皆様、外に出られない週末をいかがお過ごしでしょうか。
私、今週の半ばに幸せ爆弾が我が家にやってきまして、しかし在宅勤務中にまさか芝居のDVDを観るわけにもいかず、びっくりするほど何度も時計を見てました。笑
平日の夜と、土曜日の日中を使ってようやく3回通して観て「よし書くぞ…!」となったので。
いよいよ!
満を辞して!!
語りたいと思います!!!
よろしければ、お付き合いくださいませ^ ^
舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志士たち
この舞台、ありがたいことにチケットが取れまして、2019年の年末に実際観に行ってきたんです。
会場は赤坂ACTシアター。ものすごく大きな会場で、広い舞台。二階席だったので、舞台全体が見渡せて、すごく興奮したのを覚えています。
もう、すごかったんですよ、会場の熱気が。
このお話は、舞台「刀剣乱舞」通称刀ステの、いわば第二幕といった位置づけの作品だったんですね。
悲伝で三日月宗近が離脱。慈伝でそれまでのすべての物語に携わっていた山姥切国広が修行の旅に出ることで、それまでの物語の主軸だった二人が本丸を不在にすることになりました。
それによって、明らかに新たな展開を迎えることになった今作品、出演するメンバーも大幅に変更になり、慈伝で初登場だった陸奥守吉行役の蒼木陣さんが座長を務めました。
こういうシリーズものって本当に難しくて、これは単に素人の想像ですが、作り手側はかなり怖かったんじゃないかなと思います。なにしろ、これまでのとんでもない動員数を支えてきた俳優たち、鈴木拡樹さんや荒牧慶彦さん、(我が推し)和田雅成さんがごそっといなくなるわけですし…。
ターゲットにする時代も、大幅に後ろ倒しになるわけですしね。これまで戦国あたりをメインにしてきたのを、突然幕末まで持ってくるわけですから。しかも、元ネタは既にゲームでイベントとして展開されているわけなので、その意味では自由度が少ない。
だからこそ、めちゃくちゃかけたんじゃないかなって思います。手間も、精神力も、運も、何もかも、めちゃくちゃ注ぎ込んだんじゃないかなって、想像してるんですけど。
すごかったんですよ、実際。
本当に、すごかったんです。
というわけで、何がそんなにすごいと思ったかを語らせてください。とりあえず、要素は3つ。
一つ目は舞台美術・効果。
二つ目は脚本、あるいは物語の構成。
三つ目は俳優。
では一つ目、舞台美術・効果。
今回のステージ、大道具がめちゃくちゃ動きます。で、映像でしか観たことがないと、多分あまりピンとこないと思うのですが、全部手動です。
つまり、アンサンブルの方々が、土佐城下町の人々や、土佐勤王党党員や、時間遡行軍なんかを演じながら、舞台セットを動かしているんです。
先述の通り、私は初見が二階席だったので、これは本当にびっくりしました。
おそらくとんでもなく緻密に打ち合わせて稽古しないと、これはできないと思います。
というか、互いに「絶対に間違えない」という自信と信頼がないとやり立たない演出だと思うんです。
普通、大道具が動く時はレールに乗ってたり、回転板に乗ってたりするので、動きが単純なんですよね。その上で動くのは、それほど怖くはない。
ところがこの舞台、なにしろ手動だし、レールもクソもない、大道具が自由自在に動き回ります。
そして役者たちはその上で、なんと殺陣をするんです。信じられますか?飛んだり跳ねたり回ったり転んだり、その間もその足場、動き続けているんですよ。等速直線運動じゃないんですよ!変速するし、円運動とかするんですよ!
