「Love Step」(187) | HAPPY DAY

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☆ベリーズ文庫(現代・ラブファンタジー・異世界レーベル)マカロン文庫・コミックベリーズ・マーマレード文庫・マーマレードコミックス・LUNA文庫・夢中文庫・ネット文庫星の砂にて執筆させていただいています。

~~~~♪~~~♪~~♪


う~ん・・・うるさいよ・・・目覚まし・・・。


音が鳴っているのだが、明け方に眠った杏梨は目が開かない。


~~~♪~~~♪


・・・違うっ!電話だぁ!


ハッとして目が覚めた。


着信は峻だった。


「も、もしもし・・・」


『ごめん、起こしたか?』


「えっ?今何時っ?」


口では峻に聞き、目は壁時計を見た。


「やばっ!9時だっ!」


『落ち着けよ』


こんな状況なのに、杏梨の慌てた声が可愛いと思ってしまう。



「え・・っと・・・何の用・・?」


『ん?あぁ、昨日は雪哉さんを帰せなくてごめん』


「・・・ゆきちゃんに昨日の話はしていないよね?」


記者が彩の親友だと言うことだ。


『ごめん、言えなかった・・・』


「いいの、言わないで」


『え?言わなくて良いのかよ それじゃあ、お前が悪く――』


「いいの!お願いっ!」


『なんかお前おかしいぞ?』


「ごめん、遅刻しそうなのっ!言わないでね?約束だよ!」


そう言うと電話を切った。


一方的に切られた峻は呆然となった。



なに考えているんだ?あいつ・・・。



杏梨は急いで着替えるとキッチンでオレンジジュースをコップに注いだ。


その場で飲もうとすると背後からふんわりと肩に腕が回った。


突然、腕が回り杏梨の肩がビクッと跳ねる。


「ただいま」


「ゆ、ゆきちゃん!」


ぎゅっと抱きしめられている。


「寂しい思いをさせてごめん」



髪にゆきちゃんの唇を感じた。

優しい言葉は胸にツンとくる。

口を開けば涙が出そうでわたしは俯いていた。



続く


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