継続 ―― 歩灯姫(ほとうひめ)
継続という言葉は、
ときどき、とても厳しく聞こえる。
毎日続けること。
休まず進むこと。
決めたことを、最後までやり抜くこと。
そんな強さだけが
「継続」だと思われがちだから。
けれど、歩灯姫が持つ灯は
もっと小さくて、もっと静かです。
消えそうな日があってもいい。
立ち止まる日があってもいい。
昨日より何もできなかったと感じる日があってもいい。
大切なのは、
一度も止まらないことではなく、
何度でも自分の場所へ戻ってくること。
一歩が小さくても、
振り返れば、それは道になっている。
誰にも見つけてもらえない夜も、
何も変わっていないように思える時間も、
胸の奥に残った小さな灯は、
確かに次の一歩を照らしている。
遠くへ行く者ではなく、
帰ってくる者。
歩灯姫は今日も、
消えそうな灯をひとつ抱いて、
静かに歩き続けます。
継続とは、頑張り続けることではない。
休みながら、迷いながら、
それでもまた戻ってくること。
その小さな帰還を、
何度でも繰り返せる人は、
もう充分に強いのだと思います。
