おはようございます
お久しぶりです。
慌ただしく過ぎた二週間でした。
正直、状況の変化に気持ちがついていけないこの二週間でした
最初の一週間は、朝起きたら夫の気持ちの傾聴をし、仕事の合間に介護関係の問い合わせをして夫に指示を出しまくり、仕事終わりに連日祖母のお見舞いに行き、帰宅してから短い時間ながらも娘と戯れ、即寝。
朝起きてまた夫の話を聴き、仕事に行き…、を繰り返していました
でも、この間は祖母には大きな変化はなく、忙しいながらも山積することを片付けることに終始していたので、ただ慌ただしいだけでした。
それが8月16日あたりから変わってきました。
今日の記事は、ここ数日考え続けていた高齢者の延命について、在宅介護について触れた記事です。
前回の8月12日の記事の時点では、祖母は車椅子に移乗したり、言葉を多く発していて、ご飯を食べる訓練をしていました。
その状態であれば、我が家に来てもらって夫と過ごす時間を作ることは祖母にとって幸せなことかな、と思いました。
ディサービスを利用したりすれば、仕事への影響も少なくて済むと思っていました。
けれど、不穏症状が出て薬を使用されたことがきっかけなのか、身体のバランスが崩れたからか、傾眠になってしまいました。
そして、点滴の影響か手足が浮腫み、尿も出ず、痰も頻回に吸引するようになりました。
話しかけても反応が鈍く、起き上がることもできなくなっていました。
それが8月16日頃の話で、その時に担当の看護師さんから、「退院を考えている日までもたないかも」、と言われました。
その状態で自宅に迎え入れることが果たして祖母にとって幸せなことなのかと迷いが出始めました。
確かに看取りも念頭には置いていましたが、苦しみながらの最期ではなく、祖母が安らかな最期を迎えることができるようにする看取りを考えていたので、自分のイメージとのズレがありました。
「老衰と延命治療について」
私の祖父母は在宅で最期を迎えているのですが、何も口にしないようになり、入院はせず、往診の先生は来られていましたが、点滴をすることもなく亡くなりました。
二人とも苦しむことなく最期を迎えたので、そのイメージでした。
担当の看護師さんから退院にあたり、必要だと言われたことが心を重くしました。
1、痰吸引を数時間おきにできる環境をつくること
2、栄養の確保
3、祖母を誰かが必ずみている状況にできるようにすること
この三つを頑張ろうとすると、仕事どころではなくなるなと思いました。
祖母の介護に携われるのは、夫と私の2人だけです。
当初の私の描いていたプランから変更が必要になり、我が家では十分なケアができないのではないかと思いました。
自分自身のキャパシティも超えることから、かえって祖母にしんどい思いをさせるのではないかとも思いました。
タフな人ではないので、夫も疲れ切ってしまうのではないかという不安もでてきました。
介護が生活の中心になるのは仕方ないことですが、介護がすべてになってしまう気がしました。
仕事ができなくなるとなると、経済的な不安もでてきます。
高齢である祖母が入院時よりも悪くなることを想定せず、在宅を考えたことは失敗だったのかと自問自答していました。
最期の時を豊かに過ごすための自宅介護が、祖母にとっても家族にとってもただ苦しいものになるのではないかと思えてきました。
祖母は点滴するのに一苦労も二苦労もする血管で、在宅で点滴を毎日するのは困難です。
経口摂取が少しでもできればいいのですが、本人に食べる意欲がなく、誤嚥のリスクが高いと病院で判断されているため、経口摂取はリハビリの時と水薬の下剤を飲むためのわずかな水だけです。
延命を考えるならば、胃にチューブを入れて栄養をとる胃ろうや、中心静脈から栄養価の高い点滴を入れるためにポートやPICCを造設する必要があります。
無理に命を延ばそうと胃ろうや高カロリー輸液を98歳の祖母に行うことが必要とは思えず、入院時に希望しない旨を伝えました。
そうした治療を行うならば、療養型病院に転院になりますが、自分自身が療養型病院に近い病院で働いていたこともあり、意識がないままに命を繋ぐ処置をされている状態について色々考えることがありました。
自分が選択するのならば、それは希望しないのですが、祖母は点滴や胃ろうをして命を繋ぎたいと思っているかもしれないと思うようになりました。
私が決められる範疇を超えているな、と思いました。
夫も在宅でもなんとなく点滴で栄養補給をするイメージだったようです。
点滴をしない、という決断は勇気がいることだな、と思います。
ただ、祖父母や、勤務先の有料老人ホームでカステラなどのおやつのようなものを数口と、数日に一度の点滴で過ごしておられる方を見ると、そういう最期の送り方もいいのではないかな、と私自身は思っています。
