では説明会の続きを…

 

③留学

中学受験の時も留学や海外研修について実施している学校からは説明がありましたよね。

全員で修学旅行にいくところ、希望者だけが参加するもの、提携校がありますという話をする学校、費用の話や長期留学した場合もとの学年に戻れるのか戻れないのかなど。

 

大学ももちろん留学制度はありまして。

卒業要件として留学必須な学部もあれば、実際に留学した生徒の声を紹介するところなどなど…。

またゼミで海外に行く場合もある…なんて話もでたりします。

 

海外に留学すると国によってはものすごい金額になりますよね。

(いわゆる自力で留学するパターンです↑)

 

大学の場合も交流協定を締結している協定校があれば、学生を相互に派遣、受け入れることもできます(交換留学)。

協定校留学期間中は、留学先大学または大学の授業料の全額あるいは一部が免除されます。

だいたい説明会で話がでる大学は「留学先の学費はかかりませんよー」みたいな説明ですので、滞在費や渡航費などですむようです。

また普段の奨学金とは別に、留学用の奨学金がある大学もありますので、その場合は滞在費も月額いくら…と補助がでるようです。

短期留学とか、ゼミの短期の研修とかはこの範囲になりませんので自腹になるケースが多いかな?

 

長期留学の場合でも、留学先で修得した単位を換算して、卒業要件を満たせば4年で卒業することは可能です。

大学によっては学期を春と秋の二学期制ではなく、1年を細かくわけて留学や研修等しやすいようにしている大学もあり、その場合はセメスター制の説明が入ったりもします。

 

どの大学も留学生数は順調に伸びていたのですが、コロナ禍で派遣できない期間があったので、それまでの実績や以前の話をされることが多いです。

留学を卒業の条件にしている大学の学部なんかもありますが、そのフォロー等についての説明もある時がありました。

 

おちついたら以前のように派遣したいというところがほとんどですので、これから中学受験の方の頃は復活しているでしょう。

 

 

④就職

中学受験の時は大学進学が説明会では話に出ることがありましたよね

「今年の東大は〇人です」

「早慶合格はこれだけいました」

「MARCH合格はトップです」

「指定校推薦の枠がたくさんあります」

「中学校のうちから進学講演会やガイダンスなどで興味をもたせます」

みたいな。

 

大学ではそれが就職になってきます。

説明会では

「うちは就職の〇〇と呼ばれていまして」

みたいな説明をする大学が複数でてきます。

あれ、就職の〇〇って、この前別の大学できいたよなぁ…みたいなこともよくある話。

 

私大とかですと

「就職を希望した学生の97%が就職きまりました!」

「就職に強いランキングで関東で1位です」

みたいなデータがでてくることもあります。

まぁ、これも単にどこでもいいから就職するのか、いわゆる有名企業に就職するのかでランキングがかわってきますので、それぞれ出してくる物差しが違います。

 

共通していえるのは、就職課などのサポートが手厚いことでしょうか。

私が大学時代は就職氷河期なんていわれて、女子学生ははねられる、そもそも学歴フィルターで面接の電話すらこぎつけられない…みたいな感じも一部ありました(年齢がばれる)。就職課もあったけれどそこまで面倒みてくれたかなぁ…みたいな記憶です。

 

今は

「各キャンパスに就職相談の窓口があります」

「就職に関するスタッフが〇人います」

「うちの大学生だけがつかえるアプリやサイトがあり、就職に関する先輩たちの口コミなどのデータをみることができます」

「就職がきまっていない人…就職先の用紙を提出していない人はこまめに電話をしてフォローしました!」

みたいな感じで手厚いです。

 

また学部・学科ごとの就職の業種別のグラフ、医学系や薬学系は国家資格取得率、大学院に進学したあとの進路なんかのデータもでてきます。

全国から学生がくるので、IターンやUターンの実績とかを出す大学もあれば、地方の大学なんかは県内就職した人と県外に就職した人の比率なんかもでてきます。

 

「大学1年からキャリア教育をしています」、「先輩達をよんで話をききます」、「面接の対策をします」…みたいな具体的な話が出るところも。

 

