昨晩は…興奮しすぎて乱文失礼しました…まぁ、いつものことですが(´・ω・`)
今夜は再び「舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ」を流しつつ、昨晩は語れなかった分の魅力を、是非語らせていただきたく。
お付き合いいただけましたら、大変幸いでありますm(_ _)m
舞台「刀剣乱舞」慈伝 日日の葉よ散るらむ
とりあえず、この作品のへし切長谷部がとっても素敵だったことは昨晩びっくりするほどくどくど語ったので、今夜は別のお話をしますね。
いや、もちろん、へし切長谷部のことも、まだまた話し足りないことはあるんですけど!!!(もうええわ)
さて、この作品、中心になるのは、これまで三日月宗近に導かれながら近侍として成長してきた山姥切国広と、それを時々悋気を起こしながらも懸命に支えてきたへし切長谷部なのですが、そこに衝撃的に飛び込んでくるのが、山姥切国広の本科山姥切長義。
今作で突然の登場ながら、ほぼ主役の立ち位置を与えられた山姥切長義を演じるのは、梅津瑞樹さんです。
演劇に関わる人なら誰でもその名を知っている鴻上尚史氏が主催する「虚構の劇団」に所属する超実力派。顔立ちはスッキリしていて美しく、なんとなく品がある、とても魅力的な俳優さんです。また20代半ばの若手ですが、お芝居には安定感があります。
彼が演じる山姥切長義は、ゲームで実装された際にも審神者達の話題をさらった重大キャラクターです。
正直、山姥切国広を贔屓にしている古参の刀ステファンである私としては、長谷部じゃないけど「これはどう考えても一波乱あるぞ…」って感じでした。
実際、礼儀正しく、人(刀)当たりもいい好感度の高い人(刀)柄の新入りなのですが、とにかくプライドが高い。
いや、プライドが高いことはいいんです、いいんですけど。この本丸では大問題。
だって、絶対山姥切国広をいじめるもん!!!
いや、思い込みとか勇み足とか杞憂とか、そういんじゃないんです…だって、実際ゲームで山姥切国広に辛くあたってたんだもん!!!
…本当なんですよぅ…(´・ω・`)
…まぁ、それは意地悪とは違うんだけれども(´・ω・`)
というわけで、辛い展開は自分の人生だけで充分です…という私にとっては、かなり心配な展開だったんですけど。
まぁ、結論からすれば、展開は大団円でした。おっけー。
最も、そこまで行くには我輩は辛かったけれども。とても辛かったけれども。
でもしょうがないよね、長義にだって言い分はあるしな。それにこの本丸のみんながとても善良だから。よかった、うん。よかったよ…ようこそ本丸へ、山姥切長義。
閑話休題(久々)
とにかく。
話の展開的にはとっても心配していたキャラクター山姥切長義だったのですが、とにかく演じる梅津さんが上手で。
彼の素直になれないところや、誇り高さ、意地っ張りで引っ込みがつかなくなってしまうところ、けれども本質はとても優しく思いやりが深くて、美しい刀の姿そのままに、凛として涼やかな性質であることを、とてもよく表現されていました。
特に、山姥切国広と対峙する場面で、だんだん変わっていく様子がよく見えて、興味深かったです。
めちゃくちゃ上から目線で話しかけた最初のシーン(ただ、その相手は布をかぶった鶴丸国永だったわけですが)から、皆から信頼され「山姥切」と呼ばれる山姥切国広に対する嫌悪感を露わにしたシーン。この本丸の刀剣達を認めつつ、どうしても自分の写しのことだけは認められない、葛藤に満ちた表情…「心強き刀達だ」と言った山姥切長義は、もう半分以上、この本丸のメンバーとしての自覚を固めていたのでしょう。
それでも、どうしても、拘ってしまう。自分が、自分こそが本物の「山姥切」であることに。そう呼ばれるのは自分だけであるべきだということに。
もう、どうにもならない。
自分自身をコントロールできない。
にっちもさっちもいかない。
…そんな山姥切長義もまた、切ない。
心の中でグルグルしてどうにもならない深い葛藤を、どうしたらあんなふうに言葉でなく表情や雰囲気だけで的確に表現できるのか…。
才能か。(納得)
梅津さんは、声もとても素敵ですよね。よく通る、綺麗な透明な声で。私、この舞台のライビュ見た後、思わず他の作品でも追っかけてしまいました。とても魅力的な俳優さんです。
ちなみに、次の新作でも重要な役割を果たしていくものと思われます。
楽しみですねぇ^ ^
さて。
このお話は本当に推しどころが多くて、やはり本丸の中だけの話だというところが大きいと思うんですが、すごく人間ドラマっぽいというか、刀剣男士達同士の関係性に重きが置かれてるんですよね。
だから、人間がたくさん集まった時と同じように、ちょっとしたことで軋轢が生まれるわけです。ちょっとした焼き餅とか、妬みとか、過去の屈託とかね。
