皆様、こんばんは!

ようやく激動の一週間が終わって、ほっとしているところです照れ

 

今夜は、配信が発表されてからずっとどの回を見ようか悩んでいた、こちらの作品を観ました!

 

 

リーディングシアター「緋色の研究」(染谷俊之&佐藤流司 ver.)

 

 

現在放送中の番組「あさステ!」のパーソナリティー5人が、それぞれゲストを迎え、日替わりで配信する朗読劇、リーディングシアター「緋色の研究」。

脚本・演出は安定の毛利亘宏さん。

これは本当に生意気をいうようで申し訳ないのですが毛利さんはオリジナルはもちろん、原作あり作品をアレンジしたら、彼の右に出るものはいないのではないかと思ってます。

ものすごく知的に創作をする方、という印象で、私は毛利さんの作品は出来るだけちゃんと気合入れて観るようにしてます!!

なので、この作品をやることが発表されてから、どの組み合わせで観るか本当に悩んでいまして…。

だって、まぁとにかく、錚々たるメンバーが並んでいるんですよ!



6月17日(水)19:00 松村龍之介 × 鈴木勝吾
6月18日(木)19:00 有澤樟太郎 × 鈴木拡樹
6月19日(金)19:00 染谷俊之 × 佐藤流司
6月20日(土)18:00 東啓介 × 橋本祥平
6月21日(日)18:00 矢崎広 × 相葉裕樹




えー!!!!ポーンポーンポーンポーン



マジかよー!?全部観たいよ!!!

だって、どの組み合わせも間違いなく面白いはずだもの!!!

でも、配信で(つまり今まで通りの概念の生の舞台ではなくて)1公演4500円お札コインたち

しかもプラットフォームのZAIKOって、海外の会社だから仕方がないのですけども、購入に手数料がかからないクレジットカードの種類が限られていて。

私のようなアナログ人間が辛うじて持っているカードでは、公演ごとにチケット代プラス手数料がかかってしまうショボーン


ということで、なかなか思い切り買いが出来なかった私…。

ケチケチ根性で吟味に吟味を重ねた挙句、今日の染谷俊之さんと佐藤流司さんの回を選びました。


いや、何度も言うようですけど、本当は全部観たいんですよ!?

でもほら…色々…あるじゃないですか…えーん



で。

結論から言うと。



とても良かったビックリマークビックリマーク



昨日の回では、色々と辛口の意見もあり、どんなもんだかなあと思って観ていたのですが。

そして、確かにいつもの「稽古を重ねて形にする舞台」ではありえないようなことは散見されたのですが…

でも、今日の舞台、とても良かったですドキドキドキドキドキドキ



まずはっとしたのは、これが「劇場からの配信」であるということ。

アフタートークで佐藤流司さんも話していらしたけれど、「ここが劇場である」ということは、これまでの閉塞感で押しつぶされそうだった時とは明らかに違う。

コロナ禍中での演劇配信が、自宅をはじめとした「1人の空間」からのものだったのに比べて、今日の作品は、俳優が舞台に立っているおねがい


たったそれだけでのことで、充分に嬉しさが溢れてきました。

やっぱり、感情のあふれるままに大きく動いて、大きな声を出して…だからこそ演劇はいいんだなぁと感じました。

お部屋では、なかなか大きな声出せないし。

大きな声を出さなくていい芝居って、基本的に盛り上がりに欠けるし。

だって、日常って、そういうものですもんね。

淡々と流れていく、わざわざ物語にするまでもないもの。

だからこそ、私は非日常に焦がれるのだろうし、演劇を観たいんだろうなって。

だから、俳優たちが各個人のおうちからネットを通して繋がりあって配信する演劇は興味深いし、それはそれでいいんだけど…。

でも、やっぱり生の舞台には敵わないなぁと、そう思った次第なのです。



今回の作品「緋色の研究」は、アーサー・コナン・ドイルによる名作小説。

配信の冒頭で毛利さんが話しておられた通り、名探偵シャーロック ・ホームズとジョン・ワトソンの出会いを描いた物語。

舞台にあかりが灯り、俳優が登場する。

 舞台美術は比較的シンプルなもの。

ちょっと高級そうな一人がけのソファが一組と、その間にティーセットを置いたローテーブル。

下には柔らかそうなカーペットが敷いてある。

背景のパネルは本棚。

まさにベイカー街221Bにしつらえていそうな、古びて拡張高いそれには、ぎっしり本が並んでいる。

そして上手寄りには素敵なお花ニコニコ

ゴージャスだけれど派手すぎず、不思議に舞台の雰囲気にマッチしてる。

これ、きっと舞台美術を任されたひとも、うれしかったんじゃないかなぁ…。

そんなふうに勝手に思えてしまうような、とても素敵な舞台美術でしたラブ

音響はヨシモトシンヤさん。

あちこちの舞台で引っ張りだこの若きクリエーター&オペレーターで、刀ステみたいな派手な作品から「ハリトビ」のようなしみじみとしたヒューマンドラマまで完璧に仕上げる音の奇術師(と、私は思っている)です!

照明もとってもいい感じで、派手な演出は全然ないのに、さりげなくとても効果的な照明が当たってくる。斎藤真一郎さんが担当なさったらしい。お名前、覚えておきます!