また、マスコミや国家公務員、司法試験などテクニックや対策が必要なものに関しては

「大学内に専門学校的なものがあります」「移動しないで格安で勉強できます」「セミナーを実施しています」

みたいなアピールをする大学もあります。

 

将来を明確に考えている高校生は、このあたりの就職ポイントを参考にしてもいいかもしれませんね。

 

またコロナ禍ならではの説明会として

「6月の就職決定率は悪かったですが、秋にはもちなおしました」

「オンライン面接を導入するということで、すぐ学生たちに対策の方法を伝えたり、実際にオンライン面接を体験してもらいました」

「旅行系、国際系の就職を考えていた学生は進路をかえざるえなかったのでそのフォローをしました」

なんて話をしてくれるところもありました。

 

就職って国立は私立と違いドライであまり説明してくれたり力をいれたりということはないような勝手なイメージありましたが、就職サポートについて時間をとってくれる大学も沢山ありましたよ。

 

また、理系の研究職などはやはり専門分野が関係するようですが、一般的には

「どの学部が就職に強いですかと聞かれますが、学部は関係ありません」

「ところどころ特徴はありますが、この学部だからこの企業はだめとかそんなことはありません」

という説明を結構ききました。本当かな?それはそれで、大学名が強いってことかしら…なんて。

 

 

⑤学生支援

学生支援についてはだいたい学生寮と奨学金について語られることが多いでしょうか。

 

奨学金は入学前に予約する奨学金の紹介や、奨学金つきの入試、実際に支給される額などについてですね。

 

学生寮に関してはある大学とない大学があります。

ある大学はこの場所とこの場所にありますと説明があったり、外観や内装の写真、寮費なんかの話があります。

留学生と一緒に暮らせる寮、シェアハウス的なものがある大学など色々あります。

一部制約や優先順位があったりするようですので(親の収入や出身地域)、興味がある人はこちらを調べてみるのもよいかと。

 

 

⑥入試について

こちら別の項目で書きましたが、もう一度。

大学説明会の入試で語られる内容をあげてみました。ここに書いてある内容も、項目によっては説明がない大学ももちろんあります。

 

◎その大学が導入している入試の種類

総合選抜・指定校推薦・一般選抜・大学入学共通テストなどなど

指定校は「高校の先生に聞いてください」、総合選抜は時期によっては「もう出願時期をすぎているので」と省略されることもあります。

♦一般選抜

 ・全学部統一日程(会場と場所・併願受験や併願割引の有無・マーク式か記述か・配点・奨学金制度はあるか・英語外部検定試験利用はあるかなど)

会場が全国にちらばっているので、たとえば首都圏だと、「横浜と千葉にもありますよ」、「キャンパスでは都内のキャンパスと神奈川のキャンパスで受けられます」…みたいなケースもあります。

やはりこの時期移動時間はへらしたいので家に近いところでうけられるのは嬉しいところ。

出願時に会場を指定するのですが、似たような人は多いので、会場によっては早く埋まる場合もあるとか。

 

中学受験でも枠がいっぱいになるとその学校でうけられず系列校での受験になるとか、面接や午後入試があるからはやく出願して受験番を早いのをとるとかありましたが、大学受験も出願のタイミングで会場がきまってしまう場合があるので注意が必要です。

説明会では「こことここの会場は毎年いっぱいになるのが早いです」なんて教えてくれる場合もあるので希望の会場がある場合はチェックしたり質問などで確認してみましょう。

 

 ・学部別入試(導入学部・募集人員が一番多いなど受かりやすい入試という説明・科目や配点・マーク式か記述ありか…など)

大学によってはここの所、ものすごく丁寧に教えてくれるところがあります。

「国語は漢字だけで15点あるから必ずとりましょう」とか「この学部は英語の問題数が多くて長文もあるので毎年答案をみていると終わり切らない受験生がいます。時間があればできる問題でも解答しないとそこの点数をまるまる失ってしまうので合格に届かない、他の科目て挽回できない場合があります」「記述は減点方式ではなく加点方式なのでとにかく書きましょう」などのアドバイスをくれる大学もあります。

 

