。

問題が易しい方で高スコアを狙った方がいいんじゃないか…とも思いましたがそうでもなさそうですね。

 

 

実際に入試にどう活用できるかというと

 

出願要件…英検を出願条件とする。所持していないと出願すらできない

加点法式…級ごとに点数が決まっていて、共通テストに加点してくれる(200点上限)

みなし方式…このスコアなら何点ですよ…とみなして得点にしてくれる

英語の試験免除…一般選抜で英語の時間にテストをうけずに帰宅してもよい(受けてもいい)

 

などなど色々あるのですが、詳しい説明は英検の

 

大学入試で英検成績を利用する受験生へご案内

 

をみてみてください。

最後の試験免除なんかの場合は、残ってうけた独自試験の英語と外部検定の両方みてよい点数の方を採用してくれたりするところもあるのですが、教室が検定所持者でかためられてるのかほとんどみんな帰ってしまう…なんてつぶやきをSNSでみかけたりもします。

本番の試験が易しいのでそっちの方が点数高く出る場合もあるのでしょうが、なんせ色々入試が立て込んでいる時期。少ない科目数で身体の負担を減らしたい受験生はそりゃ帰るよね…

 

そして「うちの子は英語苦手だから関係ないわ」と思っているそこの奥様!

英語苦手だからこそ英検を所持するメリットもあるのです。

たとえば本番の試験であなたのお子さんはみなし得点以上をとることができるでしょうか?

それが危険だったら英検をとっておくのは大きな安心材料。

本番の出来にかかわらずに点数が保証されているのですから。

準1は欲しいとはいいましたが、そこはまぁうける大学のレベルによって徐々にかわってくるところ。

高望みはしないけれど、このくらいの合格はほしい…という大学の募集要項の英語外部検定試験入試をみてみてください。

場合によっては十分2級で戦えるところもあります。

 

 

色々英語外部検定について書いてみましたが、結局英語強者は最後までぶれないんですよ。

どんなに世界史や地理が得意でも英語の前には無力。(数学は別)

点数配分や、傾斜も英語は厚いけれど、他の教科はそうでもなかったりします。

 

そして何より英語ってそんなにぶれないじゃないですか。

国語だと苦手な文章が出されると「終わったな」的なことがありますが、英語はそんなに乱高下しない科目。

よく高1までは英数しっかり!みたいな話をよくきくと思うんですが、英語は本当に大事だからしっかりやろう。

うちは受験勉強的な英語を放棄したので最後グッダグダでした。苦手じゃないから普通に勉強するかと思って放置していたら(数学がひどかったもんでそちらばかり気にしていた)学校の授業以外に英語を全く勉強していなかった的な。

 

息子の予備校の先生は

「読めない文章や知らない単語は聞いても入ってこないから」

とリスニング苦手な息子に音読を勧めていましたが。もちろんさぼる息子…

本当に困って

「やっとけばよかったなぁ」とか「先生がいってたなぁ」とか言っていましたよ。