おはようございます
7月12日の朝です。
今朝は朝から夫とYouTubeで名曲検索をしていました
夫は私の2つ下でほぼ同世代なので、聴いてきた曲などが重なっています
夫は帰宅が0時半を回り、遅い夕食をとったあと、夜な夜なYouTube検索をしてお笑い番組を見たり、歌を聴いたりしているのですが、今朝、私が3時過ぎに目覚めると、音楽フェスの動画を見ていました。
「男性ボーカルでこのひと凄いなって思うひとは誰?」というお題が夫から出され、ミスチルの桜井さん、鈴木雅之さん、尾崎豊さん、竹原ピストルさんなどなど…、様々な方のお名前があがりました。
私は音楽に詳しいわけではないですが、素敵な歌を聴くと癒されるなあ、と思います
なかなか素敵な朝のスタートでした
さて、そんな今朝の記事は、「のび太」という生き方という本についてです。
以前からタイトルや装丁をみて気になっていたところ、彩ふ読書会で大阪サポーターであり、ヅカ部部長の女性がオススメされていて、近いうちに読みたいなと思っていました。
先日ニコ生で放送した【彩読ラジオ】の記事でドラえもんについて触れたことから、読みたい熱が高まり、購入しました
平積みされているのを度々目にすることがあったので、新しい本なのかと思っていたら、14年のロングセラーなのですね!!
この間からゆっくりと読んでいました。
著者の横山泰行さんは、富山大学の名誉教授をされています。
よくあるエンターテイメント系の一冊かと思っていたのですが、ドラえもんを本気で研究しているんだな、とビックリしました
教育学を研究したり、学生に指導されたりしておられた横山さんは現在も色々研究をされておられますが、その研究の中でも非常に大きな存在を占めるのが、「ドラえもん学」だそうです。
「ドラえもん学」とは、国民的マンガ『ドラえもん』を徹底的に調べるという学問で、横山さんが提唱されたものだそうです
「吹き出し」「ひみつ道具」「登場人物」「事項検索」といったデータベースを作成し、それらにもとづいて、登場キャラの行動やセリフを分析したりします。
ドラえもんは『てんとう虫コミックス』シリーズだけでも、全コマ数は64811、全セリフは46959にも及び、15年以上にわたり、年平均2000時間継続して、全作品を100回以上読んでこられたそうです
以前記事にしたこちらの本を思い出しました。
私は自分がHSPだなと深く物事を処理するという特性が仕事にせよ、子育てにせよ顔を出すことから感じるのですが、ブログを書いていると一番その特性を感じます。
ブログを書いていると、上にあげた本の①〜⑧の状態になり、没頭しています。
我ながら凄い集中力だな、と思うことがあります。
この没頭状態をフローというそうなのですが、フロー状態は心地よいもので、何かを研究される方というのは、こうしたフロー状態にあるんだろうな、と感じます。
横山さんの分析作業は時に大変なこともおありだったと思いますが、自分の好きなことに徹底的に時間を使えるということは素敵なことだなとおもいました
そして、それだけひとを没頭させる力のある『ドラえもん』という作品を生み出された藤子不二雄さんは凄いな…と思いました
元々漫画好きで、漫画のチカラの凄さは感じているのですが、名作として読み継がれている作品のチカラは本当に凄いと思います…
『ドラえもん』というと、不思議な道具や、ドラえもんの愛嬌のある(時にはシビアな)ドラえもんの姿が思い浮かびますが、「ダメなやつ」扱いされているのび太の魅力やポテンシャルについてこの本では書かれています。
以下、のび太について書かれた言葉を引用していきます。
みなさんだって、いつもぐうたら三昧の「ダメな奴」ののび太を、腹立たしく思ったことはほとんどないでしょう。少しからかいたくなることがあっても、ときには限りない親近感を抱いて、応援したりすることもあるのではないでしょうか。
このように、のび太の人生は一見して失敗の連続ですが、のび太は人生の重要な節目においては着実に夢を叶え、負け犬・のび太から勝ち組・のび太に変身しているのです。
