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隣の人の投資生活(工藤将太郎 著)

私は経済オンチです

冒頭から、なんの告白って感じで、じゃあなんで投資の本を紹介と思われるかと思うのですが、経済オンチだからこそお金の勉強をしないとな〜、と最近思うようになりました。

以前に、「老後に差が出る!金持ち母さん、貧乏母さん」の記事にも書いたのですが、今、世の中に不安が溢れてい印象を私は受けます。

賃金格差、年金破綻、非正規雇用の増加、リストラ、大企業の経営破綻・・・。
あげればいくらでも出てくる、不安の数々。

貯金も昔のようには利回りがよくなく、今国内ではお金を貯めることはできても、殖やすことは難しい状態で、殖やそうと思えば、海外投資などのリスクもある商品を選んでいく必要がある。これも不安のひとつですね

けれど、リスクある商品を選ぶ際に必要なのは【知識】。私はこの知識に自信がなかったし、正直興味もなかったので、とりあえず貯金と、元本割れしないと言われる海外の個人年金に加入するという2つの方法でお金の運用を考えていました。

【とりあえず貯める】。そんな感覚でした。

けれど、あるとき、お金に対する知識の大切さを実感しました。
それは、度々私のブログに登場する大好きな友人(私のブログも読んでくれてて、ぜひ登場させて、と言ってくれる奇特なひと)との住宅ローンについての会話から気付きを得ました。
(その内容についてこの記事にまとめようと思ったのですが、長くなるので次に回します。)
その経験から、お金の勉強は必要と思いました。

税金にせよ、住宅ローンにせよ、知ってる人だけが得をすることが多いんですよね。
つまり、知らなければ損をする、もっとキツイ言い方をすれば、お金を捨てている。
これだけお金が貯まらない時代に死に金を作るのは勿体なさすぎると痛感しました。

なので、お金の勉強を始めようと思いました。
資産運用について知識を持って書かれている方のブログの読者登録もさせていただきました。

しかしですね、なんせ経済オンチ
自分でもうちょっと勉強しなきゃ、スタートラインにも立てないわと、感じて、本屋さんの経済コーナーに向かいました。

いきなり難しい本は無理だしなあ、と思って見ていたとき、今回紹介する本と出逢いました✨✨
経済について、小説形式で書かれているのですドキドキドキドキドキドキ
初心者の私にピッタリお願いお願いお願いと思い、即購入しました。

以下、本の紹介です。

ダウンダウンダウン
この物語は、ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドという18世紀に実在した歴史上の人物が、「もし猫に生まれ変わったら・・・」という設定で書かれています。
 しかも、「しゃべる」猫として登場しています。なぜしゃべる猫にとしたかは、みなさんに楽しんでいただきたいと思ったからです。
 ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドは、現代の金融システムを構築した偉大なマーチャント・バンカー(銀行家)です。さらに社会的なインフラの基礎、たとえば鉄道、石油、物流、マスコミなど、資本主義経済の基盤づくりをした人と言ってもいいでしょう。そんなネイサンが「お金の本質」について、みなさんへ語りかけてくれます。
(↑作品のまえがきより引用)

主要登場人物は、3人+一猫。そのメンバーが、マネー探偵社として、一癖も二癖もあるクライアントの相談にのる形式で物語と経済の勉強が進んでいきます。

メンバーの一人目は、純喫茶「5アローズ」オーナーの熊さん。彼は資産運用にある程度精通しています。
二人目は、帝国銀行・本店営業企画部に勤務する入社5年目の27歳の銀行員ショータロー。
三人目は、ショータローの先輩の世津子。帝国銀行・国際部に所属し、英語・中国語に堪能な31歳の才女です。
そして、最後のメンバーが、先に紹介した猫、ネイサンです。彼はブリティッシュ・ショートヘアの猫種で、ブルーの被毛とカッパー(銅色)の瞳の美しさを持っています。けれど、話す言葉は関西弁。

ネイサンがマネーパズルを伝授するところから物語は始まり、ネイサンの目論見がはずれて、ルーレットでショータローがその候補になります。
ショータローのミッションはマネーパズルを完成すること。そのために、ネイサンはショータローにピンバッチを授けます。

クライアントを通し、お金について学びながらマネーパズルを集めていくショータロー達。
しかし、メンバーを監視している者がいました。

メフィスト三世と名乗る、この世を「死に金」で満たしたいと目論む存在です。

クライアントを通し、マネー探偵社とメフィスト三世の闘いも繰り広げられます。

ダウンダウンダウン
今日から読み始めたのですが、小説としても面白く、読みやすくてスラスラ読めます。
具体的な投資方法が書いてあるわけではありませんが、投資をする上での基本的な知識が書かれています。

一人目のクライアントは、リスクを嫌い、貯金でのみ資産運用をしてきた子羊真子。彼女の台詞に吹き出してしまいつつ、共感しました。
「リスクは絶対に取りたくないんです。わたし、リスクって言葉を辞書から削除したいくらいです。贅沢な暮らしに憧れはないんです。ふつうの幸せをつかみたい。ただ、それだけなんです」
彼女の物語では、投資とは無縁でも、ふつうに暮らすなかにもリスクはあり、リスクと付き合うことの大切さが語られています。

こういう形で9人のクライアントを通して経済について学べる本ですニコニコ



お金の大切さはわかりながらも浪費しがちな方、経済は苦手な方、お金について詳しく知りたい方、難しいのは苦手〜という方にオススメしたい一冊です