 ・英語外部利用検定利用入試(みなし配点なのか加点方式なのかとか、使える資格やスコア、スコアの有効期間)

 

 ・大学入学共通テスト利用入試(国語の利用範囲・英語のリーディングとリスニングの割合など)

 

◎入試の全体的な注意点やポイント

「うちは基礎学力重視ですよ」とか「学校の教科書をきちんと理解していれば大丈夫です」「社会などは資料集にも目を通しておきましょう」とか問題レベルを教えてくれる大学、「この入試方式なら7~8割は必要です」「問題が易しいので7割とる必要があります。ミスをしないように」「6割とれば大丈夫です」なんて合格の目安を教えてくれる大学もあります。

 

大学によっては国語の説明もあります。

国語は現代文・古文・漢文とありますが、大学や学部によっては

〇全部必要

〇現代文と古文のみで漢文は不要

〇現代文のみ

なんて違いがあるので、得手不得手ある人はこのあたりの確認も要項でするとよいでしょう。

 

得意科目重視型入試や、いいとこどりをしてくれるところ、3科目でも配点のバランスが違うところがある大学などは、そのあたりの説明もあります。

色々な方式があるけれど、学部によってはその方式の入試は受け付けない場合もあるので、そちらも事前に確認が必要です。

大学によっては

「出願時にできない併願については機械が判断してエラーがでます」

なんて教えてくれるところもあります。

 

大学の入試担当の方から

「大きく問題変更すると受験者と合格者のバランスの数字がかわってしまうので、問題傾向はかえません。過去問をきちんとといて傾向をつかんでください」

「倍率は毎年かわるので気にしないでください。過去問をといて合格者最低点に達しているかを確認しましょう」

なんて話がでたりすることもあります。

 

春くらいの説明会だと、入試が終わった直後なので今年の傾向、人気のあった学部、他大学との出願率の比較などなど色々なデータから説明してくれることもあります。

 

このあたりHPやパンフレットにのっていたりするものもありますが、オープンにしていないという資料もあったりするので説明会によってはお得な気分になれることも(笑)

大学によっては、「なぜ今年うちの大学は受験者が減ったのか」「普段はださない追加合格者が今年はこれだけいた」というある意味マイナスポイントでさえ冷静に分析して話してくれることもあってなかなか面白いです。

 

◎出願

以前出願についてはまとめたので大丈夫かなー。

ただ、最近きいた駒澤大学はそのパターンとはちょっと違っていたので書いてみますね。

 

 駒澤大学 一般選抜 ネット出願 

<入力> 2022年1月4日~1月27日(15時まで)

<必要書類郵送> 2022年1月4日~1月27日(消印有効)

 

おわかりでしょうか?入力と郵送が全く同じ日程。

やろうと思えば、最終日27日にネットの入力をして郵便局に行き発送のギリギリ出願することも可能。

ただネット出願って、クレジットカード決済ならばその場で決済をしてすぐ出力の画面にいけるようなのですが、コンビニ払いなどにするとその反映に3時間くらいかかることもあるそうです。つまり「2時くらいにに入力して郵送すりゃいけるっしょ」と思ってもそううまくすすまない、必要書類がプリントアウトできない可能性もあると。

またプリンターが動かなかった、うまく出力できなかった…ってトラブルもあるとか。

 

中学受験もうちの息子の頃はネット出願導入過渡期で

「わからない方は学校にきていただければ書類だせますよ」

「プリンターがない方はコンビニでも出力できますよ」

なんて説明がありました。

なのでネット出願は慣れている保護者の方も多いとは思いますが、焦らないためにもギリギリの出願は危険がいっぱいという話。

 

また郵送書類も必要書類が消印有効必着かは大学によって違うみたいなので注意が必要です。

必着ですと当たり前ですが、届いていないとアウト。消印有効なら郵便局で確実に押してもらう必要があります。

「えー。ポストにいれちゃえばわからないでしょ」

と思う人も中にはいるかもしれませんが、だいたいこの書類は簡易書留か速達で発送するようにという注意があります。

だから郵便局にいかないとダメってことです。

「郵便局に行ったらしまっていた」

なんて失敗談もききますので、ギリギリ派は自分が使う予定の郵便局の郵便が何時までだとかこの近くで遅くまでやっているところはどこかとか調べておく必要がありますね。

 

そして募集要項は今は紙で配布しないでHPにあげているところがほとんど。

必要な大学は自分でプリントアウトする必要があります。

 

中学受験も募集要項はありましたが、そこまでの量ではありませんでしたよね。

大学受験では募集要項の量が多い!