だから観ていると、自分の生活に引き寄せて、ぎくっとしてしまうところがあります。トゲのある物言いに、勝手にちょっと傷ついてしまったり。
要は、図星を突かれて胸が痛くなる。
ある意味、今までになく身につまされる作品であるとも言えます。
が。
そんな中、清涼剤として機能しているのが、大包平ですよ。
悲伝で初登場し、ぶっちゃけ「末満さんなんでわざわざ大包平出した????」って個人的には思った大包平。演じるは加藤将さん。声もでかく体もでかく、ちょっとズレた熱さが可愛い、若い俳優さんですが。
バックステージ映像を見てると、どうも彼は悲伝の時に、めちゃくちゃしごかれたっぽいんですよね。初参加だし、経験も浅いし、話は重いし集大成だし…きっとすごく苦労したんじゃないかと想像するんですが。
それがこの慈伝では、すごくいいんですよ。本当に、彼がいることでめちゃくちゃ救われるんです。もちろん、大包平が物語の清涼剤として機能するためには、彼の面倒を見てくれる鶯丸(前山剛久さん)の存在が欠かせないわけですが。
加藤さんの、いかにも素直な人柄がそのまま現れているような声と芝居で、この物語全体が非常に明るくなります。
大きな声、大きな体、そして大きな動き。ぶっちゃけ明らかに「おめー、空気読めてねぇな!」って感じなんだけど、それが救いなんだよなぁ…。
そして、この刀も欠かせない。
長船の傑作たる大般若長光。演じるのは川上将大さんです。
彼も悲伝で初登場。元足利の刀として、物語の中でもかなり大きな比重を背負っていました。
そしてまた、彼も初参加で、すごく苦労していたように見えました。そりゃそうだよね、まだ俳優としてのキャリアが浅いところで、こんな大人気シリーズに突然途中参加することになってさ…。
悲伝のバックステージでは、心配になっちゃうくらい、追い詰められているような様子が映っていたんですよ。
それがもう、一作でこんなに変わっちゃうなんて…。
大般若長光は、そもそも非常に大人びたキャラクターです。
このお話の中でも、ぐちゃぐちゃと入り組んでいる仲間内の心模様を、一段高いところから、悠々と観ている感じがあるんですよね。
でも、悲伝の時の彼だったらこの芝居はできなかったんじゃないかなぁ…今回の芝居は、本当に素晴らしかったんですよ。
大人の男の余裕がしみじみ感じられてね。わざと人の心を切り裂くような言葉をいう奴にも、それを包み込んで笑い飛ばしてしまうような強さがあって。
何よりも、すごく優しいんですよね。君にもいつか分かるよ、皆もにもいつか分かるよ。そうやって長い目で見て、皆を宥めることができる、懐の大きな、優しい刀なんですよ。
特にね、二つの山姥切がエンカウントしてしまった時。これ以上ギスギスできないだろうって思うようなシーンで、大般若長光が大笑いして。「皆そうだったじゃないか。君はどう変わるんだろう?」って、未来が楽しみだねぇって笑うんですよ。
ねー。
いい奴だなぁ…。
こんなふうになりたいなぁ。
思わず、そんなふうに思ってジンとしてしまう。
お話自体はここから更に複雑になるし、二つの山姥切は更に拗れるし、観ているこっちのこころも更に抉られるんですけど。
でも、すごく救われるんですよね…大般若長光に。
あ、いや、大包平も救ってはくれるんですけど。笑
もちろん、この作品に出てくる刀剣男士、どの一振りも、誠実で優しく欠かすことのできない大切なメンバーです…この本丸に幸あれと、思わずにはいられないくらいに。
でもやっぱり、あなたがいない本丸は、あなたがいない時間は哀しい。
三日月宗近。
さぁ。
旅立つ者達が無事に帰って来られるように、三日月宗近が思いを込めた大切なお守り。
義伝の時に、山姥切国広に叱られながら、ピクニックでおじいちゃんが拾いまくった、たくさんのどんぐり。
忘れない。
忘れられない。
忘れたくない。
三日月宗近を取り戻すために戦い続ける山姥切国広と、それを支える本丸の仲間たちの日日の営みは、どこに向かっていくのか。
それぞれの刀たちのたくさんの願いを乗せて、新たな土地で再び始まった、この本丸の生活。降り積もる落ち葉のように、日日の何気ない幸せが、未来の糧になりますように。
願いながら、私は待つのです。
そう。
明日届くはずの!
最新作「維伝 朧の志士達」のDVDを!!!!
慈伝で一区切りをつけ、第二章へ漕ぎ出した舞台「刀剣乱舞」通称「刀ステ」。
益々謎は深まって、目は離せなくなるばかりです。
そういうわけですので。
もしこのブログを読んで!
ほんの少しでも!!
興味を持ってくださったら!!!
是非刀ステを観てください!!!!!!
よろしくお願いいたします!!!!!!!!!!
(ここまでお付き合いいただいた皆様、本当に、直感だけで書いててすみません。ありがとうございます。また懲りずによろしくお願いいたします。)