祖母がどんな風にこれからを過ごしたいと思っているかについて聞ける状態ではなくなってしまったことから、在宅で看ることは本当にベストと言えるのかと考えていました。
介護経験がある人やケアマネージャーさんに状況を話すと、「絶対しんどい」、「無理だと思う」という言葉をもらいました。
私より経験があったり、生活能力の高い方でもそう言われるのだから、本当に大変なんだろうな、自分がしようとしていることは無謀なことなのではないか、と思えてきました。
夫と話をして決めてきたことですが、夫は自分には医学的知識はないから、というスタンスで私の意見が必要以上に通ってしまう状況にあります。
夫自身がちゃんと理解できているかも不安に思えてきました。
21日の水曜日に退院についての最終決定をするカンファレンスがあったので、それまでにどうするか決めなくてはいけませんでした。
療養型病院への転院や、施設への入所などに切り替えるラストチャンスでもありました。
その前に、そもそも在宅介護を支えてくれる往診医が見つかるかという問題もありました。
市からもらった往診医リストのなかに、祖母も受診歴があり、我が家も頼りにしているクリニックの名前があがっているのを見て、20日の夜に相談に行きました。
そこで、祖母の現状でみていただけるか尋ねたところ、二つ返事で承諾していただけました。
「点滴をすると痰が増えて苦しくなる。最期の時は楽になろうとして皆、食べなくなるんです。枯れていくと楽に最期を迎えられます」
「ただ、“点滴をしない”という選択は勇気がいります。なかなかその決断をするのは家族には難しい。でも、賢明な選択だと思いますよ。どうしても必要な時は、お腹に皮下点滴の形で数日に一回したらいいと思います」
「誤嚥しても最期なんだから好きなものを食べる。豊かな老後だと思いますよ」
「数時間、誰かがいない時間があっても大丈夫です。ずっとついているのは不可能です」
「病院に出向く必要があるなら日程が合えば出向きますよ」
在宅医療に携わる先生からこの言葉をいただいたことで救われた気持ちになりました。
点滴をしないということは、治療を拒否することに繋がるのかな、という思いがあり、迷う気持ちが少し楽になりました。
栄養をとらないといけない、というプレッシャーが減りました。
クリニックの先生が、祖母の状態や周辺の様々なことも理解してくれているのが有り難かったです。
訪問看護も手配してくださるとのことで、不安がまた一つ消えました。
そうして迎えた21日のカンファレンスでは、自宅退院に向けて必要なことが話し合いできました。
担当のケアマネージャーさんが来てくださったのが有り難かったです。
お盆休みがあり、すべてが足踏み状態になったため、ギリギリで間に合わせているのもしんどかったです
病院のソーシャルワーカーさんとの面談を希望していたのですが、お会いできたのは21日当日でした。
本来ならソーシャルワーカーさんと自宅以外の選択肢も話せていたら良かったのではないかと思います。
新規で私のバイト先のケアマネージャーさんに担当していただくことを依頼したのですが、電話でのやり取りで16日の金曜日に依頼し、17日に仕事の合間に打ち合わせをするという状態
祖母や父の時も担当していただき、信頼している方なのでねじ込み感半端ない感じにお願いしました。
そんな依頼の仕方なのに、21日のカンファレンスに参加する段取りをつけてくださり、病院にもすぐに連絡してソーシャルワーカーさんとやりとりをしてくださり…。
感謝しかありません
そして、職場になるべく迷惑をかけたくないと思っていたのですが、凄く配慮していただき…
退院の翌日は出勤だったのですが、休みをくださり、更にこれからの勤務について時短勤務を提案してくださり…
夫の職場も夫の負担を減らそうと部下の方が動いてくださっていて、夫も休める時間がとれています。
色々大変な状況なのですが、助けてくださる方に恵まれてなんとかやっていく目処がつきました。
そして昨日、祖母のお見舞いに行ったところ、祖母が自分で痰を出せたんです…
更に意識状態も回復していて、会話もスムーズにできました。
私が描いた絵を見てなんの絵か当てるゲームを何回かしているのですが、バッチリ回答できていました
日によって反応や状態が変わるので、どこに焦点を当てていいのか迷うのですが、手足の浮腫みもとれ、身のこなしも軽く、コミュニケーションもとれる…。
自宅に戻る意義はあるな、と思えて迷いが消えました
ディサービスや訪問リハビリなど、できることは色々あるんじゃないかな、とワクワクしてきました
ただ、そうなるとやっぱり考えるのは栄養をどうとるか…。
祖母に「食べたくないの?」と聞くと頷き、更に「点滴したいの?」と聞くと頷かれ、点滴どうしようかな、と改めて思いました。
祖母は意思があるし、ちょっと予想外の回復を見せてくれたので、クリニックの先生が往診に来られた時にまた相談したいと思います。
