ケンケンは、猫が好き。
「猫飼いたいなぁ」。
と、よく言っていた。
しかしながら、現実にはね。
本人が病気の事もあるし、実際飼うのはムズいだろう、と、もも姉は思っていた。
ある日、ケンケンは言った。
「猫飼うの諦めた。
お金がかかり過ぎるから。
ぬいぐるみで我慢するよ」。
良かった。
諦めてくれたか。
実際生き物は、年取ってくると病気とかで、とてもお金のかかるものなのだ。
自分の病気も大変なのに、動物の世話どころではないだろう。
そこで、クリスマスには、猫モチーフのグッズとかプレゼントしたらどうだろう
と、もも姉は考えた。
色々と検索していたら、いいものがあった。
ねこ型ゆたんぽ。
寒い時期、ヒートショックとかも心配だし、足元あっためるヒーターなんかどうかな、と思っていたら、ちょうど湯たんぽのニュースがネットに載っていて、これだと。
そして、クリスマス。
ケンケンからは、いつもの商品券。
欲しくないもの貰うより、好きなもの買ってね、と。
ありがとう。
欲しかった靴を買いたい。
もも姉からは、100均で集めたしおりとか、細かい猫グッズと、猫型湯たんぽ。
後日、ケンケンは言った。
「プレゼントありがとう。
とってもあったかいよ。
猫飼いたくなっちゃったな〜」。
逆効果だったか…。