私は初めて観た時、度肝を抜かれました。正直、ヒヤヒヤしまった。こんなの怖くてストーリー把握できねぇよと思いました。
まぁ、すぐストーリーに夢中になったんですけど。笑
舞台美術に関してもう一つ特記したいのが、南海太郎朝尊が作る罠。
敵の残骸を利用して作るこの罠、おどろおどろしい見た目をしているんですが、どうにも目が離せない造形です。キーホルダーとか売り出したら、買いたくなってしまうのは私だけではないはず。(どうだろうか。)
で、この罠、どんな感じで舞台上に設置されるかというと、倒された敵を南海太郎朝尊が加工する芝居をする、と、気がつくとそこに罠が置いてある…と、こんな感じなんです。
まさにマジック。
「え???え、初めからあった???」
と混乱するくらい見事な演出です。
とにかく今回の舞台美術は凄かった。
大道具のクオリティはもちろんのこと、俳優陣の動きを併せて、初めて舞台美術として完成する、という、アナログなようですごく新鮮な、良い舞台美術だったと思います。
効果について言えば、背景の映像、あれは一応プロジェクションマッピングなのかな?スクリーンに映して使う効果がパワーアップしていました。
堀川国広が「気持ち悪い」といった生きて動く街並みの様子、朧の文久土佐藩の澱んだ空、放棄された世界の首謀者たちが放つおどろおどろしい殺気…そういうものが、視覚的にわかりやすく演出されていました。
最後の方で、陸奥守吉行が吉田東洋の屋敷門を開くシーンは、俳優の動きとぴったりマッチしていて、すごくかっこよくて、印象的でした。
これからも映像効果はどんどん進化していきそうですね。
そのほか、音響、音楽、照明などは、もちほんどれも間違いなく素晴らしかったです。
敵方に初めて大太刀が出てきたので、あの太郎次郎の時に聞いたブゥゥォオン…って音が鳴って、「あー、これぞまさに大太刀の音だなー」って思いました。音作りも本当にすごいですよね。音だけで刀の重量感が伝わってきますもん。
さて、二つ目。
脚本、あるいは物語の構成について。
これはもう、いう話でもなく末満作品なので。相変わらず凝ってて入り組んでて伏線張りまくりでしかもバランスよく回収もされてて、起伏に富んでて、どこを切り取っても素晴らしいの一言なんですけど。
とにかく泣ける。
頭痛くなるくらい泣く。
何度見ても繰り返し泣く。
さしあたって押さえておきたい重要なポイントは、まず、鶴丸国永を染谷俊之さんが演じていること。
彼が鶴丸国永を演じるのは、虚伝の初演以来です。虚伝の再演以降は、前回の慈伝に至るまでずっと健人さんが演じてきました。
改めて染谷さんの鶴丸をみて感じるのは、健人さんの鶴丸と、全然違うということ。
おそらくこれは、刀ステの物語を読み解く上で非常に重要な要素だと思います。
というのも、もし単純なキャスト変更しただけなら、別の俳優が演じるけれど同一のキャラクターに見せるように演出する方が自然だからです。
俳優というのは器用なもので、〇〇さんみたいな感じで演じて、と言われるとかなりのクオリティで芝居を寄せることができます。(というか、その方がラクだと思います。一から役の全てを作るより、ゴールが見えている方がやりやすい。それに、模倣する能力は、俳優の大切な素養の一つだから。)
しかし、どう考えてもこのシリーズの鶴丸国永は、敢えて「違う個体」に見えるように演じている。
つまり、この本丸の鶴丸国永は二振りある。健人さんが演じる鶴丸国永と、染谷さんが演じる鶴丸国永は別個体で、それを判らせるために敢えて「寄せるな」と演出しているものと思われます。
そうとしか思えない。
かつ、この物語では、鶴丸国永と小烏丸が審神者からの密命を帯びて出陣しています。
その内容を聞くと、染谷鶴丸はこの本丸で起きた悲伝までのエピソードを全て把握している。
やはり、虚伝の初演と再演では、同じエピソードでも時間軸が違う、ということになりそうなのです。
この本丸の歴史は何度も何度もループしている。その中で少しずつ何かが変わっている。それに本丸の刀剣男士たちも気がついている。
そして、その変化の積み重ねによって円環を離脱し、三日月宗近を救い出そうと考えている…と理解することができます。
さぁ、面白くなってきましたよ…!
いや、前から面白かったけどね??
円環を断ち切ろう、三日月宗近を救い出そう…そう最も強く思っているのは山姥切国広と思われます。
彼は今回の作品でも、大きな存在感を示しています。こえだけだけど、バッチリ出演してましたしね。君がいて嬉しいよ山姥切国広。。。泣
キャス変で刀そのものの交代を示すことを徹底しているなら、声だけでもあの謎の遡行軍をまっきーがやっているということは、やっぱりあいつはこの本丸の、皆の近侍で、三日月宗近のことが大好きな、あの山姥切国広に違いないと思うんですよ…!
