腹腔鏡手術の介助技術〜採取編〜 | オペ看のモル

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手術室の看護師の日常

腹腔鏡手術で標本や腹水などの採取方法をまとめたよ♡

前回の血管処理についてはこちらから!

 

④標本を取り出す際は基本的に袋に入れて取り残したり散らばったりしないように取り出すよ

袋が入ってる専用の棒(大きな標本用)を出すか、袋(細く巻いてペアンで挟んで渡すよ)を出してあげてね

 

※袋が大きくて取り出せない場合はおへその部分を切開して広げるよ。その後再気腹する前に筋層をナートして空気漏れを防ぐよ

 

 

⑤術中コロっとしたものを取り始めたらリンパ節だよ!

※お腹の中は黄色いけど肺の場合は黒いよ

シャーレがない・専用のケースがない場合(そして術野に置いておく場合)は生食ガーゼに包んでおいてね

先生によっては手袋を切って入れる場合もあるからイラストのように切ってあげてね!

お腹の中に残らないようにカウント必須だよ

 

 

⑥腹水はお腹の低い位置に溜まってるよ。カメラを入れてすぐにお腹の中をぐるっと見回して播種や腹水がないか確認するよ。※播種は白い小さな点だよ。見えたら採取して迅速検査に出すよ。

腹水がある場合は空のシリンジにチューブをつけたものを、腹水がなくて洗浄細胞診の指示がある場合はシリンジにチューブをつけたものに生食をパンパンに満たして渡してね

吸引の間に採取容器をつける場合もあるから事前に確認しよう!!!

 

 

⑦お腹の中に嚢胞がある場合だったり、胆嚢だったりが破けちゃった場合、汚い内容物がお腹の中に漏れ出さないように吸引で吸うよ。

またあまりにも大きい場合や培養に出す場合はお腹の外から長い針で穿刺して検査に出したり容積を減らす場合もあるよ。特に炎症がある場合は事前に確認しておこう。

 

 

どれも採取する時に必ず復唱して間違えないようにすること!無理して漢字を思い出すより、とりあえずカタカナでいいからメモしておこうね!!!