以前説明会をきいた医科系の大学から資料請求していないのに、パンフレットと募集要項や出願書類が送られてきてびっくりしたのですが(ありがたく拝見しました…ちなみにうちの息子は文系で医学部志望ではありません…しかも高2…)

なんと募集要項56ページありました。

アドミッションポリシーや概要、各入試方式の説明、出願方法、必要書類の説明、合格発表や手続き、入試会場の地図、奨学金…などなど入試方式にわけてそれぞれ説明していたらそりゃページ数いくよね…って感じです。今回は医科系大学でしたからそこまでではありませんが、マンモス大学や入試方式が色々なところだともっと分厚いはず。

これを受ける大学の受ける方式ごとに印刷したり、目を通したりするというのは結構面倒…いえ大変な作業。

11月までにはでそろいますので余裕をもって目を通しておくのをおすすめします。

 

また募集要項が出たあとでも変更が生じるというのも無くはない。

特に今はコロナウイルスの感染「第6波が冬にくるか?」みたいな不安もありますよね。

実際募集要項を出してから手続き日程の変更をしたみたいな話も説明会であるところもありました。

その場合、HPにはもちろん告知はしてあるし、掲載してある募集要項も修正済みになっているケースが多いようですが。

自分がその告知より先に印刷しちゃったら、もちろん古いバージョンのものをもっているわけで、下手したら気が付かないことも(さすがに募集要項あとの修正で入試日がかわるとか、締め切りが早くなるとかではないですが)

受ける大学の最新状況はちょくちょく確認した方がよさそうです。

 

ちなみに中学受験の時の学校のHPって、在籍している生徒、その学校に興味をもっている受験生や塾関係者、卒業生などが主に見るものでしたが、大学のHPって研究目的で見たり、企業がみたりするケースもあり、非常に情報量が多いんですよね。

なので受験生の方はこちらへ…と誘導するところもありますし、受験生サイトを作っているところもあるので色々時間のある時にみておくといいと思います。

受験生サイトですと、オープンキャンパスなどのイベントの案内、学部学科情報、キャンパスライフ、Q&A、キャリアみたいな情報がありますし、実際の大学生からのメッセージやサークル活動なんかの学生生活も知ることができます。

大学が作る公式パンフレットよりもとっつきやすい情報だったりするので、高校生はそちらの方が面白いかも?なんて。

 

以上、だいたい説明会はこんな話ですかね。

 

聞かれることが多いのか最後に

「高校生のうちに何をしたらいいのか」というメッセージを付け加えてくれる大学、「今大学ではオンライン授業はこれくらいの割合でやってます」「オンライン授業でも大学内にきてうけている学生もいます」「各教場にカメラを設置して、オンライン配信でも対面でもできるようにしました」というコロナ禍ならではの学生生活や対策を話してくださるところもあります。

このあたりは聞く時期によって「緊急事態宣言中なので完全オンラインにしました」「実験のある理系の学生だけきています」「体育と英語だけ対面です」など変化があるので年間通してきくと大学の動きもわかったりしました。

 

あとはよくある失敗談。

「うちの大学では受け付けない科目で出願したので受験できませんでした」

「出願時に間違って出願する生徒さんが必ずいます」

「書類不備の生徒さんがいます」

「試験のキャンパスを間違える人が毎年います」

「外部英語検定の書類を1月になってとりよせようとして間に合わなくて出願できなかった学生さんがいます」

なんて過去の受験生の失敗の話をしてくださることも。

ミスも電話や追加で書類を送って訂正可能にしてくれる大学、再度出願してくださいという大学などあるようです。

こっわ

 

さて。

本当は次で終わらせようと思ったのですが、13って微妙な数字ですよね…うーん、もう1本ひねりだすか…