うう…早く平和な日常に返してあげてほしい…山姥切国広も、もちろん三日月宗近も…。泣
さてさて。
そして彼らとはまだ別の形で鍵を握っていそうなのが小烏丸です。
一緒にこの舞台を観に行った友人は、小烏丸は時間軸や並行世界にある歴史の物語を自由に行き来できるような、ちょっと特殊な存在なんじゃないか、なんて考察しているようです。SFマニアの言うことは一味違うぜ。
いずれにしろ、ここからの展開はまだわかりませんが、なんとか三日月宗近を取り戻し、大団円を迎えて欲しいと願ってやみません…。
…でもな…末満作品だからな…怖いな…。
さて、すでにかなり長くなってしまいましたが脚本についてもう一点。
それはこのタイトルの「朧」が意味するものについて。あくまで個人的な見解なのですが。
シリーズ一作目である虚伝と、いわば第二期の一作目ともいえる今回で、テーマにする概念を関連させてきたのかな…なんて思ったのですが…。
虚伝の時は、「虚ろ」これは空っぽっていう意味ですよね?繰り返されていたセリフは「織田信長とは何者なのか?」
見る人の数だけ「織田信長」は存在する。けれど、本当の織田信長とは何者なのか、誰にも分からない。それがどんな人間なのかなんていう問いかけは無意味で、その存在はあくまで各人の認識の寄せ集めでしかない。即ち、人は虚ろ
一方、今回の作品で印象的だったのは「刀の延長線上に人がいる」「歴史を守るのは刀の本能」という南海太郎朝尊のセリフです。
お前はなんだと言われれば、俺は刀だ、と答えることができる。ところがどんな刀だと問われれば、それはまるきりぼんやりして、途端に朧になる。
刀たちは自分たちは人の想いや物語から成り立っていると思っているけれど、あくまで「虚ろ」な人間の記憶や伝承や、あるいはその存在が織りなす物語は、どこまで行っても朧げだ…。
そんなふうに、細い糸でつながっているような気がするんです。
実際、今回は「モノ」が人間の姿をして、自らを人間だと思って振る舞っていたわけですね。そしてその「モノ」が、依代のないまま人間の姿をした者を生み出した。
私はこの、依代のない者たちを「朧ろ」といっているのかと、初めは思っていたんですが…観ているうちに、いや待てよ、と。
ある意味では刀剣男士たちも、自分を刀、つまりモノであると認識しなくなったら、朧の仲間入りなんじゃないか…?と思い始めまして。
実際、龍馬だと思っていたモノは、彼もやっぱり朧だったわけですし。
たがらこそ、最後の陸奥守吉行のセリフだったのかな…うーん。
あー、本当に、もうちょっとうまく言えればいいんだけど…!!
とにかく、この「朧ろ」というのは、ストーリーの本質に食い込んできそうだなと、そんなことを思った次第です。はい。
さぁ、ここまで普通のブログの倍くらいの長さになってしまいましたが…最後まで行きますよ!
三つ目、俳優について。
これもまた、話し始めるとキリがないのですが、どうしても語りたい方々のことを。
まずは、いつものごとくものすごかったのが人間(?)組の皆様。
中でも、お恥ずかしながら私存じ上げなかったのですが、岡田以蔵役の一色洋平さんが、もう凄すぎて声が出ませんでした。なんですかあの身体能力は。体操選手か何かなんですか。すごい。
ポンポン弾む身体が刻む、凄まじい剣筋。もう竹光でも斬れそう。すごい。
しかも芝居上手いしめちゃくちゃベテランかと思ったら普通に若いし。どういうことですか、天才か、天才なのか。マジですごい。
さて、岡田以蔵といえば、私なんかもう聞くだけで涙出ちゃうような、歴史と武市半平太に翻弄された哀しい人斬り。
その印象のままに今作も、上司に忠実で仲間に優しいキャラクターとして描かれています。
身分ゆえに差別され、貧乏と無学ゆえに(最もこの二つはある意味同義だったりするわけですが)人間でないような扱いを受けてきた岡田以蔵が、本当は人を斬りたくなんかないんだと叫ぶ時の胸を締め付けられるような切なさを、一色さんが見事に表現しています。
彼とセットで見どころ満載なのが、今作から参加の櫻井圭登さん。
ご本人めちゃくちゃ可愛い顔なのに、舞台上では声も態度も見た目もめちゃくちゃドスが効いてる。笑
殺陣をはじめ全体的に動きがとても綺麗だし、ビジュアル的には言うことないし…と思ってたら。
