The Highly Sensitive Child 

ひといちばい敏感な子

 (エレイン・N・アーロン著、明橋大二 訳)



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こんばんはニコニコ
今日は仕事が充実していましたキラキラキラキラ

入居者さんの個性やスタッフの方の想いもだいぶ理解できてきて、自分が看護師としてどう働きかけをしたら良いのかだいぶわかってきました。


今日は介護スタッフの方と入居者さんのケアの方法について話す機会に恵まれ、チームとして働く楽しさを感じた1日でした。


そして、仕事の後、娘のリクエストでカラオケカラオケに行ってきました爆笑

ここ数日、この数ヶ月を取り戻すように娘ははしゃぎ、私も娘と笑い合う時間を過ごしています。


そんな今日はHSP、HSCと不登校について書きたいと思います。


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HSP(ひといちばい敏感なひと)という概念を最初に提唱した医学博士のエレイン・N・アーロン氏の、HSCの子育て方法について書かれた一冊です。

私がHSP、HSCという概念を知ったのは、長沼睦雄氏の著書がきっかけでした。


エレイン・N・アーロン氏の著作からの引用が多数あり、いつかエレイン・N・アーロン氏の著書を読みたいと思っていました。

以前ご紹介した本で監修を担当された明橋大二氏が翻訳された一冊として紹介されていて、今回手にとってみました。
以前の記事はこちら↓

記事のなかでご紹介したHSP診断を娘にさせてみたら103点でした。
(ちなみに私は控えめにつけて107点でした)


娘は心理テストが好きなので、それみたいなものと言って自分でやらせてみたところ、やっぱりスコアが100を超えるんだなと思いました。

私のブログを見て、この診断テストを友人が数名、交流のあるブロガーさんも数名してくださったのですが、私が繊細だな、と感じる方でも80点台が多く、そう考えると、娘や私の点数はやっぱり高いし、敏感ってことなんだろうなと感じました。



ひといちばい敏感な子』のなかで1番好きな言葉が、
HSCの親になるということは、普通ではない親になることを覚悟すること
という言葉です。

娘が不登校の際に言った言葉が印象に残っています。

「なんでみんなが普通に学校に行けるのかわからない」、「みんなが普通にできることが私にはできないの……!!」


“普通”って難しいです。
あるひとにとってはとても普通なことが、あるひとにとってはとても難しいこともあります。

“普通”って一体なんだろう?

娘が不登校の間、幾度も考えました。


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問題なく学校に行っている子のなかにも何かしら感じている子はいると思います。

それでも学校を楽しいと思える子、苦手に感じる子、色々いるのは、その子の物事に対しての受け止め方の違いなのかな、と感じます。


今の職場の看護師さん仲間には不登校を経験している方が多く、娘の不登校の際、凄く励まされました。

看護師として私を含め5人勤務しているのですが、そのうち実に4人が経験しています。

そのうちのお二人はお子さんがすでに成人しておられ、もうお一人は不登校かどうかはわからないけど、何かしらのサインを出していそうな状態です。


以前働いていた病院の看護師さんのなかにも数人不登校経験者の方がいて、その理由は様々でした。

学校が嫌なわけではないけれど、起立性調整障害から朝起きられず学校に行けない子。

発達障がいがあり学校に適応できない子。

娘と同じで学校の雰囲気が嫌な子。


看護師の子どもさんは不登校になりやすいのかはてなマークはてなマークと思うほどです。


その統計的なものはわかりませんが、ただ一つ思うのは、看護師は仕事が好きなひとが多く、一般のお母さんより仕事に気持ちの比重を向けやすく、その分もしかしたら子どもに対して向ける思いが看護師でないお母さんに比べて薄いのかもしれないな、ということです。


そして、看護師の癖でついつい観察対象としてみてしまうという面があるのでなないかと思います。


でも、不登校を起こしているときは勿論学校に対して何かしらの不適合を起こしている状態なのですがが、子どもは“自分のことをわかってほしい”というサインを親に出している状態でもある気がするのです。

そのとき必要なのは“観察”ではなく、共感であったり、愛されているという安心感ではないかと自分自身の反省から感じます。


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娘の不登校のとき、同じようにお子さんの不登校に悩むお母さんと話をする機会に恵まれましたが、自分との温度差を感じました。

「私は冷たいのか??」と思ったりしました。

私のなかで娘が学校に行かないことは娘の問題で、親として勿論一緒に考えないといけないことではあるけれど、最終的に決めるのは娘だと思っていました。


小学校の卒業や入学という節目を迎え、親としてもっと学校に行くように援助しないといけなかったのではないかと自責の念が湧きましたが、時間を巻き戻しても多分私は同じようにしたと思います。


