コミックエッセイ アスペルガー症候群
家族の上手な暮らし方入門 (西脇俊二 著)


こんばんは
本日2つ目の記事です。


発達障がいについて知りたいと思い購入した一冊についてのレビューです。

心療内科医で、ご自身もアスペルガー症候群だと公表されている西脇俊二医師がアスペルガー症候群についてコミックエッセイの形式で具体的な例をあげながらわかりやすく説明しておられます。



本の紹介に入る前に、この本を記事にしようと思った理由を先に書かせてください
長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです

下矢印
発達障がいと呼ばれるアスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラムやADHDについて、最近注目が集まっている気がします。


「アスペルガー症候群かも?」「大人のADHDかも?」といった書籍を目にすることが増えました。
ちょっと“ブーム化”している気すらします。


発達障がいについて理解が深まるのは素晴らしいことだと思うのですが、一方で、なんでもかんでも診断をつけようとすること、原因探しをしすぎるのはどうかな、と思ったりします。

⚠️ここからは、私の個人的な主観に基づいた考え方で、不勉強ゆえ誤りがあればご指摘いただきたい気持ちがあることを先に書かせていただき、書いていきます



HSPは病気ではなく、“気質”ですが、私自身はHSP(とても敏感なひと)という概念を知って、とても楽になりました。

 
生きづらいと自分が感じていた理由が、自分の“敏感さ”という気質にあるとわかり、そんな自分を否定するのではなく、 HSPという概念について知ることで、「よく頑張ってきた、自分ビックリマークビックリマーク」と、やっと自分を認めることができるようになってきました。


先日、HSPのこどもバージョン、HSCについて記事にしました。

書いてから2週間は経過しているのに、今日も人気記事としてランキングに入れていただいていたのをみて、敏感さに悩んでいる方は自分が思う以上に多いのかな、と感じましたし、必要な方に届いたのなら嬉しいな、と思いました
読んでくださった方々、ありがとうございますキラキラ


ただ、一つだけ思うのは、HSPだから、というように、HSPをすべての理由にする風に伝わっていないといいな、ということです。



記事にリンクしたHSP診断を娘にさせたところ、娘のスコアは103点でした。
心理テストが好きなので、「心理テストみたいなもん〜」といって、自分でやらせてみました。


私が107点(意識し過ぎず解答すると120点)で、ブログを読んでくれている周りの友人やお付き合いのあるブロガーさんも診断してくださったところ、60〜80点代が多かったので、やはり娘も私も高いHSP気質なんだな、と思いました。


ですが、娘にはHSPの概念は伝えていません。

それは、先程も書きましたが、「私はHSP“だから”」みたいな風には思って欲しくないな、と思うからです。

娘が自分の敏感さに気付いて、「こんな風に考えるからしんどくなるんだな、違う考え方もあるんだな」と時間をかけて知っていってほしいと思っています。

その時にHSPの概念が役立つようなら伝えたいと思っています。


やがて社会に出て行くなかで学んでいくこともあれば、今から少しずつ学んでいった方がいいこともあると思います。


ただ一つ思うのは、自分の繊細さや敏感さを否定してほしくないな、ということです。

私自身も娘の敏感さ、繊細さは否定せず、娘が安心できる環境を用意したいなと思っています。

でも、そうやってお膳立てをすることが正解なのかどうか、今も迷ったりはするのですがあせるあせる
選択肢を伝え、娘が選べるという状態が私の理想です。

今から学んだ方がいいことについては、カウンセリングを通して学んでいってほしいと思っています。

今日もカウンセリングだったのですが、有難いことに良いカウンセラーの先生に恵まれていて、今日も良い時間がもてました。



私は看護師で、医療の片隅に身を置いています。
また、自身のPMSやうつの経験から、感じることもあります。

ただ、心理カウンセラーではないですし、心療内科医でもありません。

ブログでHSPについて書くのは、正しい知識を伝えられているだろうか?私自身もちゃんと理解できていると言えるだろうか?と自問するときがあります。


それでも書くのは、自分の気持ちの整理のためであったり、HSPという概念を知って、楽になる方がおられたら…、と思うからです。


アスペルガー症候群やADHDについても同様に思っています。

アスペルガー症候群やADHDの特徴は、HSP(HSC)と類似する部分もあるため、自分がアスペルガーだったり、ADHDの可能性も考えたりもしました。

 けれど、HSPをはじめに提唱したエレイン・N・アーレン氏は、著作「ひといちばい敏感な子」のなかで、その違いについて説明されています。
この本も購入し、途中まで記事にしているのですが、もう少し整理できてから記事としてあげさせていただきます