夫ともお見舞いのあと、延命についてどうするか、これからの生活について改めて話しました。
夫も私も、口から食べることをまだ諦めたくないな、と思っています。
普通食を食べるのは難しいので、ミキサー食といって離乳食に近い状態のものか、ソフト食のような箸で切れるような柔らかいものか…。
家族で食卓を囲んで食べたり、祖母の好物なら形関係なく食べられる可能性もあるので、自宅に帰ったら試してみたいと思います。
私がこう思うのは、施設でミキサー食でむせる人がパンは食べられるという現象を見ているからです
ミキサー食は食欲がわかない形態なので、嚥下上は有効でも、食事として認識できなかったり、食思が湧かないというデメリットがあります。
そして作るのがやっぱり手間なんですよね…
私の家事能力は高くないので、介護食の宅配弁当も試してみようと思っています。
こちらは作りたてのお弁当を宅配してくれるお店で全国展開しており、私が住む地域にもありました
まごころ弁当
冷凍でおかずが配送されるものもあるので、色々考えたいと思います。
あとは、胃ろうにも使う高カロリー飲料のエンシュアか、明治のメイバランスか…。
明治メイバランス
メイバランスは以前試飲して割と美味しかったので、試してみたいなと思っています。
手を抜けるところはうまく手を抜いていきたいなと思います
今回のことで、本当の最期の時、家で看きれない可能性も考えました。
緊急ショートの受け入れ先や、特養や有料老人ホームなどの情報も集めていきたいと思います。
昨日、先輩に言っていただいた言葉が響きました。
「ちゃんとみれるかな、って、“ちゃんと”って何?家族として迎え入れるんだから、完璧にできなくていいやん。」
この言葉は大きかった…
私はどこか仕事と同じように考えてしまっている部分があって、自分に課すハードルを上げていたんだな、と気付きました。
でたな、〇〇するべき、〇〇せねば星人です
主任さんにも、「いくら考えても、来てみなわからへん。意外とできることもあるかもしれへん。」と言っていただき、そうだなあ…、と…。
看護師さんはやっぱり前向きな方が多いなと感じました。
私自身、つい先日、読書会メンバーから「超前向き98%松岡修造で出来ている。」と言われたのを思い出しました。
ちなみに、残り2%は黒柳徹子さんらしいです
松岡修造さんの前向きさと黒柳徹子さんの話術とボランティア精神を尊敬しているので、嬉しいです
私は多分、根っからのお人好しです。
偽善者かな、と悩んでいた時期もあります。
でも、偽善でもなんでも、誰かのためになるならいいし、偽善も本気でやり続けたら善になる気がする、と思うようになりました。
そして、言霊は存在すると思っています。
発した言葉は、そのひとの潜在意識に潜り込むからです。
前向きなことというか、楽しいように、楽なようにばかり考えるようにしていたら、自然と口から出る言葉が前向きになりました。
前向きを通り越して、ひとからは超前向きと言われるし、自分自身もそう思います。
ここ数日悩んでいましたが、色々吹っ切れました
多分これからも悩みはしばらく尽きないと思いますが、今回の件を通して、中断していたケアマネの勉強を再開したいなと思いました
実践で学んでいくので、知識として身につきやすい気がしています
とりあえず、お久しぶりの近況報告でした
ブログをお休みしている間にメッセージや、いいねや、フォローをたくさんありがとうございました
ちょっと私信になるのですが、以前にリブログさせていただいた、PMS・PMDDについて記事を書かれているKeiko☆Remedyさんが本を出版されることになりました
リブログさせていただいた記事です。
「私がPMDDを治すまで」
可愛らしい装丁と衝撃的なタイトルに興味津々です
介護をする上で、自分がPMS(もしかしたらPMDD?)持ちだということは一つの不安要素でもあります。
そんな不安要素と「サヨナラ」できたら嬉しいな、と思うので、読ませていただくのが楽しみです
今日は仕事で、明日は介護用ベッドが届き、介護認定調査です。
まずはベッドを入れるスペースを作るための大掃除…
やること、考えることが多すぎるため、TO DOリストを久しぶりに作りました。
そして、お金の使い方について夫婦で話し合ったので、これを機に貯蓄ができる家計にしていきたいと思います…
何かあるときは、やはり何かに気付いたり学んだりするチャンスなんだな、としみじみ思います。
ピンチをチャンスにできるように、焦らず、落ち込み過ぎず、突き詰め過ぎず、ゆるりと過ごしていきたいと思います
また時間ができればブログもボチボチと更新していきたいと思います。
ブログを書かない間はアメブロにログインすることも減りますので、メッセージなどに気付くのが遅くなったら申し訳ないです…!!
皆さま、今日も良い一日をお過ごしください
それでは、また。