(小説) 恋の始まり

ある日のことでした

私は彼が好きだと気づいてしまいました

最初は憧れそのもの話せるようになるまで4ヶ月もかかった

相手にされていない

彼の言葉の端端からそれはわかった

だから毎日がんばるしかなかった

最初はおまけでもいい

とにかく教えてもらえること

その時間だけが彼を独占できる唯一の時間だった

彼の瞳に映るには、毎日成長するしかなかった

怪我をして、夢をあきらめなければならなくなりかけたとき、どうしようもなく人生が終わってしまった様に思えた

リハビリして、なんとか迎えた運命の日

付き添いが彼だときかされたのはほんの数日前のことだった

初めて2人で訪れた特別な場所

デートとかそういうわけじゃない

でも私の人生をかけた一大事に彼は付き添いで来ることになった

それは偶然だったのかもしれない

彼が望んでくれたとは思えない

なぜならそれまで私は彼と話したことがなかったからだ
教えるに値しない、彼には私は何の有益性もなかったからだ

だから彼が付き添いに決まったと間接的に聞いたとき私はどうしようもなく戸惑ってしまった

嬉しさ?それよりも彼と2人の時間を想像できなかったからだ

試験の前日、試験の準備をすることも忘れて本当に彼は来てくれるのかな?気持ちが動揺した…