コロナ禍の私立中高通学状況2発目は
「休校」
についてです。
2月、3月の休校に入る時期は本当にバラバラでしたね。
学校全体を閉鎖するというかつてない状況にどの学校も戸惑いがあったと思います。
お友達の学校では、全国で休校の話がでるより以前にいち早く休校を実施しました。
保護者からの強い要望があり学校が動いたという話を聞いています。
やはり中学受験をして別の学校に通学する子は、遠距離通学をしている子も多い。
満員電車不安ですよね…
特に他の都県を経由している学生さんもいるので、中学受験を今考えている方はそのあたりどうなんだろうと悩まれているかもしれません。
記憶がかなりあいまいなので、友達のLINEと学校のメールから当時の休校にいたる内容を拾ってみますね
2月中旬
・コロナウイルスの感染症に関する対応が発表
⇒「第一種感染症」として「治癒するまで出席停止」が決定
・こまめな手洗い・マスク着用・不要不急の外出をさける指示
・帰宅ラッシュにかからないように生徒の完全下校時間の繰り上げ
2月下旬
・期末試験の時間の開始変更(ラッシュをさける)
・高校入学手続きの変更(登校から郵送へ)
・春期講習中止
・部活動禁止
などなど
学校に限らず春休みのイベントも続々と中止が世間で決定されはじめます。
日能研のオンザロードや各塾の入試報告会も続々と中止やWEB配信が決定されました。
2月27日
安倍晋三首相が新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを表明。3月2日から休校が要請される。
この時は「とりあえず2週間じっとしてて!」的なものでした。
私立としては独自で決定ができるので3月2日からといわず要請が発表された時点で休校をきめたという学校も。
いちはやく〇〇と××と△△は明日から休校だって~!、□□は今日の午後から休校になったみたいよ!と学校名が私達の間でとびかいました。
このあたりで、柔軟な姿勢、重大な局面での判断が速い学校などが垣間見えましたね。
2週間といわず4月まで休校にします!と決めた学校もありました。
タイミング的には期末試験の時期だったのも学校側としては悩ましかったのではないでしょうか。
なんとか試験を全部終えていた学校もありますが、試験中に中止になった学校もあれば、試験そのもの中止が発表された学校も。
休校期間だけれど、試験を決行して話題になった学校もありましたね。
こどもは単純ですから、試験がなくなるということにラッキーさを覚えた子が多数。発表された瞬間大喜びしたなんて話も。
ただですね…3学期制の学校はそもそも中間テストはなく期末1本で成績がつくわけです。
その期末テストがなくなるということは…「2学期までの成績」と「3学期の平常点」で見込み点がつくと。
普段定期テストを欠席すると前回の定期テストの8割程度でついたりするケースがありますが、このあたり今回のコロナウイルス対策では全員同じ条件なので不公平感はなく「今までの成績」で3学期の成績がつく感じになりました。
これ、中3の息子たちの学年はさして影響ありませんでしたが、高2で推薦入試を考えていて基準の評定平均値ギリギリで期末で挽回しよう!と思っていた子には悲惨なお知らせになったのではないかな…。
また中3とはいえ、学校によっては高校進学がかかっているテストだった…なんて話も。おそろしい…
「3学期で挽回しよう!次から頑張ろう!」なんて思っても無理なことがある…ということで。
普段の心がけと努力が大事です。
そして「休校ってことは家にいるんじゃない!」ということで、トイレットペーパーや食材の買いこみにみな走り、米や冷凍食品がない!なんて騒ぎも勃発。世の中ちょっとした買い占めパニックに。
ディズニーやキッザニアも休校の要請から続々と休園決定。
TOEICの3月のテストは中止、英検の二次はマスク推奨で会場変更などをした上で実施されました。
大学受験では外部の英語検定試験は2年以内の成績がつかえるとしているところもあり、こうなってくると本当にぎりぎりでとろうとしていた人は「え、困るよ!」となります。
