共通テストが終わると、各予備校で今年の共通テストの概況だったり動向だったりを説明してくれます
・河合 共通テスト概況
・駿台ベネッセ 全体概況
・リセマム 【大学受験2023】駿台、共通テストを総括…傾向変わらず、全科目で「読む力」問われる
大学入学共通テストでの難化易化が話題になりますが、その中でも受験生が気になるのが得点調整。
得点調整については河合塾さんのKei-Netの説明を使わせていただくと
選択教科・科目間で問題の難易差による有利・不利が生じないように平均点を基準にその差を調整すること。 大学入学共通テストでは、「理科⓶」「地歴B」「公民*」の各教科の科目間が対象で、受験者数が1万人以上の科目で平均点の開きが20点以上となり、それが試験問題の難易度によるものと認められる場合、得点調整が行われる。
ということです。
高校1年の終わりに選択科目を選びますよね。物理&化学、化学&生物、世界史B&地理B…みたいな。そしてその選択科目にそって勉強するわけです。
共通テストをうけると、問題の難易度が科目ごとにバラバラで、「ちょ…難しすぎない?」「この教科選択した人不利じゃん!」みたいなことがおきます。
特に共通テストになってまだ数年。共通テストらしさを追究した結果、難易度はそれほどでもないけれど解き方になれていない受験生がそろって討ち死に…みたいなこともおきます。
ある科目の受験生がみんなができなくて平均点がおそろしく低い場合。
他のよくできた科目とできなかった科目との点差をもとに得点調整がおこなわれます。
(理科というカテゴリーで見た場合不公平だからね)
これ、今年の大学入試センターのプレス資料(PDF)からなんですが↑
物理は平均点が63.39点なのに対して生物は平均点が39.74点
これだけ違うと受験生本人も自己採点や体感含めてできなかった絶望感でいっぱいになります。
きっと得点調整になるよね…と各予備校の平均点予想なんかをみては一喜一憂、苦しい気持ちで発表を待つ感じになります。
大学入試センターは受験生の共通テスト結果を集計して、20日の日に得点調整をおこなうかどうかを発表します。
これは結構大きい問題なので、もちろんニュースになります
読売新聞
大学共通テスト、理科2で得点調整…「生物」最大12点・「化学」最大7点加算
旺文社教育情報センター
共通テスト理科 得点調整!(PDF)
実際の換算表はこちらです。
今年は生物と化学で得点調整がおこなわれました。
ご覧の通り一律何点で加算されるわけではなく、「分位点差縮小法」とかいう方式でやるとか何とか
(説明できないので気になる人は調べてください)
生物50点で泣いていたのが、62点になる…!的な感じで。結構大きい得点アップにつながります。
ただ10点の人が20点になるわけではなく、10点の人は10点のまま。
14・15日に試験をやって、20日に発表ならそんなに待たないし大したことないじゃん…とか思うかもしれませんが、受験生はその間自己採点やリサーチなんかをやっています。
この数日間の体感時間は恐ろしく長い。
そして理科や社会なんかで2科目を受験する場合、どちらかを第一科目に指定する必要があります。
だいたい得意で点数がとれそうな科目を第一科目に設定します。
(たとえば我が家だと世界史Bと地理Bを選択していて、世界史Bを第一科目にする…みたいな感じです。)
共通テスト利用、共通テスト併用の受験の場合
「ぜーんぶみて、必要な科目のいいとこどりをして判定しますよ!」
なんて私大もありますが
「第一科目で判定します」
なんてところもある。
場合によっては第一科目の点数を〇倍にします…みたいな大学もあるので、その第一科目がこけた&そこに出願していた受験生の悲壮な感じと苦しみはこの数日間でえらいことになるのです。
そんな中20日におこなわれる得点調整。
何の日だっけ?というと紙のリサーチ結果を渡される日です。
ネットではその数日前リサーチ結果がでてますね。
この得点調整の結果をうけて当然リサーチ結果もかわります。生物+化学の人なんかは結構な点数上昇ですからね。
さすがに紙は訂正して新しいのをくれませんが、各予備校ではすぐこの得点調整から割り出した新しいリサーチ結果を出しなおしてくれます。
そんな訳で、得点調整にあたる受験生だけではなく、他の理科科目でうけた受験生の判定がかわる可能性もあります。
今年の場合理科②受験者はもう一度20日以降にリサーチ結果を出しなおして確認したわけです。
たいへーん。
センター試験は6割平均をめざして作られていましたが、大学入学共通テストは当初5割平均を目標に作られるなんて話がありました。
だいぶ安定してきたともいわれますが、まだまだ読めない共通テスト。
受験生の方は過去問やるたびに難易度がかわって混乱するかもしれませんが頑張ってください。