凄い泣かせてくるじゃないですか…!!涙
遠くから見ていた時にはよく見えなかった表情が、映像だとバッチリ切り取られている。故に。
「このセリフ…こんな顔して言ってたのかよ…くっっっ!!(泣)」
ってところが、もういくつあったことか…。
特に以蔵と対峙するシーン。
「斬りたいわけじゃねぇんだ…誰も信じちゃくれねぇだろうが…!!」
刀を振り上げながら言う、肥前の表情…泣いているとも、憤っているともつかないような、幾つものやるせない感情を閉じ込めたようなその顔…そして綺麗な目から溢れそうになっている涙の滴…
…尊すぎる…。
もう、あの瞬間、全部持っていかれました。
櫻井圭登さんは尊さの体現者と言うしかない。崇めたい。それしかない。いや、ほんと好きです。素晴らしいです。
一色さんと櫻井さんのコンビは、もう言うことなしでしたね…こんな幸福な出会いって…あるんですよね…。(泣いてる)
さて、人間(仮)と刀のコンビといえば、やはりここ。坂本龍馬と陸奥守吉行です。
今回坂本龍馬役を演じたのは、岡田達也さん。成井豊さん率いる演劇集団キャラメルボックスで、中心的な役割を果たしてきた俳優さんです。
キャラメルボックスは、残念ながら様々な事情があるのでしょう、去年経営破綻してしまったのですが、優しく穏やかな世界観が特徴的な素晴らしい作品をいくつも生み出してきました。
私、実は何年もサポーターズクラブに入ってたんです。社会人になって、もう演劇はやめようと思った時に、そちらも辞めてしまったのですが…今思えば、継続して入っておけばよかったなぁ。
岡田達也さんが出演している作品も、何度も観に行きました。どれもとても良くて、今でも印象的なセリフは空で言えるくらい。
中でも今回の刀ステと関わりが深いのは、やはり「また逢おうと竜馬は言った」という作品でしょう。
この作品、岡田達也さんは2000年の再演を皮切りに、三度に渡って坂本竜馬を演じています。言ってみれば主人公の「イマジナリーフレンド」というような存在で、史実等よりイメージを体現した存在である分、誰もが想像するような典型的な「坂本竜馬」を演じています。
ですから、今作のキャストが発表された時は衝撃的でした。外部の、全く繋がりのない作品で、岡田達也が坂本龍馬を演じる…これは前から彼のファンだった人には諸刃の剣だったと思います。キャラメルの作品って、本当にいい話なんですよ。だから、ある意味「良い」龍馬の印象が強いわけです。
それが、刀ステの坂本龍馬となれば、どうなるかわからないじゃありませんか。ただでさえも人間側は悲劇を背負ってる場合が多い作品だし、ましてや今回は「放棄された世界」だし…。
でも、杞憂でした。
本当に、全く、取り越し苦労でした。
素晴らしかった。
拠所が分からない朧な存在でありながら、太陽のような明るさを失わない龍馬…あるいは自分を龍馬だと、思い込んでいる何者か…。
ただただ明るくて、前向きで、エネルギッシュな坂本龍馬。そのからからと笑う声や、懐大きく、未知の存在も受け入れる人間的な魅力は、誰もが心惹かれる愛すべき英雄像そのものです。
そこから一転、自分のアイデンティティが崩壊し、存在の拠り所が朧げになってもなお「この国はいい国になったか」と笑って問える「坂本龍馬を模した何か」。それでも彼は、間違いなく誰もがそう思う「坂本龍馬」であり続けました。
日本人・坂本龍馬の精神と、思想と、未練と、希望とを完全に引き継いでいる、優しくおおらかで、前向きで野心的な「何者か」…。
岡田達也さんの演じたのは、間違いなく彼にしかできない「坂本龍馬」であったと思います。
対して、彼の愛刀である陸奥守吉行を演じたのは蒼木陣さん。若く、爽やかなムードの好青年ですが、本当に信じられないくらい身体が効く…!
一色さんもすごいなと思ったけど、とにかく青木さんもすごい。
というか、殺陣の中であんなにくるくるバク宙したり側宙したりする人他にいる!?いないよできないもん!半端な奴がやったら危ないもん!
しかもガチガチのガチに最後の殺陣でもやってるじゃん。普通死んじゃうから!それまでも散々殺陣やりまくって留めにそれかよヤバイよ!
フィギュアで言ったらジャンプ全部後半に持ってきて全部4回転で跳ぶみたいなもんじゃね!?!?