というわけで、物語はストーリーテラーであるジョン・ワトソンを演じる染谷俊之さんの登場とともに始まります。

何度も聞いた、読んだ、そして観た「緋色の研究」。

でも、この二人が演じるこの物語は、びっくりするほど全然違うものになっていました。笑

いや、本当に良い意味で真顔



染谷俊之さんは、ベテランの域に足を踏み込んだ俳優らしい充分な力量で、ワトソン以外に数えきれないほどの人物を演じる八面六臂の大活躍。

ただ、本来ならこれだけの量のセリフを舞台上で披露するには、一ヶ月くらいの稽古が必要なはず…。

それが今は、なかなか思うように稽古ができない状況ですから、どうしたって準備不足は否めません。

それに、染谷さんはそもそもちょっと早口に喋るタイプ(だと思われる)キョロキョロ

それもあって、今回の公演では、言い間違えやアクセント間違い、台詞を噛んだり流してしまったりするところは、正直結構ありました。

全く気にならなかった…といえば嘘になるけれど…。

観ているうちに、そんなことはどうでも良くなった、と言えば嘘ではありません爆笑

ええ、本当にビックリマーク


染谷さんの語り部、あるいはワトソンくん。とってもよかったです。

染谷さんって、なんというか、もう顔面に品格があるじゃないですか?(言い方)

それなのに、しれっとふざけたことをやるじゃないですか。あっさり馬鹿になれるっていうか。(言い方!)

そんな彼の上品かつ悪戯っぽい感じが、ワトソンくんをはじめとした様々なキャラクターの一人一人個性的かつ魅力的に見せていましたおねがい

まぁ、時々刀ステ維伝の「倒された時間遡行軍の残骸」がちらついたのは否めませんが。

「この状態からでも入れる保険はありますか〜??」







そして、驚いたのは佐藤流司さんのホームズ!!びっくりびっくりびっくり

こんなホームズ見たことないぞ!?っていうような、若く、格好付けで、無邪気でやんちゃな天才探偵シャーロック ・ホームズでした!!


はじめのうちは、独特の「舌ったらずな」喋り方がちょっと不思議ちゃんに思えたのですが、だんだんとそっちの方が自然なように聴こえてくる不思議。

それは、彼にしか出来ないホームズが、観客の中に確かな像を結んだからニコニコ

世界各国で愛されてきた名探偵はたくさんいますが、シャーロック・ホームズほど強烈な個性を放つキャラクターはなかなかいません。

それで、ついつい「気難しそう」とか「変なやつ」とか、自分の中のイメージが先行してしまいがちなわけですが…佐藤ホームズは、お見事私のホームズ像を打ち壊してくれましたラブ

良くも悪くも、その辺にいそうな若者の香りがする。それでいて誰にも追いつけないほどの天才。

その微妙な役作りのバランスは、若いのにベテランな佐藤流司さんご自身の来し方に起因するものなのかもしれません。


更にびっくりしたのが、事件の鍵を握るジェファーソン・ホープを演じた時の佐藤さんの狂気じみた表情…。

殺人の告白は、大動脈瘤を抱えつつも復讐に生きた彼の、人生のラストシーンです。

アドレナリン出まくりの「普通じゃない男」の姿が、鮮やかに描き出されていました。

あの時の佐藤さん、ちょっと怖いくらいでした。

技術力とか表現力云々というよりは、もう憎悪に身を焦がすホープ氏の魂が、彼の身体に降りてきた感じすらしました…。


実は今まで佐藤流司さんが出てる作品ってそこそこ観ていたんですが、今回ほど「佐藤流司やべぇ」ってなったことなかったです。

まぁ朗読劇だから、どうしても視線が台本に落ちてしまう不自然さみたいなものはあるんですが…それを差し引いても素晴らしかったビックリマークビックリマーク



まぁ、正直、チケットを買う時には「ちょっと高すぎじゃない?」って思ったんですが…そんなことないわ真顔

アフタートークもついているし(これがまた、ゆるっゆるで面白い。笑)、アーカイブも公開期間中なら何度でも観られるしラブ

これ、もう迷いに迷っていた日曜日の回も買ってしまおうかな???って今思っているところです。


あー、でも手数料がなぁ…ちょっとカチンとくるんよな…。苦笑





 まぁしかし、とりあえずこの企画、一個だけ観るのでは勿体ないような気がしてきました。

これだけ染谷&佐藤コンビが自由にやってたんだから、他のチームも他のチームで好きにホームズ&ワトソン(とその他大勢)をやってるわけでしょう…??




絶対、コンビごとに全然違う作品になってるもん…真顔




あー、もうやっぱり買っちゃおうかな…!!

めちゃくちゃ悩むけども!!

今週末には別の朗読劇も買ってあるし、来週末なんかまさに分刻みの観劇スケジュールメラメラメラメラメラメラ

だけれども…(´・ω・`)


あー…悩みます…。

悩むけども、今日の回、本当に結構良かったしな…さすが毛利クオリティ…だったからな…。

買っちゃうのかもしれませんね(まるで人ごと)




しかし。

とりあえずこれ以外にも観たいものはたくさんあるのです!

エーステの記事も書きたいし、安里くん主演の「粛粛と」もついに最終話が配信されたし。

とりあえず明日は、自粛配信ドラマを最後まで見届けようと思ってます。


まだまだ、これまで通りには戻れない日々。

完全に前のようになることは、もうないのかもしれません。

でも、だからこそ、好きなものを観て、好きなことをして、自分なりに幸せを拾ってやっていきたいなって思います。

とりあえず明日の私は、安里くんの綺麗な指を堪能したいと思います。笑



とにもかくにも。

染谷&佐藤回の「緋色の研究」 、私はとっても、好きでした!!ドキドキドキドキドキドキ

素敵な作品を作ってくださって、ありがとうございました〜ラブラブラブ



追伸:書き忘れてたけど、今日観ててめちゃくちゃ感動したこと!佐藤流司さんの鼻濁音が完璧だったこと!!でした。笑