(現在試験を受けにくい状況をみて、その2年しばりを特例で見直している大学もあるとか)
そして中学受験をして3月にガイダンス予定だった学校もあるのですが、それも中止に。
提出予定だった書類は郵送、配布予定だった資料は学校から郵送されることになったとか。
同じ学校に通うお友達とはじめて顔をあわせるドキドキ体験がなくなってしまったお子さんは本当にがっかりしたことと思います。
ガイダンスで「この学校に通うんだ」って実感でてくるところも大きいものね。
休校以降
「3月学校に通わないんじゃ定期払い戻しした方がいいかな?」と思い我が家では定期を解約。
6か月定期だったのですが、まるまる1か月戻る訳ではなく、結果的に4回往復できるかな?程度の返金でした。
確実に卒業式1回しかいかなかったので正解っちゃ正解ではあるのですが…ちょっとがっかり。
休校中だけれど、次年度の教科書販売で登校があったという学校もありました。
小学校などではその学年の範囲が終わらないとかニュースになっていましたが、中高は期末試験までに範囲は終えているので、とくに新しい授業をやるわけではない時期。
春休みが前倒しになった感で、休校中はやることがなくて、1日ゲーム、ソファの置物になっている、布団と一体化している…と母の嘆きがではじめます。
普段部活で忙しい子も部活自体がないのでゴロゴロ。
(そのせいか休校あけに学校にいったらひとまわり大きくなった子が数名いたとか…)
そんな中、「中学卒業といっても、もちあがりだからね!」ということで、卒業式前課題と卒業式後課題がだされた学校もいくつか。(提出必須)
普段これらの課題をだしそうにない自由な学校から課題が郵送されてきて、驚き!みたいな展開もありました。
そしてこの前にかきましたが、卒業式が例年とは違うケースでおこなわれました。
2メートルの間隔をあけて座るとか、座席を一つあけるとかの工夫のもと。
卒業式の中止をきめる学校もでてくる中、3月14日には首相が「卒業式実施して」と呼びかけたものの、すでに終わっている学校多数。遅いよ…
3月18日には東大が46年ぶりに入学式中止を発表。
3月24日オリンピック延期決定。「学校再開ガイドライン」が文部科学省から発表。
(この時点では4月は学校再開予定でした)
とはいえ、4月から学校がはじまるかだんだん雲行きが怪しくなってきたのもこの頃。
大学が入学を1月おくらせる発表があったり、4月は時差登校か?なんて話もちらほら。
困るのは「定期どうする?」というところで。
買ってもまたすぐ休校になると困るよね…と。
3月31日 都立学校、GWまで休校決定
これは私立も延期くるな…という中4月に突入します。(続く)
中高一貫校だと中3の春や高1の春に海外研修を多く予定している学校があり、このあたりは対応がまちまちでしたね。
まだ渡航制限前だったので2月にいって無事に帰ってきた学校もあれば、3月だったので中止になった学校も。
運よくいけた学校も、ホームステイ先がなかなかきまらなかったりキャンセルがあったりしたと。
普通は1家庭の受け入れ人数がきまっているけれど、受け入れ家庭がないため、人数を多めにうけいれて対処してくれたご家庭もあったようです。
中高生ではありませんが、お友達の大学生の娘さんはアメリカ留学期間中でしたが、急遽大学の寮が閉鎖され退去することが決まったと。
突然行き場所がなくなり途方にくれたところ。大学のお友達の家がその子を呼んでくれ何とかなったと。
オンラインでしばらく授業をうけていましたが、その後留学半ばにして帰国しています。
親は離れているし、かけつけることもできないし…どうしようもないこととはいえ不安だったことでしょう。
日本国内で修学旅行を予定していた中3の学校も延期⇒結局中止になったとか。
他にも4月や5月にに文化祭が予定されている学校では3月の時点で夏か秋への延期を決めています。
(結局延期したものの中止になった学校もあり)
公立中では部活やっているよ…という話もききましたが、私立は部活禁止、学校への登校禁止と定めた学校が多かった気がします。