冒頭に話を戻しますが、 HSPを正しく理解するためにも、発達障がいと呼ばれるものについて勉強した方がいいな、と思うようになりました。



前置きが長くなりました。
以下、本の内容についてのご紹介です


シリーズ物になっており、今までに父親・コウジがアスペルガー症候群だとわかり、社会に適応するためのエピソードが2冊出版されているようです。

今作は、息子・コタロウもアスペルガー症候群では?と疑われるところからスタートする物語です。
前作を私は読んでいませんが、今作だけでも充分理解できる内容でした



周りの男の子を育てるママ友と話していると、「うちの子、発達障がいかな?」と悩むお母さんが多いな、と思います。


それは発達障がいについて認識度が上がったことからと、情報の独り歩きもあるかな、と感じます。

私は女児の母親なので、男児を見ているとカルチャーショックをうけることも割とありました爆笑

男の子を見ていると、発達障がいを疑いたくなる気持ちも理解できます。
①じっとしていない
②話にまとまりがない(筋道だてて話せず、気持ち主体で話す、語彙力が同年代の女児に比べて少ない)
③活動量、パワーが凄い

これらは、元気がよく、“男の子らしい男の子”に共通することでもあり、発達障がいのチェック項目に該当する部分でもあるからです。


ここで注目したいのが、程度と頻度だな、と思います。

HSPの診断もそうなのですが、チェックリストのなかにはひとが普遍的に持つ習性もあります。
「そう言われたら、そうだわ」と、思い当たるフシがある項目です。

ただ、それがどの程度の深さで、どのくらい持続するのかが、診断に引っかかるかどうかの線引きかな、と思います。





HSPの話をすると、「それってアスペルガー症候群では?」という論議が出てきます。


確かに、チェックリストにあるように、「小さな物音に反応する」といった、刺激に敏感という点は類似しています。


でも、アスペルガー症候群の方がHSP気質(気質とは、本人が持って生まれたもので変えられないもの)である可能性はありますが、HSP=アスペルガー症候群とはならないと思われます。
これについては長くなるので、また別の機会に書きます





私や娘にアスペルガー症候群の可能性があるか考えてみました。

娘には当てはまらないな、と思いましたが、私に関しては、う〜んうーんという感じです。
ADHDの方が自分には当てはまる気がしています。

ADHDについての本も購入したので、自分と照らし合わせてみようと思っています。

そして、もしかしたらそうかもしれないのですが、私は別に診断はいいかな、と思っています。


というのは、一応は私は社会に適応できているからです

認知症に対してもHSPについても思うのですが、問題とするから問題になる。症状が日常生活においてどんな支障をきたすか掘り下げ、日常生活に支障がないようにすれば、疾患も障がいも、問題とはならないというのが、私の考え方です。



今回ご紹介した本では、アスペルガー症候群の子どもが日常生活に適応していくためのトレーニングについても紹介されています。






障がいの早期発見は、日常生活への適応のための訓練が早く始められて、「できない経験の積み重ねによる自尊心の喪失」を防ぐ意味では大切ですが、そこまで診断に拘らなくていいのかな…、と思ったりもします。
こだわってしまう気持ちも理解の上で、そう思います。


登校問題もそうですが、子どもが辛くなければそれでいい、そんな風に思うからです


発達障がいについて、これだけ今話題になっていて、日々の生活のなかで障がいを持つ方、その親御さんなどとも知らずご縁をいただいていることがあります。

正しい知識を身につけたいな、と思うようになりました。

まだまだ勉強中ですので、今後もブログに記事にするなかで理解を深めていきたいと思っています。



今回は硬い文章になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます

明日から4連勤で、木曜は半日勤務の後、地区の進学先となる中学校の見学に行ってきます。

迷いながらも、家族で少しずつ春に向けて歩いています。


それでは、また。