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ…
(興奮を収めている)
ふう。
さて、陸奥守吉行は元の持ち主である坂本龍馬の真っ直ぐで爽やかな気性を受け継いだ刀です。
ポジティブで前向き。本当に気持ちのいい性格で、前作「慈伝 日日の葉よ散るらむ」では、個性的な面々がドタバタ劇を繰り広げる本丸の中で、非常に優秀なムードメーカーとして存在している様子が描かれていました。
特命調査に向かうための第二部隊隊長に、陸奥守吉行が任命されたという設定で、今作は始まっています。
なにしろ明るさが取り柄の陸奥守だから、からりと明るい話になるだろうと思っていたら、全然違う。
むしろ今作で見せつけられたのは、一見太陽みたいな彼の、秘められた一面でした。暗いっていうんじゃないけど、思ったよりむっちゃんて能天気じゃないんだなって。(失礼)
でも、考えてみたらそうなんですよね。坂本龍馬って、いろんな意味でとんでもなく変なやつだったって言われてるけど、ものすごく人から愛されたし、なによりもものすごく大きなことを成し遂げている。
物事を多面的にみて、切るもの切って大切なものだけを残す。その取捨選択ができなければ、坂本龍馬は歴史に残る偉人にはなれなかったはずです。だからそういう部分が、きっとむっちゃんにもあるのね。
戦況を見る、優勢劣勢の判断をする、相手の力を見定める、訳の分からない状況を分析する。
慈伝ではみられなかった、陸奥守吉行の刀剣男士として、あるいは隊長としての実力を、あるいはそれゆえの苦悩や悩みを、蒼木さん見事に表現していました。
彼は本当に、表情がいいですよね。
カラッとした笑顔も、噛み締めるような頷きも、最後に龍馬に向ける泣きそうな笑みも、悲しみを湛えた顔も、その一瞬一瞬が、本当に生きている。陸奥守吉行という、刀だけど今は人の形をしている付喪神が、舞台上にいるのを感じられるんですよね。
岡田さんとのコンビも実に良かった。もう、本当に「同じ人物」が二人いるように見えてた。
自分のアイデンティティが崩壊した「坂本龍馬」は、それでもからりと笑い、陸奥守吉行を気持ちのいい男だと褒める。それは自分自身を褒めているみたいなものだ。そう、どちらも、本当に良い気性だもの。
あなたも、本当にいい男だったよ。
こんなに辛いけど、それでも、鏡みたいに、二人会えて良かったね…。
と、マジで一人で画面に話しかけながら私は泣いた。普通に、部屋での様子を見られていたら、通報されていたかもしれないくらい、独り言を言いながらおいおい泣いていた私。
最も感動するシーンが終わる頃には、酸欠で頭ふらふら。化粧はドロドロ。観る影もない様子になっておりましたとさ。
しかし、蒼木さん。
若いのにすごいなぁ…しかも、あれだけ殺陣やって…。
いやマジであれ、最後のカーテンコールに至っては、ただ立ってるだけでもすごいと思いますよ。1日10000キロカロリーくらい食べないと、エネルギー摂取量足りないんじゃないかしら…エルビス・プレスリーかよ。岡田さんもめちゃくちゃ痩せてたしな…。
あー、もっともっと書きたいことたくさんあるのに、さすがに頭が回らなくなってきました。どうせまた何度も観るし、絶対に染谷さんのことはちゃんと書いて整理したいし、アンサンブルの山下さんと福島さんのことも書きたいし…!
全然足りてないので、他のことはまた次回改めて書くことにします。
こういうの、映像で何度も観られるのって本当にありがたいですよね。もちろん、生で見る衝撃は、映像じゃ絶対に追いつけないんだけど…それでも何度も味わえるのってやっぱり大きいと思う。先月の熱海殺人事件とか、絶対映像化はしないだろうし。泣
さて、明日もおこもり大作戦で、もう一回この維伝を観るか、待ちに待ってた「ハリトビ」を観るか悩み中。両方みたいところだけど、1日にあんまりたくさん観ると、特に刀ステとハリトビじゃ、泣きすぎて電池切れになるかもしれないからな…。
一晩寝て、考えます。笑
ここまでお付き合いくださった方はいるのでしょうか。今回も無駄に長い書きなぐり文章で申し訳ない。
お読みくださった方、いらしたら、本当に心からありがとうございます。
もしあなたも維伝ご覧になったら、是非とも語り合いたいです。
それでは今日もこの言葉でお別れです。
刀ステ、ほんとおすすめです!!!
観てください!!!!!!!!!!
追記:蒼木陣さんの苗字の漢字を間違えていました!ご指摘いただいて直しました。教えていただいた方に、心から感謝申し上げます。大変失礼いたしました!!泣