これから大学受験に向かう方。

 

合格体験記や、高校の卒業生を呼んで受験当時の話を聞く会とかに参加され、「うちの子もあぁなるのかしら?」と思って期待をしている方もいらっしゃるかもしれませんが…あれをそのまま信じてはいけません。

いや、中にはお子さんが優秀で自立して、さほど苦労もなくするっと入ってしまうお家もあるかもしれません。

でもそんなの一握りだからね?

 

凡人家庭の皆様、思い出してください。

合格体験会…オンザロードなどで流れるあの動画。

ひたむきに超難関校を目指すお子様の理知的なインタビューの返答と賢そうな瞳。

うちの子は幼いから…と思っているかもしれませんが、1年たった中1の冬にわが子があの域にいっているかといわれればそうでもない。

三つ子の魂百まで。

人間そう簡単にかわりません。

 

まして合格体験記や報告会みたいなものは学校側が選んだ面子。

書いている方も後輩にいいところを見せようとしているので、ひたむきに志望校にむけてとりくむ姿くらいしか語らないはずです。

保護者の方も

「息子が全部決めたので、私は健康管理とごはんくらいしかサポートできなくて…おほほ」

みたいな。

 

いやいやいや。知りたいのはもっと中から下の生々しいところなんだよ…っと思ってもそこの部分はなかなか出てこない。そしてそんなのを学校や予備校が取り上げるわけがない。

優秀層の体験を実践できるのはほんの一握りと覚えておきましょう。

 

 

高3の冬にお友達母とランチをしたときに、一人の母が

「浪人しても、クラスで優秀のAくんみたいな域になるとはとても思えない」

という話をしていました。

A君にかぎらず全国模試でも名をはせる子や、〇〇オリンピックで賞を取る子のきらめきは非常にまぶしいもの。

凡人が1年かけて勉強してもその域に達するとは思えません。

その母は続けて、予備校の説明会にいったときの話をしてくれて

「浪人しても1流になれるわけではない。ただ1.5流か2流にはなれる可能性があるからそこを目指しましょうといわれたの」

といって、母たち溜息。

まぁ、そうだよね…1年で1流になれるくらいなら、今の時点でかすかな兆しがなきゃおかしいよね。え、今3流?

 

天才秀才議論でもおきますが、努力でうめられるところとそうじゃない部分は必ず存在する。

そしてその努力すらしない(できない)高校3年生はたくさんいるってことです。

もちろんひたむきに努力できる子もいます。

 

息子が中学生の頃に高校生の先輩母に

「うちの子勉強し続けて心配。ちょっと休みなよ…といっても追い詰められたようにやる」

とか

「高校2年生の秋に受験に切り替わってから、目の色をかえて勉強しだした。なんだかんだいっても変わるわよ」

なんて話を聞き、高校生すごい!やるときはやるのね…と思っていましたが。

それは甘かった。

いや、何となくうっすら嫌な予感はしていたのですが…そんなひたむきな姿みないで、結局うちの受験は終わりました。ちょっと休みなよどころか休んでる方が多くない?的な。

 

小学校の時もやる気スイッチが故障を疑うくらいの省エネ運転だったりしましたが、そんなへぼへぼスイッチが6年たっていきなり高スペックになるわけもなくてですね…

高校2年生の夏に予備校の企画で<受験生の夏を体験しよう。1日10時間勉強チャレンジ>的なものをやったその1日が受験期間で一番勉強したんじゃないのかな的なくらいに…高校3年生は勉強しませんでした。

なんならスイッチ入らないと思っていた中学受験の時の方が日々勉強していたよね!くらいな。

 

高校生の受験生の母が悩むところといえば

「もう大人なんだから、本人にまかせて親は見守って」とか「18歳は成人です。本人の意志を尊重して」とか「学校や予備校で勉強して疲れ切っているので家ではくつろいで」「お金のことは本人にはどうしようもないことなので出してあげて」みたいな世間の言葉です。

うちも高校3年生になった時にいわれましたが…息子の様子をみると4時に帰宅してゲームやスマホをいじっている姿をみるのがほとんど。ちょっとおかしいんじゃないの…とか思っても、学校のひとこともあるので見守りましたが、結局その嫌な予感は的中し泣きを見ました。

家でくつろぐっていうのは、10時くらいまで予備校で自習頑張ってきた子が寝るまでの少しの時間を家でくつろぐ話であり、オンラインでもできる環境の子はまた別って話ですよ。

本人にまかせて浪人する道を選ぶと言う手もありますが、1年浪人して目覚める保証がないのが恐ろしいところ。

浪人するにしたってタダじゃない。完全に個人の問題ならともかく金銭からむならちょっと一言いいたくもなります。

 

 

話はかわりますが、2017年組の母と一時期

「昔のドラマや漫画によくでてきた、遅くまで勉強する息子に母親が<おつかれさま>とかいってなべ焼きうどん出すけれど、あのタイミングはいつなんだ?」

という話になりました。

どの家庭も結局なべ焼きうどんや夜食は出していませんでした。(まぁ遅くに食べたら太るから食べなくていいっちゃいいのですが。)

学校から帰ってきて家でゴロゴロしながらアイスを食べて、7時に一緒に夕飯モリモリ食べて、お風呂にダラダラ入り、11時に寝る準備をして11時半に寝る男に夜食はいるのか?いやいらない。

一学年上のブロガー様には自習室が閉まるまでいるとか、夜遅く帰ってきて警官に補導されそうになった…なんて話をお聞きしましたが、そもそもうちの息子は夜出歩かない。

どてら着て鍋焼きうどんを食すタイミングはいつなのか、今でも気になるところです。

 

 

息子が遊んでいるときは

ちょっと不満「けっ、あとで泣きをみても知らないからね。痛い目みるといいわ」

とか思っていましたが、受験期になり息子が受験した大学から最初の不合格をもらい想定外のところに行きそうだった時は

悲しい「親としてもっと何かできることがあったんじゃ…」

とか吐き気と戦いながら真剣に後悔したものです。

とは言え、私も何もしなかったわけではなく。

保護者向けだったりオンラインの大学説明会は参加しましたし、受験の知識やニュースもそれなりに得ていたと思います。

ただ中学受験と違い勉強に関しては親が何かできる部分でもないし、何かいっても「わかってるよ!」とか切れ気味にかえされたりして。こうすればいいのになぁ…というところは思っていてもどうにもならなかったという感じです。

息子も「おれは本気になってやればできる」と思っている節が見え隠れしましたが、結局やらないまま終わる的な。

 

色々思うことはありますが、この数年はコロナ禍で学校生活やイベントなどもなく、行動も色々制限されていたので子供の精神的成長の機会というものがものすごく少なかったのもあるのかもしれません

 

結論 思っているよりも高校3年生は子供でした

 

 

難しい…

 

さて、次で〆にいきますよ。