「二月の勝者」の時にちらりと書きましたが、伝聞だけで紹介するのも何よね?ってことで、自分で買ってみました。

今後中学受験する予定ないのに!(笑)

※という訳で、内容についてあーだこーだ言うので、登場人物の入試結果に関する内容も少しネタバレします。

そのあたり閲覧注意ってことで…(なんか閲覧注意が多いなあせる

 

 

ムック形式で漫画の量は少ないのかな?と思ったのですが、そんなことはなくほぼ漫画。

ところどころにコラムがあるという感じでしょうか。

 

おそらくタイトル通り、通塾を考えているお子様むけで、塾選び、塾に入ってから中学校生活までのストーリー。

日経DUALだけあって、共働き&シングルマザーのご家庭の中学受験を描いています

紹介を引用すると

 

・山吹家 私立中堅校挑戦

<小4になり学童保育を卒業することから、放課後の居場所として塾通いを検討。塾選びから始まり、勉強の促し、テストなど乗り越えるべき壁は多く…>

 

・白田家 最難関女子校挑戦

<おとなしい娘がある日突然「私塾に行きたい!」と言い出した!しかも「一番難しい中学を受ける」とのこと。その心は?>

 

・青山家 

<「いい人生を送るにはやっぱり学歴が大事」学歴コンプレックスを持つ母は娘の成績に一喜一憂。でも娘には伝えられない希望があって…>

 

・赤城家 公立中高一貫校挑戦

<亡き父に似て理科と本が好きな息子はクラスでも「頭がいい」と評判。経済的に私立中学は諦めていたけれど、公立中高一貫校の話を聞いて、母の気持ちが揺らいで…

 

という4パターン

読み進めると…いや、もう

「働くお母さんって大変だよなぁ!」

というのと、展開のすさまじさとお母さんの疲労の蓄積とストレスたまり具合に、

「これ働くお母さんの中学受験応援している…んだよね…?」

と不安になる。

 

こどもの方も親に隠れて痛み止め服用したり、脱毛症になっちゃったり、目がうつろになったり、ゲーム禁止されているのに弟のゲームかりてかなり進めていたり…そんなに追い詰めないであげてー!みたいな。

この漫画読むと、

「共働きで中学受験ってほぼ無理?」

的な気持ちになるような気もしますが、仕事ありのお友達母たちの話を聞く限り(私は専業ダラ奥なので参考にならなくてごめん…)大丈夫、できます。やり方です。

 

ただ、万人に同じことが通用する訳ではないので、あくまでもここは見極めが必要。

・自分の事をきちんと自分でできる、時間の管理もできる、意識も高い子

・言われなきゃ机に向かわない、時計の存在なんか気にしない、幼い子

が同じ塾選んでいかせた所で同じように仕上がる訳ありませんよね。

 

後者の方が確実に意識の改革は必要だし、親も色々やる事とさせることを把握していかなきゃいけないので手はかかる。でも大化けする可能性だってないわけじゃない。

もちろんそれぞれに合う学校も違う訳です。

 

じゃぁどうするか…というと、そこは本当に親が「自分の子に必要なこととはなにか」「どんな環境で勉強させるのがいいのか」ということを子どもの性格をふまえてよく考える必要がある。

そして一口に仕事をされているお母様といっても、お母様の働き方や、旦那様の帰宅時間、実家のサポートありなし…ということで、本当に色々なケースがあるかと。

 

話を漫画に戻して…

実際頑張ったものがすべて報われる訳じゃなく、理不尽さもあるのが中学受験という世界なのですが。

それでも、この漫画の受験成功率(?)みると、ううーん、もっと手のうちようはあったんじゃないの?という気はする。

まぁ、そのへんのシビアさが二月の勝者含めて高瀬さんの持ち味なのかな?(原作者いるけれどさ)。

 

ネタバレ一つしちゃうと、シングルマザーの所。そこは何とか合格させてあげて欲しい。孝行息子なんだもん。

お金がないからこそ、公立中高一貫に入って、そこは素晴らしさを強調するべきなのではないかなぁ

・「私立でも難関校になると、記述力や思考力を問う学校もあるのでそういう対策をとことんしている子達は公立の適正検査にも強いんです」

・うちにお金があってもっとたくさん塾に通わせてあげられたら…

・親の経済力がそもまま教育格差になってる

・金銭的余裕はないけど学びたい意欲のある子がチャレンジしているのだから公立中高一貫校はそういう子達の受け皿になってほしい…

という切なさ。リアルっちゃリアル。

将来的に公立中学トップ、都立の最難関、国立大学でリベンジ…的な匂わせはあるんだけれど…やっぱり結果出ちゃうとねぇ。

 

そして、なぜかこの本の付録

<公立中高一貫校を大解剖!>

いやいや、だったら彼を合格させて、生き生きと挿絵に使ってあげてよあせる

 

まぁね、本当に中学受験ってお金かかるんですよ。

そこは否定しない。お金はいる!かかる!だから働けるお母さんがいるのはむしろもってこい!

 

私がきく限りでは、

・外で働いている時は違う事を考えられるので、家では気持ち切り替えられ子どもに向き合えた

・塾の送り出しができないから、最初の頃は電話して支度できたか確認していた

・慣れてからは、電車乗った頃に「頑張って」メールをしたりした

・時間が普段取れない分、お迎えにはなるべく行くようにした

・出願などはWEB出願も増えたので、思ったより会社の休みを取らずに乗り切れた。便利な世の中になってよかった

という話もききました。

 

決して受験とお仕事の両立が出来ない訳じゃない。

実際終了組や、息子の学校のお友達などの話をきいても、兄弟姉妹が私立(予定)、お母さんがお仕事されている…というご家庭は結構多い。

 

なので、この本もそのあたりの仕事をしているお母さんへの対策、ヘルプ集的なところをもうちょっと突っ込んでくれると、より厚みのある企画になったんじゃないかなぁと思います。

 

ドキドキハラハラ感と、リアルで取り繕わないところは面白かったですよ。

 

通塾を考えているお子様をお持ちの方、塾では小6の子が受験が終わったあとが「新学期」になり、新しい1年&カリキュラムがスタートします。

受験期間前後は塾がお休みになるのですが、入塾テストをかねた全国テストなどは1月にやっています。

日能研は1月14日、四谷大塚は1月13日と14日と今週末。

早稲田アカデミーは入塾説明会が 1月20日の他、2月18日(日)・3月17日(土)もやるそうです

 

 

※あ。ちなみに「二月の勝者の人の漫画だ」と言ったら、夫と息子も読んでいました。(何度も言うが、うちは今後中学受験の予定はありません)

息子「漫画の子と共通点、めっちゃあったわー」

とのことでした(笑)

受験まとめ記事は →こちら