5月8日水曜日です。
今日は本レビューです。


思い入れ深い作品なのに、そういえば記事にしていないな、と気づき、レビューさせていただきます。



『十角館の殺人』(綾辻行人 著)

半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?
 鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。


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日本のミステリ界は、綾辻行人さん以前、綾辻行人さん以降と分けられるのではないかと思います。

綾辻行人さんが『十角館の殺人』を世に出されてから、名探偵、密室殺人、不可能殺人といったテーマをもつ作品を生み出す新本格派と言われる作家さんが次々と登場しました。
詳しくはこちら↓

『十角館の殺人』は、高校生の時に図書館で借りて初めて読みました。

それまで推理小説は好きで色々読んでいたのですが、だからこそ余計に衝撃を受けました。
読んだことがない推理小説だと思ったからです。

星私の読書歴


ミステリ小説は一度読んだら満足するものが多いですが、繰り返し読みたいと思って買い求め、そこから『館シリーズ』と呼ばれる続編作を集めました。


ネタバレしない程度に、内容について書いていきたいと思います。



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大分県O市の大学に通う推理小説研究会のメンバー7人が曰く付きの孤島の館〈十角館〉で合宿を行ないます。


メンバーは部で代々受け継がれてきたニックネームを継承する、部の主要メンバーでした。

エラリィ、カー、ルルゥ、ポウ、アガサ、オルツィ、ヴァン、それぞれ著名な推理小説家からとられたものです。


〈十角館〉は、風変わりな家ばかり建てていた建築家の中村青司が建てたもので、その名の通り、十角形の形をしています。


館の中に備え付けられている食器や灰皿なども十角形で揃えられています。


〈十角館〉がある角島には、中村青司が住んでいた屋敷がありましたが、中村青司はそこで妻、使用人2人とともに焼死しており、屋敷は焼け落ちています。妻の左手首は切り取られ、行方不明になっていました。

この事件についてはまだ解明されていません。



7人が合宿をする一方で、本土に残った推理小説研究部の元メンバーである河南がいました。


すでに推理小説研究部を辞めていますが、【お前たちが殺した千鶴は、私の娘だった】という手紙が河南のもとに届きます。

差出人は中村青司となっていました。


中村千鶴は、一年以上前の推理小説研究部の新年会のときに、急性アルコール中毒から持病の心臓発作が誘発されて亡くなっています。


河南は他の推理小説研究部のメンバーにも同様の手紙がきているか確認するため電話をし、家族から角島に合宿に行っていること、手紙が同様に届いていることを知ります。


河南は中村千鶴の祖父母に連絡をとり、中村千鶴の父親が中村青司であることを確かめます。

そして、青司の弟である紅次郎の連絡先を教えてもらいます。


紅次郎のもとを訪ねると、友人だと言う島田潔という人物がいました。

紅次郎のもとにも手紙が届いており、そこには【千鶴は殺されたのだ】とありました。


河南は島田とともに手紙について調べ始めます。



島と本土の両視点から物語は進み、島では次々と殺人が行われていきます。


一体誰が犯人なのか?

中村青司とはどんな人物なのか?

飽きることなく物語に引き込まれていきます。



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登場人物の一人であるエラリィに、綾辻氏はこう語らせています。


「僕にとって推理小説(ミステリ)は、あくまで知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った、読者対名探偵、読者対作者の刺激的な論理の遊び(ゲーム)。それ以上でも以下でもない。

 だから、一時期日本でもてはやされた"社会派"式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。1LDKのマンションでOLが殺されて、靴底をすり減らした刑事が苦心の末、愛人だった上司を捕まえる。ーーーやめてほしいね。汚職だの政界の内幕だの、現代社会の歪みが生んだ悲劇だの、その辺も願い下げだ。ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうが、やっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック……。絵空事で大いに結構。要はその世界の中で楽しめればいいのさ。但し、あくまで知的に、ね」


他の登場人物に、知的知的というのが鼻につく、とも言わせているのですが、綾辻氏がこの作品を書き上げられたのは、エラリィに語らせた思いがあったからではないかと思います。


孤島、曰く付きの建築家が建てたという設定に引き込まれ、人物描写がしっかりしているため、感情移入して読めます。


1987年に出版され、もう37年前の作品なのですが、今でも変わらず新鮮味があります。


Huluでも最近ドラマ化されたようですね。

Hulu公式サイト


よろしければご一読くださいおやすみ



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本レビュージャンルなのに、久しぶりに本レビューを書きました笑


あと、ブログタイトルである、「本とごはん、ときどきお菓子」らしく、ゴールデンウィーク最終日の、娘の彼氏くんを招いての6日のたこ焼きパーティーの様子です立ち上がる


サイドメニューに、トマトの生ハムとクリームチーズのサラダ。

味付けはオリーブオイルと黒胡椒で。


春巻きを二種作って、一つはベーコンとチーズ入り。


ノーマル春巻き。


たこ焼きの具材は、タコの他に牛肉、ウィンナー、チーズ。


天かす多めがポイントです。


出来上がり‼️


パパがデザートに、とミスドを用意しました。


家でつくる春巻きは、彼氏くんは初めてとのことで、娘指導のもと巻くのを手伝ってもらいました。

楽しく、美味しいたこ焼きパーティーでした爆笑


たこ焼きパーティーの後は、受験生らしく2人で勉強をしていました。

今度はクレープパーティーをしようと約束していますニコニコ


【昨日の娘のお弁当】

(筑前煮、卵焼き、冷凍ハンバーグ、ブロッコリー、プチトマト、鮭のおにぎり)



今日はいよいよ面接です!!

心の準備をしていきます。



ゴールデンウィークが明けて、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

良い一日になりますように。


それでは、またキラキラキラキラ