すっかり今まで通りの生活リズムに戻って、ヘロヘロになっている私です。
でも結局のところ、いつも通りが一番なのかも?
勤務体系が緊急事態宣言発動前に戻ったばかりの先週よりは、多少疲れの程度がマシなような…そんな気がしてます。
まぁ、あくまでもマシって程度なんですが真顔



さて、普通の日々の忙しさが戻ってきた、けれども配信の波は止まらない。
先日も記事にしましたが、気になる配信作品がどんどん発表されて、これは劇場に観に行ける時よりも忙しいんじゃないか?と思うほどです。笑
で、それらを追うだけでも、プライベートな時間は充分に使い切れるのに…私はまた新たな沼の入り口を購入してしまいました…。
だってずっと気になってたんだもの真顔
友達にもチケット共戦してくれって頼まれたし、気になる俳優さんも出てるし…真顔真顔
何よりこれの原作ゲームは挫折したからストーリー気になるし真顔真顔真顔

それで、思わず買ってしまったんですよ。ええ、疲れ果てた平日の深夜テンションで。

それがこちら。



MANKAI STAGE 「A3 !」SPRING & SUMMAER
及び、同 AUTUMN & WINTER



いやー、本当に、面白いんですけど、あまりにも内容が盛りだくさんで(物理的にも盛りだくさん。笑)一度では語りきれないので、今回はあくまで全体的なことだけニコニコ



原作は「A3 !」というゲームです。
イケメン俳優育成ゲームというふれこみなんですが、実際のところは潰れかけた劇団を、素人の「私」たちが総監督となって建て直していくストーリー。
私も方々から薦められて、このゲームをプレイしていたんですが、操作が単純なこともあって飽きてしまい(すみません)かなり早い段階で挫折してしまいましたキョロキョロ

その後舞台化が発表されて、キャストもベテラン勢から新人さんたちまで幅広く、素敵な俳優を集めたなーとは思っていたんですが、客席の平均年齢若そうだしなぁと気後れしていたこともあり。
さらに、友人に強請られて「当選したら一緒に行こうね」と共闘してみたものの、申し込みは全て空振りして、チケット争奪戦の凄まじさを目の当たりにして、更に心は遠ざかり…ショボーン汗

しかし、友人が「いや、でも観たら絶対好きだと思うよ!」と言って薦めてきたのが初回限定版のDVDビックリマーク
ちょっとお値段はお高めですが、なんと驚きの4枚組びっくり
というわけで、深夜テンションに任せて買ってみました。春組&夏組公演と、秋組&冬組公演を同時に。
なので、私は初っ端から8枚のDVDを手に入れ、いそいそとそれをみ始めたわけであります。


で、結論から言うとやっぱり面白かった。笑
たった一度さらりと観ただけで、ここまでの人気作品になる理由がよく分かりました。
つまり、これは「お祭り」でありまさに典型的なエンターテインメントビックリマークビックリマーク
演劇としての出来はもちろんですが、それ以上にショーとしての完成度が高いと感じました。

借金まみれでメンバーは支配人と新人俳優(未満のど素人)しかいない潰れかけの弱小劇団MANKAI カンパニー。
かつては演劇の聖地ビロードウェイでも最高の人気を誇っていたこの劇団ですが、主宰が失踪して以来、ガタガタになってしまっています。
劇団に残されているのは、古びた劇場と稽古場と団員寮を兼ねた建物ばかり。
それらも、期限までに借金を完済しなければ取り壊されてしまうという絶対絶命の状態です。
そこにやってきて、この劇団を建て直すのが私たちプレイヤーの役目。
往年と同様、春、夏、秋、冬の四つのチームのメンバーを揃えて興行を打ち、大千秋楽には劇場を満員にすること…。
債権者から出されたその条件をクリアすべく、プレイヤーは劇団の総監督となって、俳優たちを育成していきます。



もともと原作がゲームなので、俳優たちが「監督に話しかける」というシーンが沢山あります。
スチル絵が、こっちに話しかけてくる、というシーンですね。それをどう表現するのかとても気になっていました。
そしたらなんとも思い切ったことに、舞台でもそのまま再現してる。笑
役者が正面切って、客席側の一点に話しかけるんですよ。
これ、見始めた時にはだいぶ違和感があって、まぁ仕方がないんだけど、脚本家も演出家も代替案が出なくて諦めたのかな?とか失礼なことを思っていまして照れ
ところが不思議なことに、しばらく見ていると慣れるというか…あまり気にならなくなってくるんですよね。
これはこれで、観客側に「私はこの物語の一員だ」と感じさせることができて、効果的なのかもしれません。
下手に監督役としてキャストを立てると、まぁ色んな意見が出てきそうな予感はしますしね…。