我が家は夫が愛情深く、娘の不登校に対し、びっくりするほど熱く、深く関わってくれました。

それにはとても感謝しているのですが、同時に自分にはとてもそんな風に関わることはできないな、と感じていました。


看護師ではない同級生のお母さんもお子さんの不登校に悩んでいたのですが、そのお母さんと自分の対応の違いに、自分が熱意が足りなさすぎるのかと思ったりもしました。

「学校に行くのがあなたの仕事。アルバイトと思って行きなさい」とお金を渡した、というエピソードや、「学校に行かないならお母さんは死ぬ」と脅したというエピソードや、学校に行かないことで勉強の遅れが気になるためつきっきりで勉強を教えているという話や…。

学校に行かせるためにそこまで熱意を持てないな…、と思いました。


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どんな関わり方がいいのかは、子どもの個性にもよると思います。


親が深く、我が事のように関わってくれることが嬉しいお子さんもいると思います。

娘は自分の意思がハッキリあり、自分の意思に沿わないことは決してしようとしないので、前述のような関わりをすると娘は私と関わることを避けるようになったのではないかと思います。


我が家は幸い夫がうまく娘と関わってくれて、卒業文集を一緒に書き上げてくれたり、娘と他愛ない話で盛り上がったりしながら気持ちを聞き出したりしてくれました。


不登校には見守りが必要な時期、背中を押すことが必要な時期、様々な段階があります。

我が家は夫と私のスタンスが違ったので、お互いが得意な関わり方が違ったため、娘の段階に応じて必要な関わりができたのかもしれないな…、と今振り返ってみて思います。


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おそらくHSCであるだろう娘は、“普通”ではないかもしれません。

けれど、娘が選ぶ道が、娘が生きる道です。

親である私は、娘の気持ちや感覚を尊重したいと思います。

だから、HSCの親になるということは、普通ではない親になることを覚悟という言葉を読んで、娘の親である覚悟を持ちたいと思います。

不登校の間、何度もこの“覚悟”という言葉を思い返していました。


“普通”から外れることで不安や孤独感を覚えることもあります。

それでも“普通”が生きづらさに繋がるのであれば、“普通”に生きなくてもいい。

不登校の間、時には揺れてしまいましたが、もし次にまた同じような出来事があったときは、もっと娘の力を信じたいな、と思います。


ひとは「より良くなりたい」と願う生き物です。
枝葉の伸ばし方は人それぞれ違いますが、それぞれが心の底で願う方向に向けて伸びていくのだと思います。


親にできることは心の栄養となる愛情や信頼を向け続けることなのではないでしょうか。

そこさえ忘れなければ、一時的にたとえ誤った声掛けや関わり方をしてしまったとしても、軌道修正は後からできるのではないかと思います。

私自身、色々な反省はあります。

でも今、娘と笑いあえているのはHSP、HSCという概念を知り、今日ご紹介した本に出会えたからではないかと思います。


覚悟を決めるということは、親として生きていくことに繋がるのかな、と思います。

そして、何を大切に生きていくのかという“自分の生き方”を固めてくれることになるのではないかと思います。


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ひといちばい敏感な子』では、乳幼児期から成人期に至るまでの各時期でHSCの子どもにとって必要な関わり方のアドバイスが具体例を取り上げながら紹介されています。


また、親がHSPの場合、そうでない場合でのアドバイスも書かれています。


親がHSPの場合、HSCである子どもの気持ちに寄り添いやすい反面、共感しすぎて共依存となってしまうこともあります。

私自身、娘の気持ちに寄り添いすぎる自分を危惧する気持ちがありました。

親も敏感タイプの時、気をつけた方がいいことについて次のように書かれています。

①自分がされてきた子育ての影響を受けがちです。

②方向を間違えると、過保護になってしまいます。

③新しい経験をさせたがらず、選択範囲を狭めることもあります。

④つらさに共感しすぎて、冷静になれないことがあります。

⑤子どもを守るための、強い主張が苦手です。

⑥家の仕事も、全部引き受けてしまいます。

⑦自分の敏感さが嫌いなままだと、子どもにもその気持ちが伝わります。

⑧実際以上に、親子同士が似ていると思いがちです。


本の内容は、HSPである私にとって、学びの多いものでした。


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最後に…。


中学校生活は始まったばかりで、これからもまた別の問題が生じてくるかもしれません。

この本を手元に置き、折に触れ読み返したいなと思います。


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さて、明日も仕事です爆笑

明日に備えて休みたいと思います。
それでは、また。

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