悪口を言わず行動を起こすためには、のび太のように、まずは他人の素晴らしい面を素直に「いいな」と肯定することが必要です。肯定することで、現在の自分の行動をより高い次元まで伸ばす契機になったり、一歩ずつ夢に向かって前進するきっかけになることもあります。こういう姿勢が、自分を成長させるための大きなエネルギーになるのです。
でも、悪口を言うなど妬んでしまったら、マイナスのエネルギーが発生して、他人ばかりではなく自分自身もすさんでしまいます。
のび太の優しさは生まれもっての才能ともいえるほど優れたもので、どんな相手に対しても心底から憎んだり、存在そのものを全否定するような行動は取りません。
(中略)
もちろん、他人から優しくされるのを待つより、自分から優しさを持って人に接したいところです。そんな姿勢で過ごせば、のび太が実現できているように、幸せに暮らしながら夢を叶えることにもつながるはずです。
先を読んで、あらゆる状況を予想する。最悪のシナリオを見越して、予防策を練っておく。成功のプロセスを思い描く。計画を立てるという意味で共通するこれらはどれも、仕事をする上で大切なことです。
しかし、「ああしたら、こうなるかも」なんて心配し過ぎて、自分で自分の手足を縛ってしまっては、何の行動も起こせません。そのままでは、描いている夢は実現しないまま終わってしまいます。当たり前ですが、どんな夢も行動がなければ実現できません。計画は大事ですが、それはあくまで道具にすぎず、それだけでは夢は永久に達成されません。
(中略)
ときには、のび太のように先のことをあまり考えないで、今やっていることに全力を尽くしてみるのもいいと思います。
そしてのび太は、自分の長所や欠点を、ドラえもんだけでなく、周りの友だちにまでかなり正直に伝えています。こうすることで、何か助けてもらえるときは、本当に必要とするものが得られるのです。
またのび太は、派手に着飾ったり、実力以上の人物に見せることもしません。だからこそ、好感か持たれて助けてもらえるチャンスに恵まれているのです。
人に何かを自慢されて、うらやましく感じたり、悔しいと思ったら、必ずのび太はそこで行動を起こします。
(中略)
つまり、のび太なりに「負けん気」を起こして、彼らに向かっていきます。こうした積極的なエネルギーの積み重ねの中にこそ、夢が生まれたり、夢が叶う何かが潜んでいるのです。
のび太のように目標を声に出して自己宣言すると、目標に向かってのファーストステップが形になります。周りの人たちにも、今のび太が何を始めようとしたかがはっきり認識できます。すると、ドラえもんのように、のび太の目標に賛同して、サポートをしてくれる人がでてきます。
のび太という存在を通して感じたことも書かれています。
現実と夢の間には大きなギャップが必ず介在しているのです。このギャップを一歩一歩埋めて、夢の世界に近づいていくことに、生きる意味があるのではないでしょうか。
未来の「なりたい自分」を描くことによって、そのために何をすればよいのか、といった課題は自ずと見えてくるのです。
こういう見方もできるのか、と新鮮でした。
ドラえもんが未来に帰らないと行けなくなった時のエピソードは胸をうちます。
のび太の隠された強さを感じるものです。
しかし、のび太との付き合いを通して、「人には2種類ある」と気づきました。それは「自分の幸せを優先する人」と、「他人の幸せを優先する人」の2種類です。で、のび太はというと、まさに後者、他人の幸せを優先して、行動できる人です。
老年ののび太は、なぜ活躍できないとわかっていたのに、野球に飛び入り参加したのか?どうして、そんな「負け戦」にあえて参加したのか?
それは、のび太に「失敗することこと、負けることを楽しめる」という優れた長所があるからです。
この本を読んで、のび太という、いわゆるヒーロー像とはかけ離れた存在がひとに大きな影響をあたえることもあるのだと知りました。
私も、この記事を読んでくださっている方も、もしかしたら誰かの「のび太」になっているのかもしれません。
色々と考え、優しい気持ちになれる一冊でした
『ドラえもん』をみる視点が変わりそうです
さて、今日も仕事です
今日は忙しい曜日ですが、できれば書道に行きたいと思います
外はいい天気
頑張っていきましょう
それでは、また