この演出も相まって、作品全体の「ショー」感が強くなっているように思います。
客席と融合する感じ。
だから、キャストがバンバン客席に降りてきてもあまり違和感がありません。
現実に戻ってしまうという感覚がない。
演劇の形式を守り、ストーリーそのものをがっつり愉しませる…というスタンスよりは、ぜーんぶまとめて楽しもうよ!みたいな気楽さとおおらかさ。
踊りも歌もお芝居も何もかもを全部一緒にしておもちゃ箱に詰め込んだような、盛りだくさんで華やかな作品に仕上がっていると感じましたおねがい
元気がない時でも、あれを観たらスッキリ気分になれそうな。
難しいこと考えずに、楽しもう!!も言われているみたいな…そんな、とても素敵なエンターテインメント作品ですドキドキ


それにしても、この世の中すごいですよね?
こんなにビジュアルが良くて、歌えて踊れて芝居もできる俳優が次々と現れるなんて…。
2.5次元作品の走りといえばミュージカル「テニスの王子様」通称テニミュですが、あの頃はミュージカルとは名ばかりで、こう言っちゃなんだけど、俳優たちが上手に歌えなくても当たり前でした。
頑張ってるだけでいい!それが青春だ!みたいな。
それはそれでアリだったけど、今やもう時代は変わったんだな…という感じがします。
2.5次元作品を中心に活動する俳優は、顔が良くなければそもそもスタートラインには立てません。
それに、芝居がある程度のレベルになる見込みがなければキャスティングされない。
今ではその上、歌えて当たり前、踊れて当たり前ガーン
声優界は前からその傾向が強いですが、若手俳優界にもそのシビアな波が来てるんだなぁ…と感じます。
もう、顔やスタイルだけでは乗り切れないでしょう。元々の素養に加えて弛まぬ努力をできる才能が必要になっているようです。
そしてそれができる若い俳優が、今やこんなにいるなんて。すごい時代だ…本当にびっくり

エーステは、俳優たちの物語。
だからとってもリアルです。
舞台に立っている俳優たちも、きっとこの作品の内側で生きている俳優たちと同じように、悩みながら、苦しみながら、頑張り続けているんだろうな。
物語を消費するばかりの自分だけど、楽しませてもらうばかりの私だけど、自分のできる精一杯で、この才能ある努力の人たちを応援したいな。
素直に、そう思わせてくれる、素敵な作品でもありますラブ





そして、もう一つだけ。

この作品、若い才能たちを導くベテラン俳優鹿島雄三役として、滝口幸広さんが出演されています。
去年の10月に急逝された俳優さんです。
テニミュに出演なさっていた時から、私は彼のお芝居がとても好きでした。
同じ出身地で年齢も近く、なんとなく親しみを感じていました。
だから、去年のニュースは、本当にショックでした。
こんなことがあるんだって…どうしてこんなことが起こるんだろうって…言葉にできないほど辛かった。
エーステで、彼が出演した最後の舞台は、2019年に行われた夏組単独公演。
その後の作品にも出演が決まっていた滝口さん。
彼を失ったカンパニーの痛みは、察してあまりあるものがあります。
舞台の上を生き生きと動き回る彼の姿を観ると、自然と涙が出そうになります。
でも、きっと彼はそんなふうに観て欲しくないだろうとも思います。
生きているということ。
続けていかれるということ。
生み出していけるということ。
そういう、まるで当たり前のような、全く奇跡のような幸福を噛みしめながら。






まだまだ楽しみどころが山ほどあるこのDVD、じっくりと味わい尽くそうと思います!
とにかく、まずはもう一度それぞれのdisk1を見直さねばビックリマークビックリマーク



あー月曜日えーんえーんえーん

いや…。
頑張れるビックリマークビックリマークビックリマーク



というわけで、明日からの一週間も、エーステのDVDで充実させたいと思いますニヤリ


頑張ろうビックリマークビックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク
お〜メラメラメラメラメラメラメラメラメラメラ